父娘ケンカの理由 | 不思議サロン

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怪談奇譚不思議のブログです。

怖い話ではないが書かせて頂く。

 

朝の忙しい時間に、旦那さんと娘が

 

何やら揉めている。

 

珍しい事ではないので気にならなかったが

 

収まるどころか

 

だんだんヒートアップしていく。

 

朝から元気だわぁぁ、

 

そんな風に思いながら私は

 

パソコンのキーボードをたたいていた。

 

が、一体何を言い合っているのか?

 

耳をそばだててみると。。。

 

「新宿・タワマン殺人事件」について

 

言い合っていたのだ。

 

事件が起きたのは5月8日の午前3時過ぎ。

 

西新宿のタワーマンション前で容疑者男性(51)が

 

帰宅した女性(25)を果物ナイフで襲い、刺殺した事件だ。

 

男の凶行に同情の余地はないが、

 

事件の背景をめぐり「被害者」と「加害者」に

 

対する受け取り方が様々である。

 

男は結婚を夢見て女性に数千万円もの金を

 

渡していたという。

 

ところが、お金を工面した途端に

 

女性に110番通報され、

 

22年4月に2回目の通報を受けた翌5月、

 

男はストーカー規制法違反で逮捕されてしまった。

 

ならばもう、お金だけは返して欲しい、

 

という男の気持ちは

 

2本のナイフに形を変えた。

 

ガールズバーで知り合った店員(女性)と

 

客(男性)の悲しすぎる末路。

 

旦那さん52歳 vs 娘25歳は

 

どっちが悪いか!という戦いをしていたのだ。

 

旦那さんは女が悪いと言い、

 

娘は男が悪いと言い、互いに一歩も譲らない。

 

全くの他人様に

 

これほどまでに熱くなれるアホな父と娘、

 

そのエネルギーを他で使えば良いものを、

 

と思って聞いていた。

 

だが、ちまたの意見も50代以降は容疑者に、

 

20代は被害者の方に同情しているようである。

 

(殺害に同情しているのではなく、

 

ここまでに至る経緯に、である)

 

世代・立場によって価値観に深い溝があるように思える。

 

この溝を司法はどのように埋めるのだろうか。

 

日頃、幽霊や人の怖さを聞いたり書いたりしているが

 

私はこの事件で

 

「結婚」という言葉の怖さを知る。

 

20代女性が何気に使った、

 

本当に何気だった、なんなら何の感情も

 

こもっていないありがとう、と同じように

 

使った「結婚」という言葉が

 

男の「夢」みる気持ちに火を灯してしまった。

 

そしてその火は、女性を殺害するという形で

 

鎮火したのである。

 

結婚という言葉に「夢」という言葉も

 

含まれるのであれば、

 

夢の反対語は「絶望」である。

 

ゾっとする。

 

絶望した人間は理性では抑えられない怪物に

 

変貌してしまう危険を孕んでいる。

 

商売とは言え、安易に使ってはいけない。

 

被害者のご冥福を祈るばかりである。

 

 

いつも読んでくれてありがとうございます。

 

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