《高島ピアノ塾》開講から1年半。
この1年半で仰天したことの一つは
中高校生なのに
全調でカデンツ3種を
弾けないコの多さです。
我が家は夜遅くまでレッスン可能なので、
部活や塾で元の教室と
時間が合わなくなった中高校生が
よく入塾してくれます。
そうしたお子たちの多くは
中学受験→進学校の生徒で、
だから頭は良いはずなのですが、
なぜかカデンツが弾けない。
話を聞くと、元の教室で
調性概念とカデンツ、和音について
そもそも何の説明も
受けてきていないらしい。
そのくせ、
ハノンの39番は全調で
○をもらっていたりするんですよね。
も～～～～
理解不能です
･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆
まぁ、
前の教室の先生のせいだけではなくて、
時代の流れもあるのかもしれません。
私は昭和時代に
幼少期を過ごした人間です。
あの時代の子どもたちは
幼稚園や小中学校での
何かの「式」「集会」の際の
「起立、礼、着席」という動作と
ハ長調の「Ⅰ→Ⅴ7→Ⅰ」の
和音の響きのピアノの音は
耳タコのように聞かされてきました。
だから、就学前の頃の
子ども同士の遊びで
「学校ごっこ」なんぞをやるときも
先生役の子は
ピアノなりエレクトーンなりで、
それを真似します。
ピアノなんて習う前から、
楽譜なんて読める前から、
カデンツなんて教わる前から
「起立・礼・着席」は
Ⅰ→Ⅴ7→Ⅰ。
耳コピ―です。
学校ごっこで
先生役は順番にやるのですが、
私だけじゃなくて、
みんな当たり前に弾けてましたからね。
特殊能力ではないと思います。
あとで、ピアノを習ってから
それに「カデンツ」という
音楽用語の名前が付いていると
認識しましたが、
そんなのは後付け。
いまどきの子どもの生活では
「起立・礼・着席」を
ピアノの音でやる機会が
減少しているのでしょうね、きっと。
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