念願どおり行ってきました!吉野山、車中泊と西行庵 | なな色のやりたいこと

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行ってきました!吉野の千本桜!

 *一つ前のブログから続きます。


吉野山は、一目千本と言われ、

全山が少しづつ時期をずらして満開になっていき、

下から「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と呼ばれています。


今回、最も見頃な桜を一望にできる、

上千本満開に時期を合わせて行ってくることができました。


色々なサイトやブログなどで情報集めをし、いくつかの選択肢がありました。



1.近隣の駐車場が混むので、車は一駅手前に止め、

電車、バスを乗り継ぎ上千本までいく。


メリット:帰り時間を気にせず、途中のお店や、金峯山寺で特別開帳される重要文化財の金剛蔵王権現立像なども拝観できる。


デメリット:バスは朝8時40分からしかなく、始発に乗るためにいつから並んでおくべきか悩ましい。

また、一駅前の駐車場が空いてなかった場合困る。


2、下千本駐車場が24時間開いているのでそこで車中泊し、早朝からバスを待たず徒歩で頂上を目指す。

メリット:早朝5時くらいから出発すれば2時間くらいで登頂でき、途中も楽しむことができる。


デメリット:車中泊といっても3時間ほどしか眠れない。体力が持つか?某サイトによると、徒歩というより、登山というような箇所もあるという。

帰りに下千本駐車場から出るのに超混雑するのではないか?


3.早朝に上千本駐車場まで車で行き、車で行けるルートは全て車で回り、車規制の始まる9時前には下山する。


メリット:体力がなくても大丈夫


デメリット:途中の店やお寺は観れない。

時間に制限がある



当初、1のプランにしようと思っていました。

千本桜と西行庵が目当てでしたが、

せっかくなら、この時にしか観れない重要文化財や、

色んなお店なども見てみたかった。


ところが、

今年の寒の戻りと菜種梅雨の影響で、

予測より桜開花が遅く、

予定していた4/1に桜が咲いてない!となり、

この日ならば連休をとっていたのですが、

予定変更して、4/8に(4/7出発車中泊)なったため、

休養日がない。

その前日までやけに激務、残業早出で体力が持たない。

さらに、「うまくいくかどうか」不確かな要素が多い旅は、経験上一番ストレスがかかります。


というわけで、3のプランに決定。


(結果的にこれで大正解となります)



愛車ハスラーでの車中泊は、

座席アレンジでフルフラットにできるのですが、

腰回りなどに結構な段差ができてしまいます。


まずはキャンプ用のエアマットを試してみました。


https://amzn.asia/d/iQl59gU

こちらのエアマット、

割とよくタイムセールやクーポンを発行してて、一つ2000円ほどで購入できました。


足で踏んで空気を入れるのですが、車内の超狭い環境でも、手で押しても入れられましたし、

収納時に空気が抜きにくいのではないか?という心配も、ほぼ一瞬で抜けていってくれて、良かったです。

10センチの厚みと、縦に195センチは快適です。

あとで、他のキャンプ系YouTuberさんもおすすめしてたのを知りました。


ただ!

幅70センチ✖️2は、ハスラーには余りました。

エアーだからなんとなく上手くいくと思ってましたがそれはダメでした。

盛り上がってしまってフラットにならず、

これでは寝れません。

車中泊に使うのは諦めました。


ハスラーにはやはり65センチ幅✖️2までです。


このエアマット、

後日テントでの使用は快適でしたので、

お買い得だったとは思ってます。


そんな厚み10センチであろうと、

段差というのは、低いところだけを埋めないと段差のままというのもわかりました。


専用の隙間埋めクッションなども売ってはいますがお高い。


試行錯誤の末、自宅にあるクッションや、

100均のジョイントマットなどで隙間を埋め、

このように。









100均のジョイントマットは30センチ四方で厚み1センチなので微調整しやすかったです。

わりとクッション性があり、

これに寝袋があれば、

マットは不要かな?と思い、省きました。


というか、隙間をうめたら、

前部のハンドル下あたりまで埋まってしまい、

間に何か入れる余地はありません。


わたしは背が低いのでいいのですが、

背が高い人は、

運転席側でフルフラットに寝るのは

難しいです。


一度調整したら、

横からも写真を撮り、

どこに何枚使ったかわかるようにしておくのがおすすめです。


このようにした上に、

セミダブルサイズの毛布をかけるとピッタリでした。


それと、車中泊は、一回は前もって練習するのをおすすめします。


わたしも前もってやってみて、

思った以上に物が入らず、余計なものは詰めないことがわかりました。

大人二人が中で作業するのはかなり狭いです。

天候が悪いと、

フルフラットへの作業は大変です。

シートの下、奥に入れてしまうと取り出しにくいです。

前もって使うものは出しておく、取り出しやすい位置に入れる必要があります。


桜の季節とはいえ、

夜は車の中は外気温そのままの温度になります。

暖房はできないので、電気毛布➕ポータブル電源を用意しました。(暖かかったので実際には電気毛布は使いませんでした)


