この1週間多忙過ぎて、
ブログの更新ができませんでした。
申し訳ないっ
さりとてまだ
暇になったわけではないのですが、
ブログは書きたいので、
合間を縫って戻ってきました
やっぱブログ、
好きなんですよね
今はインスタとYoutubeの時代だから
しょぼしょぼブログなんてやっても
ビジネス的にはどうかな…と思うのですが、
好きなんだから
しょうがないですわな
No Music, No Life が人生の合言葉
【ピアニスト×研究者×音楽起業家】の
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さて、本日は日曜日。
不肖・高島のブログは
恒例の『光る君へ』ネタですよ。
寵愛の弘徽殿女御、懐妊中の死
本日の放送では
ちょっと気になったことが…
花山帝の寵愛を受けていた
弘徽殿女御・忯子が
懐妊中に亡くなったという話が
描かれていましたね。
数え年17歳だったそうですが…
『光る君へ』の中では
入内した忯子との初夜で
花山帝が手首を縛っていた場面が
ワンカット挿入されてました
亡くなる前の場面では
体調不良で臥せっている彼女の元へ
兄がやって来て
花山帝に自分を推挙してほしいと
頼んでいますが、
そこへちょうど帝がやってくる...
という設定になっていました。
帝が廊下づたいに
平服でやって来る、ということは
この場面、宮中になっていますよね。
忯子が臥せっているので、
この場所は彼女の実家ではなく、
宮中での彼女の局である
弘徽殿ということになるのでしょうけれど。
ちなみに、弘徽殿は
後宮の建物の中では
清涼殿(帝の居所)から最も近いので
お気に入りの女性か
実家の権力が強い女性に与えられました。
↓京都御所の清涼殿(撮影:高島)
亡くなった場面は
もろに描かれてはおらず
「弘徽殿女御さまが亡くなられた」
という声と、
驚いた花山帝が
廊下を急いで歩いてくる姿が
出ていましたが…
誰も死んではならぬ
この場面設定、
私としてはすっごい違和感
なぜならば
当時の宮中では
帝以外の人間は
絶対に死んではならないからなのです。
オペラ《トゥーランドット》には
〈誰も寝てはならぬ〉という
王子カラフのアリアがありますが、
王朝の宮中は
〈誰も死んではならぬ〉が鉄則。
なぜならば、
死は、平安時代人にとって
忌むべき「穢れ」だったから。
そして宮中は
穢れてはならない場所だったから。
『源氏物語』の「桐壺」でも
体調不良に陥った桐壺更衣を
帝は寵愛のあまり
宮中に留めおきました。
更衣が
ほとんど瀕死の状態になってから
周囲に説得されて
帝は今生の別れになることを覚悟して
泣く泣く退出を承諾していますね。
最高権力者である帝をもってしても
この「誰も死んではならぬ」ルールは
変えられなかったのです。
これは『源氏物語』の中だけでなく
史実でも同じ。
だから歴史の出来事としては
忯子は実家で亡くなっていると
思いますけどね。
文献に記述がないのは
それが当たり前だったからで、
逆に万一、宮中で亡くなったのなら
『大鏡』などが
取り上げるんじゃないかな?
平安時代の穢れ概念はコロナウィルス的(笑)
『光る君へ』は
テレビドラマとしては
時代考証を
まぁまぁよく考えているほうだと
これまでは思ってきたけど…
今日の演出はがっかりでした
もっとも第1話で
道兼がまひろの母を切り殺したときも
彼はその足で帰宅していましたよね。
あれも王朝風の発想でいくと、
この場合、兼家一家みんなに
「死の穢れ」が
移っちゃうんですよね。
イメージとしては
コロナウイルス的な感じ(笑)。
被害者側の
まひろや藤原為時も
「死の穢れ」を浴びるという点では
道兼と同じです。
その穢れが抜けるまで
死人が出た家の人は
喪に服すわけ。
コロナの隔離期間みたいなものです。
オトシマエをどうやって付けるのか(笑)
まひろの母の「死の穢れ」に関しては
「大河、しょっぱなからこれかい」
と大いに違和感を覚えたのですが、
これは第2話の兼家のセリフで
解決しました。
兼家は
道兼の所業を知っていながら
わざと道兼に
一族の発展の汚れ役を担わせるべく、
精神的な負い目を背負わせるために
事件はもみ消し
穢れについては黙殺した、
という設定になっていましたから。
しかし今回は
よりにもよって宮中の
「誰も死んではならぬ」ルール違反。
どうやって「オトシマエ」を付けるのか...
ことがことだけに
なかなか難しい気がします。
一つ考えられるのは花山帝が
宿下がりを許さなかったから
宮中全体が穢れた...として
兼家らアンチ連中が
帝に圧をかけるという展開。
第5話で安倍晴明が
イヤとは言えぬシチュエーションのもと、
弘徽殿女御のお腹の子を呪い殺せと
兼家に命じられていましたが…
安倍晴明からすれば、
宮中で死人などとは
もってのほか
なので晴明がらみで
帝への批判が出てくるとかね…
ま、どんな風に解決してくれるのか、
(あるいは放置なのか)
脚本家と演出家の
お手並み拝見…ですね
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