こどもの歯、こどもの眼 | 奈良藤ノ木台 小児科開業医の独り言

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にいのみ小児科・・・2007年4月開業。



このブログでは小児科医として日々感じることや、

一人の母親としての日常を綴っていきます。

子どもの虫歯はずいぶん減っているというニュースを聞いた。

 

たしかに、それは実感する。

 

昔と違って、今はあまり虫歯のこどもはいない。

 

こどもに口移しで離乳食を与えないようになったこと

 

歯磨きの習慣がこどもにも定着したこと

 

フッ素いりのペーストなどが浸透したこと、など

 

つまり、親の方の歯の衛生にたいする意識が向上したということだろう。

 

それは本当に喜ばしいことだと思う。

 

 

一方、心配なのは、目だ。

 

こどもの近視はすごく増えている。

 

コンタクトしているから見ためにはわからないが、

 

中高生など、メガネやコンタクトで矯正する必要のない子どもは少数派だとも聞く。

 

 

近視(特に強度近視)はあなどってはいけない。

 

将来の眼の病気のもとになる。

 

若いうちはよくても、

 

網膜剥離になる確率、緑内障になる確率がぐ~~んとはね上がってしまうから、

 

近視は本当によくない。

 

小さいうちから近視が進むほど、将来はよくない。

 

でも、今の環境では、どう頑張ったって、こどもは近視になってしまう。

 

小さいときからの、スマホ、タブレット、ゲーム。

 

 

国によっては、こどもたちをあえて一定時間、外で自然光にあてて、

 

学校で、近視が進まないよううなプログラムをとっているところもあると聞く。

 

 

わたしは、自分が強度近視で、網膜剥離もおこしたから、

 

こどもたちの眼の問題はすごく心配でたまらない。

 

 

親も社会も、子どもたちの眼の健康を意識していかないと・・