キャンプで使うつもりもあったので寝袋も買いました。


 

https://amzn.asia/d/ebL74RJ


冬に羽毛布団で寝ている自分が、

車中泊で薄い寝袋で寝れる訳がないと、

冬仕様の寝袋を購入。


暑い時はファスナーを開いて上からかければいいのだし、

一枚しか持たないのなら、

冬用だと思います。


お金に余裕がある人は、

最初からダウンの寝袋を買うのもいいと思います。


最近キャンプブームは終わったと言われていますが、

そのおかげなのか、

キャンプグッズはタイムセールが多い気がします。

これも安く買えました。


この寝袋、レビューにもありましたが、

小さく収納するのが難しく、元の袋に収まりません。

相当かさばります。

わたしは100均で上部が巾着のように締められるレジカゴバッグを買ってきて入れてみましたが、ピッタリでした。

ツレは平たくて大きいバッグを購入。

こんな大きいの!と思いましたが、ピッタリでした。

平たくて大きいバッグのほうがスタイリッシュです。

わたしもそれにしようかな。


それから、窓ガラスには、ダイソーで、
マグネットが入っている目隠しシートを購入。
フロントガラス用のは色々売ってますが、
薄くてコンパクトにたためるタイプを購入。
ちょっとした小物も積み重なるとかなりの
ボリュームになってしまいます。
これらは全窓用あわせてジッパー袋におさまりました。

ハスラーには後部の小さな窓にはくっつけることができませんでしたが、
気にせず寝ちゃいました😉

ほんとに寒い季節は、
窓から冷気が伝わりますので、
断熱素材のものがおすすめらしいです。

車中泊の場所選びにも、時間をかけました。
最も近い道の駅は、「吉野路大淀iセンター」
ここは、観桜期には満車の可能性もあるとのこと。
平日ですが、避けたほうがよさそうです。

次に近いのが「吉野路黒滝」
その次が「宇陀時大宇陀」 

ただ、道の駅は24時間営業ではなく、
本来車中泊のためにある施設ではありません。
高速のサービスエリアではトラックドライバーなどが仮眠をとったりするのに便利そうな所が多いようです。(高速のサービスエリアも本来車中泊のためのものではありません。)

車中泊のためのRVパークなら、
「RVパークかもきみの湯」というのがありますが、チェックイン時間が14〜19時とのことでダメでした。

高速のサービスエリアにしようかな?
エリアを高速にも拡げてみます。

今回、わたしの住む愛知県から吉野山までの道のりでは、
東名阪自動車道と名阪国道を乗り継ぎますが、
名阪国道は高速道路ではなく無料の自動車専用道路です。
針ICにて名阪国道を降りてから約1時間一般道を走り、
吉野山につきます。


針ICにある針テラスという道の駅、

ここなら24時間営業のコンビニがあり、

同じく仮眠する人が多すぎず少なすぎずいるのでは?


そして、前日、仕事の後、

夕食、入浴も済ませての出発は、

ツレの仕事の時間もあり、早くて21時。目標22時。


針テラスまでの時間は最短1時間50分。

0時までに寝ようと思ったらここが限度。

ということで、

ここに車中泊することに決めました。


さて、出発。

やはり22時近くになりました。

この時、セルフスタンドでガソリンを入れ、タイヤの空気を入れてもらおうとしたのですが、

「この時間はセルフサービスになっている」と断られてしまいました。

自分で入れられない人は、昼間のうちにやっておく必要があります。


東名阪自動車道はとても快適でした。

反対側の車線がちょうど工事のため通行止めになっていました。

帰りは早めに下道に降りるしかないようです。

この点、出発になってから知りました。

反対側だからよかったものの、高速の工事情報は前もって調べておくべきでした。


未知だった名阪国道、

真夜中なのでかなり暗い!😱

ちょっと怖かったです。




針テラス。

到着は0時を少し回ってしまいました。

写真で見るより、いい施設でした。

写真の切れている右側にファミリーマートがあり、

ここでも奈良土産が買えます。


同じく車中泊かな?と思われる方がけっこう駐まってます。

前情報で、バイクの人達が最前列で集合することが多いため、
騒音を避けて2列目以降にすると良い、とあり、
いそいそと2列目に。
ただし、早朝4時半に出発した私たちにはあまり関係なかったですね😛

