日本人を守るための憲法 とは言うけれど… | 始まりはアドラー心理学

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 日本人を守るための憲法   

    とは言うけれど…     

 

 

今日が憲法記念日だと連休は残り4日となり、

「もう」なのか「まだ」なのか何か微妙ですね。

憲法記念日について新聞が特集を組んでますが、

何か的外れな印象が否めません。

夫婦別姓について大きく取り上げられてますが、

そんなのどうでもいいだろ、って話です。

ここに憲法の争点を無理に集中させてるのは、

何か他にヤマしいことがあるからですか?


元々、憲法記念日には「日本国憲法の施行を記念し、

国の成長を期する」との意味があるそうです。

果たして、日本は本当に成長したと言えるでしょうか?

今の世相に重ねると余計にモヤモヤします。
 

 

        【目次】           

1.疑わしい憲法の効き目
2.改憲の必要ってある?
3.米軍が日本人を守ってくれる?
4.憲法改正のキモは第9条
5.憲法の解釈は自由に変えられる?
6.平和憲法の効果は?
7.日本の国民主権はどこに?
8.日本人に基本的人権はある?
9.改憲アレルギーの猛威
10. 改憲を巡る対立と分断
11. 改憲より以前の課題
12. 何より日本人を守るもの

 

 

1.《疑わしい憲法の効き目》         

先ずは、憲法の基本について復習しましょう。

ご存知、日本国憲法には3つの柱がありますよね。

これです左下矢印


『国民主権』~国の方針は国民の意思で決まる

『戦争の放棄』~国民を戦争で死なせない

『基本的人権の尊重』~国民の自由と権利を保障



つまり、国民を守るのが目的ですよね。

それは、以上の3つが国家権力によって否定され、

悪い議員や役人や法律などに人々が支配されるのを

防ぐ配慮でもあります。

しかし、現実では議員や役人の職権乱用や情報隠ぺい、

義務のゴリ押しなどが目に余る状態です。

戦争の危機を煽って防衛費を増やすのに増税し、

コロナ禍では自粛やマスクやワクチンなどの要請、

被災者への支援を後回しにして外国ばかり優遇して

人々が諦めて投票率が下がる、などの状況を見ると

そもそも憲法が機能しているとは決して思えません。


2.《改憲の必要ってある?》         

現在、自民党や維新の会など改憲勢力の動向が

気になる状況になっております。

これに対して野党の各党は大きな警戒心を示し、

そのデメリットを国民に訴えてますよね。

でも、肝心の世論では意見が2つに割れており、

むしろ改憲を望む声の方が多いようです。

ただ、今の岸田政権での改憲には反対の方が多く

それだけ国民の不信感が増してる証拠と言えます。


戦後、憲法を全く改憲しない先進国(?)は

日本だけと見て良さそうです。

ちなみに、アメリカは 6 回、カナダは 19 回、ドイツは 67 回、


フランスは 27 回、イタリアは 19 回、オーストラリアは 5 回、

中国は 10 回、韓国でも 9 回も変えています。

日本が動かない理由は9条の存在に尽きるでしょう。

憲法改正=9条の改正=日本が戦争できる国になる、

との不安を多くの国民が抱えているからです。



3.《米軍が日本人を守ってくれる?》    

憲法に不備や不足が多いのも無理はありません。

そもそも、日本国憲法はアメリカ占領軍GHQの

監督下で作られました。

さらに、自民党も日本テレビもアメリカの意向で

作られたのは既に明白となっています。

占領軍が植民地を統治するのは当然の理です。

そのために政府やメディアや憲法を利用するのも

当たり前なんです。



現在、憲法で軍隊の所持が認められていない先進国は

日本しかありません。

理由は、国民を戦争から守るためではなく、

単に日本の軍国化を米国が警戒したためです。

結果、日本の各地に米軍基地が設置されると共に

全ての領空権を米国が所有する事態となりました。

安保(日米安全保障条約)があるからと在日米軍が

日本を戦争から守ってくるとは限りません。

安保の主旨は、日本を拠点にして周辺国に圧力を加え、

未然に戦争を防ぐことにあります。

同時に日本が逆らった際に報復する意味合いもあり、

米軍に我々が攻撃される可能性もあり得る訳です。

(各地に隈なく原発があるのも同じ理由?)

