【おうち科学実験】卵の殻で作るジオード

今日も南半球からこんにちは。

ここ数日の我が家は、「科学者にでもなるの？」ていうくらい毎日実験していました。「卵の殻を使って作るジオード」の研究です。

「そもそもジオードって何？」

ジオードとは別名「晶洞（しょうどう）」とも言います。一見ふつうの石なのに、割ると中に美しい結晶が入っている宝石の一種です。

（実物が気になる方は「ジオード」でググってみて下さいね。）

そのジオードをおうちで、しかも卵の殻で作れてしまうと聞いたら、やらないわけにはいきません！（笑）海外ではSTEAM教育の一環として人気のアクティビティのようで、「簡単に作れる！」という口コミを沢山目にしたので早速挑戦してみることにしました。

以前、似たような「宝石作り」の工作を経験しているので、何となく要領も分かってるし大丈夫♪…と思っていたら、案外と手こずりました！

その話はまた後ほど…。

【材料】

（※ジオード1つ分）

★英語圏ではホウ砂は「Borax」という名前で販売されています。スーパーの洗濯用品コーナーに並んでいることが多いです。

★「耐熱コップ」と書いてますが、耐熱であれば瓶でもボールでもどんな容器でもOK。（殻がしっかり浸かる深さのある物が好ましいです。）

【作り方】

①まずそっと殻に穴を空けて、卵の中身を出し、内側の薄い膜をできるだけ取ります。

★この時、激しく卵を割ってしまうと殻の形がグチャグチャになってしまうので、出来上がりをイメージしながら丁寧に割りましょう。

②殻を洗って乾かします。

③殻の内側に筆でボンドを塗ります。（瞬間接着剤でもOK）

④ボンドが乾かないうちにホウ砂をまぶして、しっかり乾燥させます。

ホウ砂をまぶした殻。

【ポイント】

ホウ砂をまぶす代わりに、ミョウバンをまぶすとより大きな結晶ができるそうです！

海外ではミョウバンは手に入り辛い素材ですが、日本ではぬか漬け作りなどにも使うので、スーパーで手軽に購入できるとのこと。興味のある方は試してみてください。

また、ホウ砂の代わりに塩をまぶす人も居ます！実験してみた結果、塩の方が少し結晶の数が多い気もしました。

さらに、エプソムソルト（硫酸マグネシウム）をまぶすのが良いとも聞いて、これも試しましたが、エプソムソルトは何故か結晶が全然できず見事に失敗しました。

高学年のお子さんなら、ミョウバン、塩、ホウ砂、エプソムソルトと色々まぶしてみて比較実験をすると、素晴らしい自由研究レポートが書けるかと思います。

⑤熱湯250mlに、ホウ砂約35g（オーストラリアの大さじ３）程度入れて、よく混ぜて溶かします。これを「魔法の水」と呼びます。

⑥耐熱容器に先ほどの卵の殻を入れて、魔法の水を熱いうちにゆっくり注ぎます。殻の中だけに注ぐ人も居ますが、今回は完全に殻を水没させました。（←大雑把なので。でも特に問題なかったです。）さらに、お好みで食紅を入れるとより出来上がりが色鮮やかで楽しいですよ。

⑦あとはそのまま15～24時間、できるだけ動かさずに置いておきましょう。コップの底や殻にたくさん結晶がついていれば取り出してOKです。（午後にセットした場合は、翌朝には出来ているはずです。）

★もし殻が容器にくっ付いてしまって取れない場合は、お湯を少量入れると剥がれます。

【ポイント】

大きな結晶を沢山作るコツはできるだけゆっくり冷ますこと。「魔法の水」が元々ぬるかったり、急激に冷めてしまったりすると失敗の原因になります。「魔法の水」がぬるい場合は電子レンジで温めなおしてから容器に注いでください。もし余裕があれば保温のためにタオルやアルミホイルを容器に巻いておくと良いです。（上の写真参照。）