周囲の視線気になりますか? | 始まりはアドラー心理学

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より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

皆さんは鏡をよく見ますかガラス
僕は、出掛ける時以外は見ません。
出先でトイレに入る際は、何の気なしで見る事もありますが、
あくまでチラ見程度です。
女性ならば、用を足したついでに、
鏡で髪やメイクのチェックをする人も多いでしょう。
さらに美意識の高い方ならば、手鏡を常備しているはずです鏡
いや、女性ならば当たり前ですよね。
もし、男性で手鏡を持っているとすれば、余程のイケメンか、
もしくはナルシストかも知れません中土居宏宜(ハート)
自意識が高い人ほど、他人に見られる事を気にするものです。

当然ながら、誰でも人目は気になります。
既に触れた通り、その傾向は

男性より女性の方が遥かに強いようです。
男性は、女性ほど自分の見た目を気にしませんヒゲ
休日は髪のセットもヒゲ剃りもお休みで、
コーディネートも流行も意に介さず、いつも同じ服装で外に出ます緑の巨人
女性ならば、出掛ける前に必ずメイクをするし、
それが出来ない場合はマスクをして素顔を隠そうとしますねマスク
メイクや髪形、服装を整える事は、いわゆる身嗜みであり、
現代人としてはマナーに当たる作法といえますが、
中には、あたかも一大プロジェクトかのように、
気合いを入れて臨む人もいますBA
それは、周囲の人々から「ブス」、「肌汚い」、「センスない」、
…などと思われたくないと同時に、
「キレイ」、「可愛い」、「イケてる」、と思われたいからでしょう。
その裏には、「自分の欠点を他人に知られたくない」、
「恥ずかしい思いをしたくない」、
…という隠れた不安もあります。
基本的に女性は、自己肯定感(自己評価)が低い傾向にあるので、
「褒められたい」というより、

「貶されたくない」という思いの方が強いはずです。
それは、マスクで顔を隠したり、
サイズの大きな服で体型を隠したりする人がいる点からも解りますデラックス
一方で、やたらに派手な服を着たり、髪を金色に染めるなどして、
周囲に目立とうとする人もいますね姫
それは、「肯定されたい」、
「認められたい」という願望(自己承認欲求)が強いからです。
顔やスタイルに自信がある人も含まれます。
巨乳の女性が胸元の開いた服を着るのも、
筋骨逞しい男性がタンクトップを着るのも、
「周囲に見られている」意識が強いからですマッチョ

自己承認欲求は、自己愛や自己保存欲にも通じ、
人間が生きるために欠かせない本能です。
承認は、あらゆる行動の動機であり、また報酬でもあります。
我々が目標を持って行動するのも、
気の進まない事に我慢して励むのも
他人に認められたいからこそですヨシヨシ
世の中を見れば解りますが、周囲から承認されている人ほど、
周囲のために行動しようとします焦る
つまり、他人を承認すればするほど、
自分にも多くの恩恵がもたらされる訳ですスキップ
結果、個人も周囲も充たされ、全体が幸せになります友達
「これで万事OK」といいたいところですが、
いい事ばかりではありません。
欲求であるだけに、上手くいかない場合は、
相応のストレスを味わう破目になりますあせる
それは、承認されない事への不安や恐怖、
また、承認されなかった際の苦しみですガックリ・・・
このストレスにより、「他人に見られている」という意識は
より一層と強くなります。
つまり、自意識が強くなる訳ですね。

以上の状態は、より若い人ほど顕著に見られます。
特にアイドル志望(現役含む)の女子は、
その傾向が強いのではないでしょうか??
多分、彼女たちの多くは、自意識とプライドが高い反面、
精神的にデリケートで打たれ弱いはずです。
この自意識が高いという状態は、
精神的な成熟度が低い事を表しています。
それは、意識が自分に集中する余り、
他人の事まで頭が回らないからですモヤ
ただ、悪い事ばかりでは訳ではありません。
未成熟さは、好奇心や向上心、そして意欲に直結します。
これこそ、まさに、若さが持つ無限の可能性といえるでしょうがんばる
元より、自意識の高い女子がいなければ、
アイドルという職業自体が成り立ちません。
「目立ちたい」、「注目されたい」という強い自己承認欲求は、
タレントのような人前に出て働く人(プレゼンテーター)にとっては、
大きな才能ともいえるのですキラキラ