残念ですが、戦勝国の立場では当然の対応と言えます。


4.《憲法改正のキモは第9条》       

日本は自国を守る専門の自衛隊を所持しており、

これをアメリカが認めた状態が続いています。

アメリカとしては、攻められた際は自分で守れ、

自分から攻める際は改憲しろ…、

との意思を示しているのでしょう。

ついでに自国の兵器を日本に売り込めるので

米国にとって実に好ましい状況と言えます。


通常、自分から攻めければ攻められないので

自衛隊が先に動かない限り安全は保たれます。

なので、この9条をわざわざ変える必要はなく、

それを国民の半分が望んでいる訳です。

ところが、自民党は周辺国の脅威を無駄に煽り、

9条の改正を無理に進めようとしています。

彼らが軍事演習やミサイル実験を行うのは

米軍を警戒しているからで、これに対して

日本が圧力をかける必要はないのです。

現在、周辺国の先制攻撃を未然に防ぐために

逆に先制してミサイルを射ち込む可能性を

自民党が示してますね。

つまり、日本そのものを周辺国の脅威となり、

逆に戦争のリスクを高めている訳です。

そんな状況で憲法の改正を自民党が訴えれば、

反対する人が多くても無理はありません。

自民党が戦勝国アメリカの要請で9条を変えて

自衛隊を自分から攻める軍隊にする可能性も

否定できないからです。



5.《憲法の解釈は自由に変えられる?》  

現行の憲法だと集団的自衛権は認められていません。

簡潔に言えば、お友達が誰かに攻撃された場合、

その相手に自分から攻撃して良い、と言う権利です。

ところが、2014年に安倍首相が勝手に憲法の解釈を変え、

一部の集団的自衛権が合憲と化しております。

結果、アメリカが戦争していた地域に自衛隊が派遣され、

相手を攻撃する際の支援をする破目になりました。

相手からしたら、支援するヤツも同じ敵だ…!

って理屈になるでしょう。

それで、恨みを買って後で攻められるリスクもあり、

結果的に日本人の安全が脅かされる訳です。


安倍政権により、憲法は変わらなくても別な法律で

解釈を変えられてしまう前提が作られました。

しかも、議会を通さず一部の人間が密室で勝手に

制度を作る暴挙され許されてしまったのです。

まさに憲法がハリボテと化した瞬間と言えます。


6.《平和憲法の効果は?》          

日本が自分から戦争に参加しないのは事実でも

各国の戦争に何かと関与してるのも確かです。

自民党は自衛隊の軍備を増強するために

アメリカの兵器を容赦なく大人買いします。

また、日本の大企業が国内で兵器を製造しており、

これを外国に売る、なんて状況もあります。

さらに、原発で廃棄されるプルトニウムを

核兵器の原料として輸出する流れさえあり、

まさに日本は戦争を肯定する国と言えるんです。

はたまた、広島と長崎の悲劇を体験しながらも

日本は核兵器の廃絶に賛成の意を示しません。

単純に核を大量に持つアメリカに逆らえないからで、

その姿勢が世界的にも大きく批難される始末です。

こんな状態で日本に平和憲法が存在する意味って

果たして何でしょうか?


