54-58/88 | かんくら88

かんくら88

■あるきへんろにちょうせんの巻/ 四国遍路編 *小豆島遍路編
■くるまへんろにちょうせんの巻/秩父遍路編
■ボランティアできるかなの巻

四時起床
五時半出発

玄関のドアに張り紙と袋
張り紙には
お接待です
気をつけて行って下さい
と書かれていた
袋には
プッチンプリン
みかんゼリー
ロールケーキ
ヤクルト
が入っていた
ありがたく頂戴し納め札を置いて再出発

荷物になるので
早速、片っ端から食べる
歩きながらプリン食べる
ロールケーキ食べる
ゼリー食べる
ヤクルト飲む
歯がいたい

山から日が出て来た
高知までは歩いている後ろから日が出て来たけど
愛媛の瀬戸内海に来てからは前から日が上る
夕方と錯覚してしまう

菊間町に入る
菊間は瓦の町らしい
瓦屋さんがたくさんある

遍照院という所に寄る
おじいさん二人と腰の曲がったおばあさんがいる
腰の曲がったおばあさんが
カワイイ飴1袋と
カステラ杏ジャムサンド(2つのうち一つはなぜかかじりかけ)
ざらめせんべい
お接待してくれた
納め札渡す

飴とせんべいはリュックに入れ
カステラは食べる
歯がいたい

今日は全然足が痛くない
よしこにもらったシップを足の裏に貼って寝たからかな

歩く
が景色は全然変わらず
今日は海沿いをずっと歩く
国道沿いなのでなかなか休憩場所がない
途中、ローソンで凍ったペットボトルを買い懐へ入れる
暑くてすぐ溶けちゃう

一気に15キロ歩き大西町へ
三時間半
星の裏海浜公園で休憩
でも30分休んだから変わらないか

また歩く
暑くてたまらない
またローソンにより
カルピスアイス買う
歩きながら食べる

ここからが寺のラッシュ
慣れてない
今日は5寺打つ予定だ

54番 延命寺
道路から少し入っただけなのに
すごくのんびりした寺だ
お経を読み納経
売店でお茶もらう
手っこを買う
お茶だけじゃ足りなくて
CCレモンも飲む
休憩場所で扇風機回して
またまた30分休んだ
あれ
十二時になっちゃたョ

大きな霊園を通る

55番 南光坊
大師堂は修繕中なので
本堂を二回
納経場へ行く
キレイなお姉さんが納経してくれた
歩きは大変ね
今日はどこに泊まるの?
と聞かれ
58番 仙遊寺
と答える
あなた、足早い?
10キロ3時間?4時間?
最後、仙遊寺は山だから多分間に合わないわょ
と言われる
確かに寺に寄りお経、納経したら30分くらいかかるし
仙遊寺はH255の山の上

まーいいかと思い
うどん屋さんかなんか近くにありますか?
と聞く
詳しく地図を書いてくれた

行く
ランチ食う
うどんと飯と水餃子
水餃子うますぎる
こんなパンチのきいたタレ久しぶり
醤油か天つゆしかなかったもんな
でも歯がいたい
ほぼ噛まず飲み込む
お会計時にマシュマロ接待してくれた
マシュマロ食う
歯がいたい

まっすぐ3キロ歩くと泰山寺
工事中で通してくれない
迂回したらすごく遠回り
ガードマンの制止を振り切り現場通過

56番 泰山寺
田んぼの真ん中なので日陰なし
暑すぎる
チャマとチハル用にビデヲを撮る
納経場に行ったらおじいさんが合掌してくれた
なんだかうれしい
10分休む

バイク遍路の人と会う
今日は59番まで打つ予定
がんばってーと走り去る

田んぼのあぜ道を歩く
川を渡り少し登る
西日って暑い

57番 栄福寺
ここは足が悪い人が治っちゃうお寺
台車が奉納されている
納経場で奥さんらしき人が
こんなに暑いのに歩いてるの?
あなたのスパッツかわいいわねぇ
女の人の方が意思が固いわよ
と言われる
時刻は午後四時
今日は仙遊寺に泊まるの?
納経は間に合わないけど明日出来るからね
近いから必ず遍路道を行きなさい
と言われる

仙遊寺までは2.4キロ
遥か山の上に宿坊が見える
たった2.4キロなのに凄く上
とりあえず行く

すぐ遍路道
草がたくさん
怖いから金剛杖で地面を叩きながら歩く

いきなり山道
大きな池通過
国道出る
また遍路道
水があると思ってたらあと一口しかない
我慢する
また国道でる
いろは坂みたい
進まない
口カラカラ
また遍路道
50メートル先にお加持水と書いてある
山門くぐり張り切って山登る
水場にひしゃくはあるが水がない
ぁぅ
ひさびさにゼーゼーぞなもし
最後は急坂階段
上を見ないで登る

やっと到着

58番 仙遊寺
夏祭りの準備で灯籠や提灯がたくさんぶらさがっている
お経より前に手洗い場の水を飲む
飲んでたら参拝のお姉さんがまだ間に合うから納経してきたらと言う
行く
締め切り3分前
お経はあとでゆっくりでいいわよと奥さんが言う
ありがたい
順序が逆でごめんなさい
手洗い場の水を飲みました
と言うと
あれは飲めない水ョ
とりあえず宿坊で水もらいなさい
と言われ宿坊へ
お姉さんに
み、水をたくさんください
と言うとポットの冷たい麦茶くれる
全部飲んじゃう
途中にあったお加持水は枯れた事がないらしい
なかったと言うと
キレイ過ぎでみんなないと思うらしい
すごくおいしいから明日下る時に飲んでと言われる
あー
もったいないぞなもし

その後、ゆっくりお経、一服
部屋に案内され風呂へ

ここは精進料理と温泉がある
温泉熱くて湯もみする
草津よいとこうたう

あー
しあわせ
この一瞬のために歩いているようなものだ

洗濯し精進料理食う
歯がいたい
歯がいたいのでまた野菜飲み込む

お姉さんとお話
四年前にこちらで修行してから働いている
こちらの住職は四国八十八カ所を世界遺産にしようと活動している
いい所まで行くが外観(道路にゴミが酷かったり街中はビルの間を通るなど)で落選してしまうらしい
んー
そうなんだけど
歩いていたら外観とか見た目じゃなくて道程が素晴らしいのに
と言うと
選考委員の人は歩いてないから分からないのよ
と言う

歩ける時間と体力があればこんなに素晴らしい経験を是非してもらいたいと思う
なによりももったえない

部屋に戻る
部屋からは今治の夜景が見える

ところで
歯がいたい
痛いところよく見ると歯肉が腫れている
これじゃ薬飲んでも治まらないハズ

塩はどうだろ
いつか高知の明徳寺でもらった
シャブみたいな袋に入っている塩を痛い所に擦り込む
腫れがみるみる引いてきた
スゲー
塩ってスゲー
一人塩に感激する
痛くない





風呂また入る
くしゃみが止まらない