浅草 台東区のピアノ教室
《高島ピアノ塾》主宰、
バレエピアニスト・歌曲伴奏者の
高島登美枝です。
本日もご来訪ありがとうございます。
昨日に引き続き、
今日も告知をお一つ
本年度の授業の総仕上げ、
修士学生として最後のおつとめでございます。
会場: 東京藝大音楽学部 5号館4階 409教室
入場: 無料(全席自由)
「卒業(修了)決まりました」記事↓で
https://ameblo.jp/nikiyabayaderka/entry-12357134213.html
「まだもう一つ試練がある」と書いた、
その正体がこれです
一人持ち時間30分
(発表20分、質疑応答10分)、
途中休憩が10分入ります。
私の発表は14:40から。
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折よく(わるく?)
春分の日の祝日でございます。
東京の桜の開花予想が
今年はなんと3月17日
いい感じに五分咲きの桜のお花見に
上野公園にお出かけいただき、
休憩がてら、ちょこっと
藝大にもお立ち寄りくださいませ
演奏会と違って入退室は自由です。
(一応、退室は発表者ごとだと嬉しいです)
日頃、私のあやしいブログのせいで
「藝大の音楽文芸、何それ」
「高島のいるところって謎」
…とお思いのみなさまにも
我が研究室の様子を
直接ご体験いただける
またとない機会となっております。
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今回の発表者は、
私も含めて3名がピアニストで、
声楽家が1名、
音楽解説や書籍執筆者が2名、
…という構成です。
その点で、
それぞれの活動の中から生じた疑問を
解明したい・もっと知りたいという
やむにやまれぬ衝動に駆られて
ここに飛び込んできているので、
研究対象への愛と情熱を
ひしひしと感じていただける発表となることでしょう。
私も、長年の《ジゼル》愛を
すべて注ぎ込んだ修論を、
音楽と文学の関係を取り扱う、
この研究室にふさわしい切り口にまとめて、
お届けしたいと思っております。
さらっと予告すると…
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19世紀バレエのほとんどは
今日的な感覚で言うと
バレエというより
「舞踊シーン入りパントマイム音楽劇」
とでも呼ぶべきものだったわけです。
バレエのくせに(原作とは別に)
「台本」が存在し(ロビー販売された)、
観客も台本片手に鑑賞、
筋展開を楽しんでいました。
しかし、
言葉に拠らず筋を伝えるのは大変
そこで、バレエ音楽には、
踊りやすい舞曲であると同時に、
筋展開を伝達するサポーターとして
台本の内容を音で表現することも
求められたわけです。
当時の最もポピュラーな手法は、
歌詞のある曲(オペラや歌曲)の
有名メロディの「パクリ」。
歌詞を連想できますからね。
著作権にうるさくない時代でしたから、
バレエに限らず劇音楽全般で、
このパクリ&アレンジは
ごくあたりまえの手法となっていました。
しかし、七月王政期のパリは、
昨日も書きましたが、
ロマン主義芸術の花盛り。
音楽分野でも数々の傑作が誕生する中、
パクリの多い(=独創性に乏しい)バレエ音楽は
二流音楽、実用音楽として軽んじられていました。
そのような中、
既にオペラで大成功を収め、
レジオン・ドヌール勲章も手にしていた
作曲家アダンが
満を持して世に放ったのが
ほぼ全曲オリジナルによる
《ジゼル》の音楽でした。
つまり、当時のバレエ音楽としては
画期的だったわけです。
既存の有名曲を使わずに
音楽でも筋を伝えるため、
《ジゼル》の楽曲には
さまざまな仕掛けが施されています。
公開研究発表会では、
その仕掛けの一つを取り上げて、
ご紹介いたします。
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…というわけで、
そろそろこの発表のための
レジュメ&資料を作成せねば。
週末を越えちゃったら、
それこそ「緊急で重要」な案件になってしまう。
参考
「高島反省中(汗):「緊急で重要」を作るな・増やすな」
https://ameblo.jp/nikiyabayaderka/entry-12357973608.html