7.《日本の国民主権はどこに?》      

日本国が国民主権が単なる理想に過ぎないのは、

もはや誰もが感じているはずです。

実際には、多くの国民が選挙権を放棄しており、

結果的に議員の選出は一部の人間が独占しています。

元来、選挙はコネが多いほうが遥かに有利です。

その点、今まで大企業ばかり優遇してきた自民党は、

これらの組合や社員から多くの票が得られます。

その他にも様々な業界で多くの団体に貸しを作れば、

彼らの票が自民党に流れるのも当然ですよね。

よって、主権を持つのは一部の特権階級のみであり、

多くの国民に選挙権はないのも同じなんです。


8.《日本人に基本的人権はある?》    

昨今、秘密保護法や共謀罪の制定で国民を監視し、

無駄で怪しいマイナカードの所持を強制するなど

人々の自由や権利が脅かされています。

他、自民党が導入を検討する緊急事態条項も

考えようには自由の侵害になるでしょう。

緊急事態条項とは、災害や戦争やウイルス禍など

緊迫した状況で国民の行動に制限を加えるために

国会を通さず首相の独断で出せる政令のことです。

ある意味、独裁の合法化とも言えますね。

例えば、新型コロナのような感染症が流行した際、

首相の一存でロックダウンやワクチン接種などが

簡単に義務化される可能性が生じるのです。


さらに、WHOが推奨するパンデミック条約にも

同じ狙いが垣間見えます。

表面上は、ウイルス禍での対応を国際的に統一する、

との前向きなものですが、緊急事態条項と同じく

ロックダウンやワクチンが強制される恐れがあり、

各国で反対の声が拡がっているのです。


もし、以上の制度が日本で効力を発揮した場合、

もはや基本的人権などないも同然でしょう。

このまま自民党の政権下で様々な暴挙が通れば、

より一層と憲法が存在する意味がなくなるのです。



9.《改憲アレルギーの猛威》         

仮に、憲法が神の領域に存在する完全無欠の法則ならば、

これを人間が変えるなど絶対に許されません。

しかし、人が手探りで作った不完全な憲法の場合、

むしろ改憲を繰り返す方が理に適っている訳です。

国民を守るための憲法が機能していない状況ならば、

それを改善するのは国として当然じゃないですかね?


現在、国民の一部に「何があっても改憲はダメ!」、

と必死に拒否する人が意外に少なくありません。

その条件反射的に激しく感情と敵意を向ける姿は

まるで免疫が過剰に反応するアレルギーのようです。

改憲に前向きな全ての人を一括りに全否定するのは、

さすがに常軌を逸していると思います。

どうか闇落ちしてる自分に早く気付いて欲しいです。

本当に怒りを向けるべき対象は他にいる訳だから…。


10.《改憲を巡る対立と分断》        

現在、憲法の維持=善 改憲=悪、との二元的論が

主に左翼系リベラル運動から噴出しています。

それで、立場や意見の異なる人たちが互いに対立し、

全体が分断されて先行きが不透明になっているのです。


自民党としては改憲して国民への支配を強くするのが

何より適切かと思います。

一方、運動を扇動する人たちは、現状維持こそ

好ましいと考えているのでしょう。

また、自民党としても別な法律で代替できるので

現状維持でも特に支障はないはずです。


現在、自民党とも左翼リベラルとも組せず、

正当な改憲によって不当な支配を抑制して、

真剣に国民を守ろうとしている人たちもいます。

従って、自民党にとっても左翼リベラルにとっても

この第3の勢力こそが最大の敵と成り得るのです。

実際、第3の勢力は多方面から激しい攻撃を受け、

結果として与党も野党も国民までもが分断され、

全体が停滞して物事の本質が見えなくなっています。

これこそ扇動者が求める状況と言えるでしょう。

まさに、それが混沌と混乱と諦めと格差と不公平と

少子化と人口減少などの現実と一致するのです。



11.《改憲より以前の課題》          

既に自民党が下山するのは時間の問題に見えますが、

それも最終的には人々の判断になるかと思います。

個人的には、消費税の増税と原発再稼動、移民の増加、

パンデミック条約などに大きな危機感を抱いております。

あと、格差と貧困の拡大、少子化、農業の衰退など

改憲の他に問題は山ほどありますよね。


もし自民党以外に新たな政権を任せるのであれば、

以上を解決する意欲を持つ党を選ぶべきかと思います。

そして、新たな政権下で十分な議論と準備が為された後、

満を持して改憲に臨めば良いでしょう。


12.《何より日本人を守るもの》       

2024年5月も食品の値上げが目白押しとなっています。

個人的にはオリーブ油の高騰に困惑しておりますが、

もう買うのを諦めるしかないかも知れません。

昨年まで1Lで900円だったものが1880円まで上がり、

もはや手が出せないレベルに達しました。

これって、発売された当初は598円だった品ですよ。

さすがに笑うしかありません。


現在、植物油で最安は何と1Lで498円の米油です。

何か別な意味で笑えてきますね。

米粉も日本酒も小麦やワインみたいに円安は関係なく、

日本だけで何とか確保できます。

なんて考えると、日本人は憲法でも米軍でもなく

米に守られてる気がしませんか?

ならば、我々も9条とか夫婦別姓など後回しにして

日本の米を真っ先に守るべきですね。