これを書いた松永正訓先生は現役の医師で、
いろいろ執筆活動されているのですが、
この本は、自分の子どものことを書いた渾身のルポルタージュです。
読みながら、こどもである光さんの生きづらさ、
それを全力で支えてこられたご夫婦の歩みに感服しました。
性別違和については、今でこそかなりフランクに語られるようになりましたが、
わたしたちの世代にとっては(作者もまったくおなじ世代)
なかなか受け入れがたいものです。
ましてや、自分のこどもがそうで、
学校や集団でもこんなに辛い思いをしていることに気づき、
支え続けてきたことには驚きしかありません。
以前、わが子の性別違和について、悩んでいるひとから相談を受けたことがあります。
当時の私は、全く理解がなく、
そのつらさに寄り添うこともできず、
今から思えば、突き放すような対応しかできていませんでした。
本当に悔やまれます。

