ゴメンで済めば警察はいらない | 始まりはアドラー心理学

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より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

世間では、何か不祥事があると人々が寄ってたかって責めたて

最終的には誰かが謝罪して終了、という光景がよく見られます。

我々の日常でも、誰かに迷惑を掛けたら謝るのが常識ですよね。

でも、絶対に謝らない人や、謝っても許さない人がいたり、

困惑するケースが意外に多かったりもします。

仮に、そんな状況に何か心当たりがある方であれば、

この記事が何か役に立つ可能性が少しはあるかも知れません。

 

・悪くないのに謝る人

2022北京五輪で、不当な規定違反を負わされた高梨沙羅選手に

世界各国から「謝らないで」との声が多く寄せられていました。

当たり前の反応ですね。

この場合、悪いのは今までと違う方法でスーツを計測した人で、

記録を無効化された選手が謝る道理なんてあり得ません。



しかし、同じような場面で無為に責任を感じて謝る人の姿が

この日本では特に多く見られます。

高梨選手は、前のソチ五輪でもメダルを獲れなかった事について

「期待を裏切って申し訳ない」なんて謝罪していましたが、

こんな自虐的な対応をしてしまう変な癖が日本人にあるのです。

例えば店員や営業マンなんて、まるで謝るのが仕事みたいで

どんな小さな事でも会津の赤ベコみたいにペコペコ頭を下げ、

それに客も同調し、まるで謝らせるのもサービスかのように

お金を払って優越感に浸って満足するような風潮さえあります。

そんな、謝罪して当然みたいな冷たい空気が人の心を乾燥させ、

結果として人々の関係を凍り付かせているのは明らかでしょう。

そして、こんな状況に何か疑念や寂しさやを感じている人たちが

意外に多い事も確かです。

だからこそ、あれだけ多くの人が高梨選手の悲痛な声に反応し、

「あなたは悪くない」と声を上げて彼女に寄り添ったのです。

 

・悪くなくても謝る人パート2

悪い事をした場合だけでなく、こじれた関係を修復するために

あえて謝るケースがあります。

最も多いのは、ケンカして仲直りする場合です。

その際、原因を作った方が先に謝るのが筋ですが、

本人が自分から和解を試みるとは限りません。

よって、相手の謝罪を待つばかりだと知らぬ内に月日が過ぎ、

最後には仲違いしたまま関係が途切れてしまう事もあります。

そんなケースが意外にも親子や夫婦など家族の中に多いのは、

実に困りものです。

 

一般に「ケンカ両成敗」という言葉で説明されている通り、

片方だけ一方的に悪いケースなど先ずあり得ません。

しかも、実際に関係が切れるほど大きな問題だった訳ではなく、

どうでもいい話が単にエキサイトしただけの事がほとんどです。

こんなケースで勝ちに固執して意地を張るのは実に愚かであり、

互いに苦しんでいる限りは、どっちも負け、といえます。

ならば、どっちか先に謝れば、どっちも勝ち、ですねラブラブ

一般では、「先に謝ったもの勝ち」ともいわれますが、

負けず嫌いに打ち克つのは自分に勝つのと同じであり、

まさに的を得た話だと思います。

 

・ゴメンは魔法の言葉

家庭や学校では、何か失敗して誰かに迷惑をかけた時、

「ごめんなさい」と謝るのが常識になっています。

日本語からすると、これは正しい言葉の使い方です。

漢字でも「御免なさい」は「免じてください」との意味で、

解釈を変えると「許してください」になります。

詳しくは「過ちを認めたから攻めないで」という事であり、

日常では最もポピュラーな謝り言葉といえるでしょう。

 
(さらに手を合わせれば、気持ちがこもりますね左上矢印

「ごめん」に近い意味で「悪かった」というセリフもあります。

過ちを認める事で、反省や後悔を示す意味合いにもなるため、

かなり有効性の高い謝り言葉といえるでしょう。

相手が怒ってこじれたケースでは特に重宝します。

例えば、誰かとケンカをして険悪な雰囲気になった際、

タイミングを図って「悪かった」と寂しい口調で呟けば、

大概は丸く収まるはずですよね。

 

