190本目「水滸伝」(1972年・香港) | ★にわか香港映画ファンの映画ノート★

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水滸伝

水滸傳

THE WATER MARGIN

製作年度:1972年

上映時間:120分

製作国・地域:香港

監督:チャン・チェ

製作:ラン・ラン・ショウ

武術指導:ラウ・カーリョン

音楽:フランキー・チャン

出演もしくは声の出演:デヴィッド・チャン、ティ・ロン、丹波哲郎、黒沢年男、ユエ・ホア、チェン・カンタイ、ウー・マ、ダニー・リー、リリー・ホー


『三国志』とならぶ中国の長編古典史劇を、‘香港のクロサワ‘チャン・ツェーが映画化したスペクタクル超大作。ショウ・ブラザースの男性スター総出演に加えて日本から黒沢年男(現・年雄)、丹波哲郎をむかえ、みごと第10回台湾金馬奨優秀作品に選ばれた。
宋の末期。梁山泊には108人の英雄、豪傑が結集していた。ある日、首領が史文恭(黒沢年男)に殺された。武松(ティ・ロン)らは、盧俊義(丹波哲郎)や燕青(デビッド・チャン)を仲間に引き入れ、復讐を誓うが…。
(amazonより)


チャン・チェ監督、デヴィッド・チャン、ティ・ロンがでているものは、みられるものは、できるだけみていきたいと勝手に誓っている私ですが、それで、観ました。

長編古典史劇の65章から68章を映画したそうです・・・・・・。


「水滸伝」がとってもわかりやすいHP


最初に、でてくる宴会シーンのひとりひとりの紹介。そのときの流れる音楽が最高にかっこいい!!

なんだ、あの斬新な音楽は~~。この映画を観て思ったのは、音楽がず~~~っといちいち、素晴らしい効果音なのです。きっと、音楽を担当したフランキー・チャンは、とってもセンスがいいはずだ。監督もしているとのことで、ぜひ、チェックしたいな、と思いました。


日本から、ほんとは、三船敏郎と、仲代達矢をよびたかったらしいのですが、スケジュール調整がつかなくって、丹波さんと、黒沢さんが出演になったそうですが。

渋い丹波さん ワイルド黒沢さん 一騎打ち

いや~、この頃のお2人、とっても、かっこいいです。香港の俳優さんと、全然ひけをとらないよさなんですが。最高なのが、特典映像の2人のインタビュー。最近のものなんですけど、今のおもしろキャラ爆発なんです~~。特に、トシオさん。踊るさんま御殿の感じのマンマです。あのニット帽も、ちゃんとかぶっております。

「あの監督、ホモ・セクシャルだと思うんですよ~!」を3回くらい繰り返してましたね~~。彼らのインタビューは、つねに、脱線しそうで、おもしろいです。「あの頃の僕より、今の僕のほうが好きだなぁ~~。」(確かに!!笑)

話が脱線しがちなので、とっても、その当時の雰囲気がわかって、嬉しかったです。

丹波さんも、細かいところ、きっと忘れてるんでないかな・・・と思うのですが。先祖が中国人だって、いっていて、家系図だしてきたんですが、1800年前!!!の先祖が、中国人らしいです・・・。(そりゃ、だれだって、先祖は、そっち系でないの???って思いました。)


たくさんの登場人物がいるんで、最初の宴会シーンで、ついていけるんだろうか・・・と思いましたが、主要人物の 燕青 (デヴィッド・チャン)、盧俊義 (丹波さん)、史文恭(黒沢さん)をおさえてみていって、最後に大乱闘で、盛り上がる感じで、楽しかったです。108人の英雄の中に、自分好みいるんだろうなぁ!

好きなキャラクターランキング なるものもあり!


かわいそ丹波さん この映画は、「丹波さん、香港で、ひどいめにあう」ストーリー、って感じで、たいして、悪いことしてないのに、いろんな目にあいますね・・。まず、奥さんに裏切られ、ちょっと客人をかくまっただけで、死罪になりそうになりますが、ワイロ合戦でどうにか生き延びたものの、遠いところにつれていかれるときに、殺されそうになり、それを逃れたら、やっぱり、つかまって、牢獄にいれられ、また、死罪を言い渡され・・・・って、もう、大変なんですが、基本、いい人なんで、必ず、誰かに助けてもらいます。


笛吹き名人 丹波さんの舎弟が、デヴィッド・チャンなのですが、色男役で登場!女子にモッテモテ役なんですが、その当時、襟元にラメをあしらった服を着ていたのは、彼くらいだろう!!キラキラ王子様なんです。

横笛も上手だしぃ。

でも、ちょっとした表情とか、「ジェイに似てる?」って感じでした。ほっそりした、武道の達人、すばらしい動きをしてくれます。


長髪ティ様 武松 (ティ・ロン)は、デヴィッドほど、主要メンバーでないんですが、長髪が、かっこいい!!涙物の色男ぶりです。ネックレスというか、ものすごいでかい黒い数珠をかけてます。ほんと、直径10cmくらいの黒い珠で、これ、なんのためにかけてるの?戦いづらくない?って思うくらいでしたが。


最後の大運動会のような、乱闘シーン。丹波チーム対黒沢チームから5人の精鋭をだして、戦うんですが、5人中5人丹波さんチーム圧勝!

白組対黄色組!騎馬戦思い出すよ~~。

英雄たちは、馬で移動。それ以外は、ダッシュで移動!!下っ端の、ダッシュは、気持ちいいっす~。

どこから、走ってきたんだろうなぁ~~って思います。坂だって、すごい勢いで、くだってきちゃいます。

「元気がでるテレビ」の路地から集団が総ダッシュしてくるあの素晴らしい企画を思い出します。

運動会 英雄たち


娯楽作高い作品で、もっと、ショウ・ブラザースに詳しかったら、もっともっと興奮できるはず~!(十分興奮しましたが・・・)だけど、デビュー当時の李sirがわからんかった~~~。もう一度、チェックしなきゃ。

ウー・マが若い!丸顔じゃない!細い!

看守の一人がよいこの濱口そっくりだったよ~。

「ヤング・マスター」のおでぶ氏が、今回は、やんちゃなドジ(もとはといえば、この人がドジだったせい??)おでぶ氏として、登場していたよ~~。


オススメ度:★★★☆☆

音楽がすばらしいって思いました度:★★★★★


登場人物リスト


デヴィッド・チャン (燕青

丹波哲郎      (盧俊義

黒沢年男      (史文恭)

クー・フェン     (宋江)

ユエ・ホア      (林沖

ウォン・チュン    (石秀)

ティ・ロン       (武松)

ファン・メイシェン  (李逵)

リリー・ホー      (扈三娘)

チェン・ルイ      (王英)

ウー・マ        (時遷)

チョン・プイ      (花榮)

ティエン・チン     (李固)

チン・ミャオ       (長官)

タン・エンツァン     (曽密)

ホアン・ペイチー    (曽索)

チェン・チュアン     (曽魁)

ワン・クワンユー    (曽昇)

チャン・ヤン       (柴進)

チェン・カンタイ     (史進)

ダニー・リー       (張順)

ジェームズ・ナム    (開達)

ラウ・カン         (李成)

リー・マンチン      (薛覇)