同じ「ぶどう」なのに、
酵母にしてみるとこんなに違う。
秋になると、いろいろな種類のぶどうが並びますね🍇
そのまま食べてももちろん美味しいけれど、
私が気になってしまうのは、
「このぶどうで酵母をおこしたら、どんな感じになるんだろう?」
ということ。
今回は、黒ぶどうとシャインマスカット。
どちらも同じ“ぶどう”ですが、
実際に酵母を育ててみると、それぞれに違った表情を見せてくれます。
■ 黒ぶどうの酵母
ぶどう、水、少しの糖分。
瓶の中に入れて、あとは毎日の変化を見ながら育てていきます。
少しずつ気泡が現れて、
耳を近づけるとシュワシュワと小さな音。
そして蓋を開けたときの香りは——
深い紅い香り
それはボルドーの赤ワインです
甘い香りが鼻を抜けて幸せな香り
色の濃い黒ぶどうらしく、酵母液にも少しずつ色が移っていきます。
■ シャインマスカットの酵母
同じように育てたシャインマスカット。
こちらも発酵が進むにつれて、
瓶の中にはたくさんの小さな気泡が現れてきます。
そして蓋を開けてみると——
まるでシャルドネワインのようなフレッシュで青い香りと白い花
このままワインとして飲んでも美味しいかもと思わせる
光に当てると宝石のように透き通る翠
同じぶどうなのに、こんなに違う。
これが自家製酵母の面白いところだなぁと思います。
■ じゃあ、パンにしたら違いがわかる?
ここは意外に思われるかもしれません。
焼き上がったパンを食べて、
「これはシャインマスカット酵母!」
「こっちは黒ぶどう酵母!」
なんて、私はわかりません(笑)
酵母液のときに感じた香りが、そのままパンに残るわけでもありません。
それでも季節の果物で酵母を育てたくなるのは、
パンになるまでの時間が面白いから。
泡が増えてきた。
音が変わった。
香りが変わった。
昨日とは少し違う。
レシピに書かれた時間だけを見るのではなく、
目で見て、耳で聴いて、香りを感じて、触れてみる。
私が自家製酵母を育てるときに大切にしているのは、
そんな「五感で見極める発酵」です。
スーパーで季節の果物を見つけると、
「これ、酵母にしたらどうなるんだろう?」
最近はそんな目で果物を見てしまいます(笑)
黒ぶどうとシャインマスカット。
同じぶどうでも、
瓶の中で見せてくれる表情はそれぞれ違いました。
パンを焼くことだけじゃなく、
そこにたどり着くまでの変化も楽しめる。
これだから、自家製酵母はやめられないんですよね🍇








