読書と言っても、書物によって色んな役割があり、大きく分けて宗教、哲学・思想、文学がある。まず第一に読まねばならないのは宗教に関する著作である。これらの本から道徳やら、生きるための指針を学ぶことが出来る。その次に哲学・思想である。哲学からは、様々な価値観があって、理性によって『良く生きる』ことが学べる。最後に文学である。文学からは、その様々な価値観を持って生きると、どのような人間模様が描かれるのかを学ぶことが出来る。 

 本を読まなければいけないと、良く言われるが、実際に何を読まねばならないか、という段階になると、あまり多くは語られてはいないようである。本当に読んでおかないといけない本というものは、そう多くはなく、必読の書と厳選すると一ダース程に纏められると考える。ここで、私の考える一ダースの良書を挙げることは無益ではないだろう。ただ、私はキリスト教徒なので、いささかクリスチャン向けの選考になってしまった。本当なら、アリストテレスの『二コマコス倫理学』やセネカの『怒りについて 他二編』、マルクス・アウレーリウス『自省録』なども入れて一般向けにしたかったが、あくまで独断と偏見なので、このような結果になったのは仕方のないことだろう。仏教徒的な人なら仏陀の仏典なども候補に挙がったと思われる。

 また、これらの本は、どれを読んでも座右の書となるものばかり厳選して、繰り返し繰り返し複数回読んだことのある本のみを、このリストに選んだ。どれだけ良書であっても一度しか読んだことのないものは入れなかった。というのは、読書は幅広く乱読するよりも、限られた良書を繰り返し繰り返し読むことの方が有益である、というヒルティの思想を影響を受けてのことである。そして、また、難解すぎるものも含めなかった。

 なお、聖書や論語、コーランなどの聖典も含めなかった。文学も考慮に入れていない。ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』やヴィクトル・ユーゴー『レ・ミゼラブル』、ゲーテ『若きウェルテルの悩み』などの好きな作品は多いので文学限定の一ダース選考もしてみたいと思ったが、文学は出来るなら読んだ方が良いが無理をしてまで読む必要はないと考えているので、今回は、その選考を控えさせてもらった。ただ、ジョン・バニヤンの『天路歴程』だけは例外的に入れさせてもらった。

 前置きが長くなったが、以下のリストが、今回の選考である。

 

 カール・ヒルティ 『幸福論』

 カール・ヒルティ 『眠られぬ夜のために』

 石井健吾訳 『アシジの聖フランシスコの小さき花』

 石井健吾訳 『続 アシジの聖フランシスコの小さき花』

 アビラの聖女テレサ 『霊魂の城』

 トマス・ア・ケンピス 『キリストにならいて』

 十字架の聖ヨハネ 『暗夜』

 三浦綾子 『光あるうちに』

 新渡戸稲造 『修養』

 ジョン・バニヤン 『天路歴程』

 ショーペンハウアー 『幸福について 人生論』

 アラン 『幸福論』

 

 最後に、いつもいいねをくれる人に感謝したいと思います。ありがとうございます。今回のリストは、宗教色の濃い作品ばかりで、書店で見かけることは、あまり無いと思いますが、興味があれば読んでみてください。需要があれば今回のような企画を、またやりたいとは思っていますが、書評もなく、ただ本のタイトルを羅列しているだけなので、あまり役に立つ企画ではありませんでしたね。

 愛する、愛する、愛する皆様へ、今回はこれで簡単に終わりたいと思います。それでは、また、お会いしましょう。お元気で。