自意識や自己承認欲求は、大人になるに連れ薄くなります。
女性ならばオバサンになると、人目が気にならなくなり、
精神的にも打たれ強くなりますよね買い物帰り
元アイドルとして長く活躍しているのは、
そういう人たちです(例えば、松本明子や井森美幸)。
でも、行き過ぎるとデリカシーがないといわれてしまいますね。
テレビで活躍する中年女性タレントは、大体そういうタイプです。

既に述べた通り、我々が「人に見られている」事を強く意識するのは、
自己愛を元にした生き物の心理的本能です。
この心理傾向を、認知心理学ではスポットライト効果と呼びます。
スポットライトといえば、コンサートや演劇で
歌手や俳優が目立つように当てる照明の事ですスポットライト
当然、彼らは見られる事を意識してます。
だから、恥ずかしい思いをしないように、
良く見られるために、髪形やメイクを整え、素敵な衣装を着込み、
予め歌や台詞を練習して、気合いを入れて公演に臨みますサタデーナイトフィーバー
それは、我々のような一般人も変わりません。
あたかも、スポットライトが浴びせられているような気になって、
髪形を整えたり、すっぴんの顔をマスクで隠したり、
ダイエットしたり、無駄毛を抜いたりしていますダンス
でも、心配は要りません。
見ている人など、ほとんどいませんから。
また、見られたとしても、何とも思わないでしょう。
顔にニキビがあろうが、ズボンのファスナーが空いていても、
ど派手な服を着て、バッチリとメイクを決めていようが、
誰も気にしないどころか、多くの人は気付いてさえいないのですファスナー
公共の場にいる一人の人間は、
周囲からすると単なる景色の一部に過ぎません。
いきなり大声で叫んだり、激しく踊り始めたりでもしない限り、
周囲からスポットライトを浴びる事など、ほぼ有り得ないでしょう。

でも、それがマンツーマンの面接や異性とのデートであれば、
状況は変わってきます面接
一人の人間にスポットライトを当てざるを得ない場面であれば、
メイクや服装も多少はチェックされるはずですサーチ

同じような人間の心理傾向で透明性の錯覚というのがあります。
例えば、会議や講義などのスピーチで極度に緊張している時、
それが周囲に気付かれていると感じる事はありませんか??
みんなから、「あらあら、大丈夫苦笑?」、「何だ、グダグダじゃんむむ」、
…なんて思われているとしたら、
不安とストレスで頭が真っ白になってしまいます白猫 げんなり
しかし、これは全くの思い込みです。
興奮や緊張、怒りや恐怖などの

感覚や感情が強く心に渦巻いていても、
特に目立つような表情や動作で現さない限り、
周囲が気付く事はありません。
顔が真っ赤になったり、笑顔が引きつったり、
台詞を噛みまくったりすれば、

少しは気付かれるかも知れませんがかー…。

「人目を気にする」という心理傾向(スポットライト効果)は、
アイドルや女優のような人たちならば良い効果を生みますが、
一般人にとってはマイナスの方が多いはずです。
人目を気にする余り、周囲の反応に不安や恐怖を抱くようになれば、
あらゆる物事に対する行動力や積極性が損なわれてしまいます。
それではストレスやフラストレーションが溜まり、
生きていて楽しくなくなるでしょうブルー(石蹴
でも、大丈夫ですOK
既に述べた通り、我々は主役やスターなどではなく、
その他大勢のエキストラに過ぎません。
また、誰かに見られたとしても、粗探ししたり、

酷評する人などいやしないのです。
だから、どんなオシャレなレストランだろうが、

大勢の集まる発表会だろうが、臆せず堂々と行きましょう歩く
それでも、まだ人前が怖いというのであれば、
「嫌われる勇気」を読んでみてくださいBOOK
嫌われる事を気にしなくなると、まさに人生が一転しますアップ
テレビで活躍中の中年女性タレントのように、
強く逞しく人生を歩んでいけるはずです登場