こんにちは。

LGBTs専用ボイストレーニングプロジェクト

🏳️‍🌈虹色VoiceLabo🏳️‍🌈
ボイストレーナーのSUUです!

ずいぶん長い事サボってしまいましたが
トランスボイスについてのコラムを
またぼちぼち書いていこうかと思います。

前回・前々回は
「ノンホルFtMボイスについて」
でしたが、今回は
「ノンオペMtFボイスについて」。

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まず、生物学的男女の声の違いについては
こちらで説明させていただきました。

MtFの場合、ホルモン投与をしても、
声帯が短くなったり薄くなったりする事はありません。
声帯の形状を変えるには、声帯手術を受ける必要があります。

しかし!
そのままの形状でも、使い方によって女性的な声を作っていくことは可能になります。


まずは声帯についてのロジックです。

その1・声帯を薄くする&閉鎖を緩める

FtMボイスその1でも説明した通り、
声帯を動かす筋肉は大きく分けて2種類

声帯を収縮させて厚くし閉鎖する筋(甲状披裂筋=TA)と

声帯をストレッチして薄くする筋肉(輪状甲状筋=CT)

TAは低い声

CTは高い声で優勢になります。


よって、高い声を強くするには

CTを鍛えるトレーニングが有効になります。


生物学的男性の声帯は低い声成分が強く、

話し声でも厚く、強く閉鎖しがちなので、

これをより薄く、マイルドにしていく必要があります。


ちなみにCT(輪状甲状筋)はこんな感じ。

これが収縮すると甲状軟骨が倒れ、

中に入っている声帯をピンと張って薄くする働きをします。


高い声(所謂「裏声」)は、頭の方に抜けるような響きを感じることから「ヘッドボイス」と呼ばれたりします。

実際のトレーニングでは、このヘッドボイスを出す練習をよくしてCTを活性化させ、

話し声のトーンでもCTを連動しつつ声を出せるように(所謂「ミックスボイス」ってやつです)していきます。


同時に、低音域で声帯の閉鎖が強いと、

声にジリジリとしたエッジがかかってしまい、

これが男性的な印象を与えてしまうので

閉鎖を緩やかにしたり、息を多めに使ったりしながら

TAを使いすぎないようにコントロールしていったりもします。


こんな感じで、声帯については

TA<CT な声のバランスを作っていき、

よりマイルドで女性らしい声を出せるようレッスンしていきます!



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FTM同様、その2は声道について書きます。

ゆるゆるなペースですが〜

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