当然、赤の他人や目上の相手に、「悪かった」では、
 

さすがに生意気なので、口にしない方が良いと思います。

「悪うございました」と敬語にする手段もありますが、

返って悪くなりそうなのでヤメた方がいいでしょう。

 

・ごめんで済まない時

公共の場だと「すみません」、という言葉がよく使われます。

「すいません」はNGです禁煙

これは、「おタバコは?」と訊かれた時の返事なので…。

 

「すみません」を漢字にすると「済みません」となり、

意味としては、自分の気持ちが済まない事、を指します。

詳しくは「代償として、罰を与えるか、対価を払わせて泣」 、

というニュアンスの、深い反省と誠意を示す謝り言葉ですね。

例としては、大切な物を壊したとか、怪我をさせたとか、

一般に刑法や民法が関わる場面で多く使われます。

 

日常では、店員や知らない人に声を掛ける際に「すみません」、

が用いられるケースが目立ちます。

つまり、相手に気を使わせるのが「済まない」って事ですが、

考えてみると卑屈っぽくないですか?

そういう場合は「失礼ですが…」、「こんにちは」、

などから始めるのがスマートかと思います。

もしくは「もしもし」とか。

電話とか亀だけにしか使わないのは、少し残念だと思いますカメ

 

・申し訳ありませんは最強

もちろん、「申し分ありません」の表記はNGとなります×

これは、「それでOKですか?」と訊かれた時の返事です。

 

一般で、他人に取り返しのつかない損害を与えた場合は、

「申し訳ありません」もしくは「申し訳ございません」、

というのが最も適していますね。

それは、「この罪にどんな罰を受けても何も申しません」、

という自分の人生を償う覚悟を示す最も強烈な謝り言葉です。

例えば、タバコの不始末で火事になって他の家が全焼したとか、

不注意で自動車事故を起こして誰かを死なせたとか、

他人の人生を壊すレベルの謝罪で頻繁に用いられますね。

一般では、部下が上司に謝る際にも多用されておりますが…ムカ挨拶

 

「申し訳ございません」に土下座のポーズを合わせれば、

謝罪としては最上級となります。

 

(猿でもできます左上矢印

そこまですれば許さない人は誰もいない気もしますが、

そこまでするほどの大罪ならば、話は別です。

特に人命を奪った場合は死んでも許してもらえない事もあり、

もはや謝罪そのものが無意味になってしまいますよね。

時に、単なる苦情で「土下座しろ」というケースもありますが、

そこまで攻め立てられたら、何を申しても無意味になるので、

まさに「申し訳ない」状況です。

 

・大概は「ごめん」と申せば済む

以上から、我々にとって実用的なのは「ごめんなさい」だけ、

その他は非常時のレア言葉って事になるかと思います。

単なる凡ミスで「すみません」とか、「申し訳ありません」とか

普通はあり得ないのです。

なので、よほどの事でない限り、相手が上司でも客でも神でも、

ほとんど「ごめんなさい」だけで済まして実は良かったのです。

特に親しい相手なら「ゴメン」の三文字で全て収まりますよね。

 

他人の些細な失礼や凡ミスは、気にしなければ良いだけです。

迷惑を掛け合うのが人間の常であり、

いちいち目くじら立ててたら、

世の中が「助け合い」ではなく「叩き合い」の殺伐とした

 

修羅場になってしまいます左下矢印

 

 



僕としては、何か迷惑かけた時は「ゴメンね」、「悪いね」、

誰かが失敗した時は「気にしないで次いこう」って感じで

互いに気を長くして生きる方が遥かに幸せかと思う訳ですが、

全ての判断と選択は皆様に100%お任せしますペン