6☞1☞高野山/88 | かんくら88

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■あるきへんろにちょうせんの巻/ 四国遍路編 *小豆島遍路編
■くるまへんろにちょうせんの巻/秩父遍路編
■ボランティアできるかなの巻

三時半起床
四時出発

今日は何としても高野山へ行くため12キロ先の霊山寺の納経場が開く時間に着きたい
初日に泣いた尼さんに一言御礼が言いたい
毎日ヲレみたいなのが来るから覚えていないと思うがどうしても一言ありがとうございましたと言いたい
そして高野山にも泊まりたい
夕方五時までに着かないと泊まれない
帰省ラッシュだから難しい

という理由で
ハリキッテ出発

玄関の鍵をそーっと開けて外へ出る
外はまだ暗く星がキレイ
家出した時や夜遊び朝帰りを思い出す

真っ暗過ぎなのでお経も出来ずとりあえず、一礼して寺を出る
国道までは周りが田んぼなので携帯を灯りにする
これは山で暗くなってから下りてきたお遍路さんがやっていいアイディアだと思った
みんなピンチになれば何か思い付く

1時間を5キロのペースで歩く
だんだんと明るくなってきた
散歩の人がチラホラ

ひたすら12号線を歩く
7.5キロで一度休憩
これが最後かなと思い靴下抜いでマッサージ
元気のいいねーさんに教えてもらったやつ
元気のいいねーさんは今は民宿岡田で今日、雲辺寺にアタックとの事
別格も回っているので108寺回る
しかも別格はほとんど険しい山の中にあるので大変だ
ヲレが会ったお遍路さんで別格行くって聞いたのは二人目
ほんとに尊敬する
頑張った自分をほぐすほぐすほぐす

復活
歩く
見えてきた
ヲレがウロウロしてた山門
マネキンお遍路もちゃんといる
7時ピッタリ到着

本堂、大師堂でお経をあげ納経所へ
これから行く人が八人くらい
あれこれ選んでいる

最初に話したおばさんに
7/1から遍路をして一昨日、結願したのでお礼参りに来ました
というと
あなた疲れた顔してるからここから行く人じゃないと思った
お茶いれるから座りなさい
と椅子を勧めてくれた

納経所にはおじいさんがいる
初対面
納経お願いします
と言うと
日付も入れるねと言い
納経してくれ
先達さんに渡す用の菩提樹の実で出来た数珠をお接待してくれた

あなた失礼だけどなんで遍路しようと思ったの?
と聞かれ
一度リセットしたかったので
と言うと
私もむかし、会社務めをしていてリセットしたくて遍路した
気づかなくてもいい事に気づいてしまうとどうしようもなくなるよねぇ
と言われた

おばさんが冷たい緑茶ともみじ饅頭を持って来てくれ
今まで受けたお接待の事やお寺の話をした
一度もお接待を受けた事ない人もいるのよ
と言っていた
最初に話した尼さんは終戦記念日のためでかけているとの事
もう少し待てば来ると言われたが
お礼を言ってもらえますか
と言い
最後に納め札を渡して席を立つ

門前でこれから出発する人に写真を撮ってもらう

福島のおじさん来ない
高野山まで不安だから一緒に連れてってくれと言われていて八時に霊山寺で待ち合わせしていたのだ
電話するが出ない

0817の電車に乗るため駅に向かう
駅でも福島のおじさんに電話するが出ない

電車に乗り徳島へ

納経代金払うの忘れた

バスは全て満席
キャンセル待ちもたくさん
オシャレ遍路に徳島まで行ってバスに乗れなくてもフェリーで行けばギリギリ夕方五時には着くと言われていた
フェリーで行く事にする
タクシーで港へ
十一時のフェリー
二時間待つ
福島のおじさんに電話するが出ない

何かあったのかな
本当に心配になってきた
道後の手前からなんだかんだ一緒だったのでもう親戚のおじさんなみにしんぱい
心配だけどはらがへったので徳島ラーメンを食べる
腹は正直だ

バス停で福島のおじさんを待ちながらバスの運転手とうどんについて話す
福島のおじさんから着信
今、霊山寺で今から行くからとの事
よかった

無事に合流してフェリーに乗る
ヲレ酔うから甲板に出る
ぁぅ
駄目だ
早速酔う
二時間も無理
寝る
酔っ払いに絡まれる
寝てる姿を知らない人が写真撮っている
寝る

起きる
起きたらお地蔵様のおそなえものように足元にビールや水が置いてある

着いた
酔っ払いが一緒に高野山まで来ると言う
福島のおじさんと逃げる
そうなのだ
もう四国ではない
いろんな人がいるのだ
すごく怖くなる

バスに乗りなんとか酔っ払いをまく
和歌山駅へ
和歌山駅から橋本
橋本から極楽橋
極楽橋から高野山
着いたら四時半前

ここからバスで宿坊へ
福島のおじさんは宿坊がまだ決まってないので案内所に寄るためバス先に降りる
さよなら
お元気で

ヲレは地蔵院という宿坊
最近、建て替えチョーきれい
大きい
広い
床の間がある
わーい

洗濯機がないのでお坊さんに案内され500メートル先のコインランドリーへ
昨日までは混んでいたとの事
暑いでしょと言われたので
歩きで遍路に比べたら山の中で涼しいというと
この暑い中歩き遍路なんて考えられないと言われる

洗濯の間に風呂に入る
広い
足を伸ばす
久々にゆっくり入った
今日はヲレともう1組の夫婦だけ
風呂場で紅の豚みたいな奥さんと一緒になる
クーラーがない
扇風機もない
風呂が夜九時までで朝入れない
と怒っている

コインランドリーへ行き乾燥していると福島のおじさんから着信
宿に入りました
色々、世話になったと
いへいへヲレもお世話になりました
楽しかったですと言う
無事に宿に入れて一安心
よかった

夜めしは部屋食
あっというまに完食
こんなにうまい精進料理を食った事がない

布団はお坊さんが敷きにきた
宿坊なのに布団を敷いてもらうなんてと驚いていたら
仕事ですからと笑う





今日はとても疲れた
歩いてるほうが楽だ
布団に入る
どこかであがる花火の音が聞こえる