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かんくら88

■あるきへんろにちょうせんの巻/ 四国遍路編 *小豆島遍路編
■くるまへんろにちょうせんの巻/秩父遍路編
■ボランティアできるかなの巻

五時起床
六時朝飯
六時半出発

大窪寺の前まで行って一礼
前のベンチで一服してから出発

昨日、苦しんだ山道を下る
誰もいないから久々に大声で歌うたう
少しオンチになった

どんどん下りる
歩くごとにお遍路が終わる気がしてもったいない
もったいないので休憩する
なんだかしみじみ

ヲレはバカみたいだけど歩いてる時はだいたい空想して歩いてた

たまに山の朝に白い湯気が出ていて昔の人はこれを龍だと思ったのかなぁ
とか

いつも必ず会うのが
カラスと白い鳥(白鳥?)とグレーの鳥(鷺?)と蝶々
カラスは友達みたいにいつも挨拶してた

白い鳥と蝶々は死んだサダばあさん
グレーの鳥は死んだ佐吉じいさん
だと思って歩いてた
いつもヲレが行く方向に向かい飛んでいた
こっちだよと教えていてくれてるんだと思って歩いてた

蝶々はヲレが疲れてると顔の周りを二周くらいする
ガンバレョと応援してくれてるんだと思って歩いてた

香川から徳島に入る境目で白い鳥が木の上にとまっていた
羽をバタバタしてる
バイバイ
またね
って言われてる気がして泣けて来た
写真を撮ろうとしたら初めてヲレが行く方向と逆の方へ飛んで行った

ばあさん
またね

山から町へ
どんどん暑くなる

西の魔女からメール来る
貴女に遭えてよかったと
ヲレもよかったです
物事は偶然ではなくて必然と言っていた事が印象的です
会うべくして会えました
ビックリをありがとうありがとう


しばらく歩き看板が
↑88
の所から出てきた
お遍路2日目にこの看板を見た時に向こうから歩いて来る自分を想像できなかった
この遍路小屋で麦茶飲んだなぁとか
この自動販売機で水買った
とか
昨日の事のよう

向こうからお遍路さんがたくさん来た
みんな楽しんで下さい
と願う

9番 法輪寺に寄る
ここで広島から来た三人組に冷たいものでも飲んでと千円と金の納め札を二枚お接待してもらい泣きながらお経を読んだ
休憩がてら一服していたら女の子お遍路さんが来て一緒に休憩
あんまりのんびりしてると今日中に11番藤井寺打てず明日大変だよと思うが楽しそうなので言わない
それもまたよしだ
別れ際、飴を3個くれた
これから大変だから持っていればいいのにと思うがありがたく頂戴する
お返しに金の納め札を渡す
すごく感激して涙ぐんでいる
本当に貰っていいんですか
と言う
ヲレもここで貰ってお守りになったので
と言い別れる

金の納め札
1枚は沖縄の男の子に足摺岬で渡し今は沖縄にいる
毎日、飲みまくり
一足先に俗世の垢にまみれてまいります
との事
もう1枚は女の子がまた四国一周させてくれるだろう
たかが紙切れ一枚だけど
お守りと信じてみたらそれはそれで幸せな事だ

田んぼの中を歩いていると向こうから来た軽自動車がヲレの横で停まる
おじいちゃんが助手席の窓を開け
もう帰っちゃうの
と言われる
昨日、結願して霊山寺に戻る
と言うと
そうかー
帰ってからが大変だぞ
がんばれよー
と言われる

今日こそは宿に早く着きのんびりするぞと思っていたが
突然の雷雨
慌ててポンチョ着る

久しぶり
ポンチョにも世話になった
そういえば
むかし、パンチョ佐藤ていたよな
ズラだよね あの人

風がすごい
タバコ屋の軒先で福島のおじさん雨宿り
そういえばこないだカッパ送っちゃったんだよね
ヲレは先に行く

あまりにひどい雷雨なので
7番 十楽寺前のたらいうどん屋に入る
たらいうどんとかき氷いちご味頼む
近くに雷が落ちて電気チカチカなる

雨宿りのつもりだが全然やまないのでまた歩き出す
6番安楽寺に到着

ここでジャンレノおじさんに会った
この人に会っていなかったら多分、二日目で帰っていただろう
結願報告したら地図帳を肴に一杯やりましょうとの事
地図帳があれば何時間でも飲めます
ありがとうございました

風呂に入り外で一服してロビーに戻ると
あれれ
昨日別れたオシャレ遍路だ
二人で驚く
つか
チョー有名人なんですね
と言うと
そうなの
ものすごい多忙で仕事をザザザーっとかたずけて来たけど何かあったら捕まるから九月半ばまでは何とか逃げきる
と言う
明日の高野山行きが帰省ラッシュで混む事を心配してくれて熱心に調べてくれた
その後これからやるプロジェクトの事とか話してくれた
物凄く頭がよくてスマートだ
物事を徹底して簡潔に考えている
ヲレとは7回会っているよねと言われてそんなに会ってないと思うと言うとこんな目をした人に会ったョと言う
数えたら5回会っている
よくよく聞くとあの可愛子ちゃんお遍路だった
ヲレ確実に可愛くなっているハズ

今日のお勤めは普段入れない場所でしてくれた
夜飯は夏休みを利用して明日まで二日間、区切り打ちをする大阪の女性二人も加わり玄関前の料亭みたいな所で食べる





明日は霊山寺に行き
いよいよ高野山へ向かう
帰省ラッシュで行けるかな
最後まで不安