脳科学によると、人間の幸せは、ドーパミン、
βエンドルフィンという2つのホルモンがもたらしているそうです
ドーパミンは、人間が希望と願望を充たす際、
「行動しよう」という意欲を高める作用を持ちます
一方、βエンドルフィンが持つのは、
希望や願望を充たした時の満足感や快楽をもたらす作用です
人間が満足感や快楽を得るには、行動が不可欠となります。
とはいえ、必ずしも努力は必要ありません。
最も楽なのは、食事や睡眠でしょう
ただ食べるだけ、寝るだけですからね
しかし、食べる前に食事を作ったり、食材を買い出しに行くには、
それなりの行動が必要となります
満足感や快楽を得る手段は他にもたくさんあります。
例えば、「ゲームをする」、「漫画を読む」、
「スポーツ観戦」などは、誰でも楽に出来ますね。
しかし、ゲームを作ったり、漫画を描いたり、
スポーツでプレイするのは、なかなか簡単にはいきません。
以上から解る通り、我々の快楽は、
ほとんど行動を伴わないものと、
それなりの行動を要するものに二分されます。
解りやすくいえば、前者は「静的幸福感」で、
後者は「動的幸福感」といえるでしょう。
静的幸福とは、食事を楽しんでいる時、
コーヒーを飲んで寛いでいる時、湯船に浸かっている時など、
「安らぎ」、「安息」、「リラックス」な状態を差します
一方、動的幸福は、仕事に熱中している時、
スポーツを楽しんでいる時の高揚感や充実感、
これらを終えた時の達成感や満足感が当てはまります
よって、静的幸福感はオフ(休息)の幸せ、
動的幸福感はオン(活動)の幸せともいえるでしょうね。
人間にとって活動と休息は、まさに表裏一体です。
生きるためには活動せねばならず、
また活動するためには休息が必要となります。
やはり、大切なのはバランスでしょう
活動ばかりでは疲れてしまいますし、
休息ばかりではダラけてしまいますね
社会人として働いている人ならば、日中は仕事に励み、
夕方から夜に掛けてはプライベートタイムになります。
このオンとオフの切り替えが上手くいっていれば、
まさに日々は快適なはずです
もし、上手くいっていないならば、
それは、オフでリラックス出来ていないからかも知れません。
長く残業したり、退勤後に仕事を持ち越したり、
悩み事や心配事に意識を向け過ぎるたりすると、
せっかくのオフタイムが台無しになります
また、仕事後にストレスを感じるような事をし過ぎるのもいけません。
疲れているのに趣味に打ち込み過ぎたり、
気の進まない人付き合いに時間を費やすのも、
心身の大きな負担になるでしょう
同様に睡眠不足もNGです
肉体と精神に安らぎと癒しを与える睡眠を蔑ろにすれば、
翌日に疲れとストレスが持ち越され、
せっかくのオンタイムが台無しになりますね
以上は、誰もが承知しているはずの当たり前な事ではありますが、
普段から意識するのは、なかなか難しいと思います。
現に、世の中は、疲れている人ばかりですし、
今の季節だと風邪を引いている人だらけです
また、癌や高血圧、動脈硬化など
生活習慣病に苦しむ人たちも大勢いますね
全ての原因は、自律神経の乱れにあります。
活動と休息のバランスが取れていないのです。
自律神経のバランスが、
人の幸せに大きく関わっているのは、間違いありません。
特に副交感神経は、我々の人生を変える力を秘めています。
自律神経については、過去の記事で詳しく説明しているので、
必要であれば、ご参照ください。