車中泊のセットにはたぶん30分くらい。
寝袋に入るには暑くて、上からかけました。
しかし、左右は少し寒かった。
ファスナーを開けて使って体を巻き込むようにすれば、もう少し快適だったとは思いますが、
暗く狭い中動きにくくてそのまま寝てしまいました。
カーテンをつける前に開けておけばよかったです。
途中、重ねただけのジョイントマットがズレて、足が下に落ちてました。
寝る時の段差って、少しでもあると寝心地にひびくんだとわかりました。

その割にはけっこうよく寝れたと思います。
目覚ましは3時半ですが、スッキリしていて、
徹夜明けのような眠気はありません。

洗顔、化粧をし、コンビニで軽く朝食を調達。
撤収まで合わせて、小一時間かかりました。

さて、4時半針テラス出発。
途中結構何度も峠を越えるアップダウンの多い道のりでした。

先が見えないような暗い所の運転は超苦手で、
ツレがいなければとても行けないと思いました。

途中、車中泊候補になった道の駅宇陀路大宇陀も通りすぎ、

いよいよ吉野山へ。
5時半になり、少し周囲が明るくなってきました。
内心、5時に到着していたかったので焦りましたが、明るくなったのはホッとしていました。
山道であかりも少ないので怖いです。


さすがにまだ歩行者の姿は見ないものの、
細い道でも前後に車はあって、
分岐に迷ってる時間がなく進んで行った結果、
もともと通ろうとしていた太めの道ではなく、
歩行者も通るメインの細い道に入ってしまいました。

下千本駐車場に駐まっている車もけっこうあります。

途中、中千本駐車場付近に地図の看板があり、トイレ休憩しつつ道の確認。どうやら竹林院前で、
そこの急階段をあがったところに、
奥千本口までいくバスに乗れるようです。

反対側にはトンネル出入り口があり、
元々の予定ではそこから出てくるはずでした。
歩行者が上がってくるのに出会わないように、帰りはここから帰るように記憶しておきます。


道がわかりにくく、時々Uターンしています。

車の規制の入る時間帯は一方通行になるので、この時間帯で良かったとは思いました。


お店がいっぱいあり、行ってみたかったなと思いました。


どこに中千本駐車場あるのかな??と思いながら通過、


上千本地域へ。

ところが、駐車場は紐で閉鎖されています。

しかもほんとに小さな駐車場ばかり。

どうやら、24時間営業ではないようです。

ここに駐めて西行庵まで歩こうと思っていたのですが誤算です。


仕方なくもう少し西行庵の近くまで車で行くことにしました。


結果的にこれで良かった💦

西行庵に至る車で行ける場所まで、

とんでもなく遠かった!

あの地図だと、すぐそこみたいなのに!


かなりの山道ですし、

途中鹿さん2頭にも出くわしました。

びっくりさせてごめんなさい。

おしりのハートマーク可愛かったな。


そこまではけっこうな車を見たのに、急に少なくなってしまうし。


ずいぶんと走ってから「西行庵」の案内を見つけ、

ちょっとした車を駐められるスペースを発見。

そばに何となく庵っぽい建物があり、

あそこだ!と行ってみます。

急な山道でしたが、心がはやります。


そこは西行庵ではなく、源義経が隠れたといわれる所でした。

しかし西行庵は近いはず!


と、ここでツレが荒い息で険しい表情になっています。

ここへきてツレの体調が…!



しかも、片道徒歩20分ですと…驚き

目の前には長い登り道が…


「わたし一人で行ってくるよ。ここで待ってて」

「女一人で行っちゃいかん。危ない。熊だって出るかもしれない」

そう言うが、

どうしても西行庵を諦めることはできなかった💦

だってだって、

今までの準備と労力は何だったの〜


というわけで、ゆっくりゆっくり進んでもらいました。

ごめんよ〜

電波も届かず助けも呼べない場所につきあわせてしまって💦



そして、ついに西行庵に✨
質素な庵の中に、
西行法師の人形が安置されています。
(写真はツレのすすめで削除)

わたしの好きな歴史上の人物の一人、西行さん。
こんなところに住んでいたのね…

まだここ奥千本の西行庵には桜はちらほら咲きでしたが、
桜の他には何もなく、
いや、桜だけなのが逆に、
愛するものだけを身の回りに埋め尽くすことができたら、
この世はそれだけでもう、
何もいらないのかもしれません。

吉野山
梢の花を見し日より
心は身にもそはずなりにき

    西行法師


西行法師の心は身体を飛び出し、
小さな庵にありながら
全山を一目にしていたのでしょう



時を超え

彼の人の見し花千本

埋もれんばかり

ただ愛づるかな

   なな色




長くなりましたので、

ここで区切り、

次回へ続きます