3.【嘘だらけの世界】 | 始まりはアドラー心理学

始まりはアドラー心理学

より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

人間は、幼い頃から嘘つきです。
子供は、自分の要求を呑ませるため、親を騙します。
そして、親も、子供をコントロールするために嘘をつきます。

親の嘘は、
子供を支配する事を目的としています。
もしくは、本当の事をいわない方が良いとの判断した時、 
物事を説明する手間を省く際に、しばしば嘘を利用します。
しかし、子供を騙し続けるのは不可能です。
親は、子供を騙すのは簡単だと油断して、
得てして下手くそな嘘をつきます。
それに気付いた子供は、空気を読んで騙されたふりをしつつも、
裏では不信感を抱いているのですえー

多くの親は、子供を思い通りに支配する事を教育だと思い込み、
結果的に、子供を利用して自らの欲望を充たします。
支配しようとするのは、自分の方が上だと思うからです。
上の人間が下の人間をコントロールするために嘘をつくのは、
もはや社会の常識といえます。
親は子供を、教師は生徒を、企業は社員を、
産業は生活者を、政府は国民を支配するために
嘘をつき続けているのが紛れもない現実なのですガーン

下層の人間を支配するためには、真実は隠さねばなりません。
嘘がバレたら、誰もいう事を聞かなくなります。
だから、必死になって嘘を隠します。
しかも、その隠蔽策の多くが上手くいきます。 
一部の人間が気付いても、

過半数の人間を騙せれば問題ありません。
気付いた個人がいくら訴えても、
結局は騙された集団の中で埋没するだけですもやもや

大人は子供に「嘘をついてはいけない」と厳しく教えます。
「正直に、誠実に、素直に生きなさい」といいながら、
自分はしっかり嘘をつきますムカムカ

社会も同じです。
嘘をつくと、責められ、軽蔑され、他人からの信用をなくします。
反面、誠実な人、正直な人は好感度が高く、

周囲から尊敬されるので、
多くの人がそう在ろうと努力しています。

 

基本的に、一般人の多くは誠実で、他人を欺くような嘘はつきません。
そのため、人々は、簡単に他人を信用します。
「まさか、この人が自分を騙す訳がない」と
無意識に安心するのです。
この警戒心の欠如が、詐欺師を蔓延らせる要因かも知れません。

正直者が増えれば増えるほど、人を騙すのは簡単になります。
反面、正直者ばかりならば、逆に騙されるリスクも少なくなります。
つまり、嘘を責め、嘘つきを糾弾する風潮が、
一部の大嘘つきをのさばらせているのですむかっ

次回は、人が嘘をつく動機について考えてみましょう。