リモートワークの達人(ジェィソン・フリード/デイヴェッド・ハイネマイヤー・ハンソン著) | 本のブログ

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普通の人は読まないだろうと思う本を記す。
あとは、Linuxと中古PCなどの話題。

本書は早川書房、ハヤカワ文庫2020年刊行のもの、ただし、オリジナルは「強いチームはオフィスを捨てる・・・37シグナルズが考える「働き方革命」」として、2014年に刊行されたものを改題したもの。

AMAZONのレビューで、この文庫版を読んだ人が「この本に新しいことはない」というような書き込みがあったが、実は、この本が2014年(原著は2013年)にリリースされたことを考えると、本書の見方が変わるのではないだろうか?

さて、この共著者の本を読んだのは2冊目で。それは「小さなチーム、大きな仕事 働き方の新しいスタンダード (早川書房)」というもので、彼らの本はとても面白いので、読書が苦手な方にもお勧めだ。

 

現在の私は、母親の介護に専念しているので、リモートワークとは縁がない、けれども、本書を読んでいると、日本でも、いや、少子高齢化にして大量死亡社会の日本だからこそ、(リモートワークが)華やかになった方が良いのではないかと思った。

高齢者にもできるだけ働いてもらうのならば、それも、知的労働者にも、そのノウハウを提供してもらいたいならば、まさに、リモートワークが最適だ。

残念ながら、エッセンシャルワークについては無理だろうが、AIにすべて駆逐されるまではホワイトカラーの仕事を高齢者にも割り当ててもよいのではないだろうか?

しかも、リモートワークになると、結果至上主義にならざるを得なくなり、いわゆる、日本的、年功的、精神的なデメリットを排除できる可能性が出てくる。

さぁ、変なDXやらAIやらよりも、庶民はリモートワークを広めよう。

そうすれば、日本としては弱いと思われる、ネットワークセキュリティなど、もう一度再確認できるだろう。

 

まぁ、そんなことは良いとして、この本は楽しい、リモートワークなんて関係ないよ・・・なんて人にも、たぶん、楽しく読めると思う。

それにしても、この著者が「Ruby on Rails」の仕掛け人だったとは、随分昔だが、趣味でプログラムを勉強していたころを思い出したのだ。