「なんかさぁぁ
また変な事があったんだよぉぉ」
言いながら娘は夕飯のオムライスを
大きな口を開けて頬張った。
一口のデカさに驚く私。
友達や彼氏と食事をする時もこんな大きな一口で
食べているのだろうか。。
娘が職場のトイレで用を足していると
「あのぉぉ」とか
「すみません」みたいな声がしたという。
気のせいか？と思っているとまた、
「すみません」と声がする。
普通なら「はい」と返事をすれば済む話だが、
返事をする気にはなれなかった、
なぜなら。。。
声は頭上からしたのだ。
「だからさ、写真撮ってみたのよ、
なんか感じるか見てみて！」
それがこの時の写真だ↑
便座に座っている状態から真上を撮ったそうだ。
言われないとよく分からない構図である。
でもこれ、実際に上から人が覗いていたら
怖いではないか。
ヒトコワである。
娘は日頃から、
スタッフ達があまり使わない階の
このトイレを利用していた。
トイレに行ってまで人に気を使いたくないらしい。
いつものようにそのトイレには
誰もいなかった。
個室に入った後も人が入って来た気配は
無かったという。
「ちょっと怖くなったからさ、
早々に出て来たよ。何か、見える？」
私は霊能者ではないので見えはしない。
ただ気配は感じる。
実際に本当かどうかは不明だが、
心霊写真を見ると、瞬間、
全身の毛がぞわっとするというか、
感じるのだ。
しかし、この写真からは何も感じなかった。
「何にせよ、ここのトイレ使うのやめたら？」
私がこんな風に言ったのには訳があった。
今年に入ってすぐの頃だったか、
娘がこのトイレを使っていた時の話である。
日中は窓から明るい日差しが差し込むので
トイレの電気は点いていない。
いつものように便座に座りスマホを見ていると
一瞬暗くなった。
ん？
頭上を見上げる。
何もない。
再びスマホに目を戻すと
また、一瞬暗くなった。
電気は元々点いていないので
電気が明滅している訳ではない。
明るくなったり暗くなったり
一定のリズムを刻んでいる。
なにこれ？
娘は慌ててトイレを出た。
その事を先輩スタッフのYさんに言うと
「やだぁぁ○○ちゃん（娘の名前）、
あそこのトイレを使っているの？
ひょっとしてあの話、知らないの？」
と言うではないか。
詳しく聞くとこうだった。
Yさんも人から聞いた話だそうだが、
数年前にそのトイレで首つりがあったという。
トイレの奥にある窓のシェードの棒に紐をかけて
首を吊ったという。
それ以降、昼間そのトイレを使っていると
トイレの明かりが暗くなったり明るくなったり
するという噂が立った。
そのうちの一人が窓を見ると
黒い影が左右に揺れている姿を見たという。
まるで首を吊っているかのように。。。
「だからね、あのトイレ誰も使わないのよぉぉ」
Yさんは言った。
『そっかぁぁぁ
だから、あのトイレはいつ行っても誰もいないんだ』
娘が聞いたあの声も、何か関係しているのだろうか。
ちなみにそのトイレで亡くなったのは
職場に全く関係のない人だったそうだ。
昨年１１月９日のブログに書いた盛り塩にも
あるが、彼女の会社はいろいろあるのだ。
大島てるで調べてみたが、
特に曰くは無かった。
ひょっとすると、会社が建つ以前の土地に
関係しているのか。
しかし、怪異があった後でもあのトイレを
利用している娘がある意味怖い。
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