青年部の主張 第23号 新潟市きんぴらだんご巡り | 日本野菜ソムリエ協会認定 「野菜ソムリエコミュニティ新潟」

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新潟名物のひとつとして認識されている、きんぴらだんご。

ごぼうだんご、あいもんだんごとも呼ばれている、

きんぴらごぼうが入っている大福くらいの大きさの団子です。
 

私は新潟市中央区の沼垂で育ちましたが、

沼垂の団子屋・餅屋にはきんぴらだんごは売られていなかったように記憶しています。

15年ほど前に新潟に帰ってきましたが、その頃には

きんぴらだんごは沼垂の実家がさわ山からよく買ってくるので、私も食べるようになりました。

今回は、「きんぴらだんごは新潟島にしかない」という仮説の検証と、

食べ比べを行ってみたく、新潟市東区と中央区の餅屋・団子屋を巡りました。

 

 

 

東区山の下町 高野屋分店
 

山の下商店街に佇む団子屋、高野屋分店のきんぴら、90円。(価格は1個あたり税込)
 

東区でもきんぴらだんごがあるのはなかなか珍しい、とお店の人に聞いてみたら

「うちが元祖」とのことでした。いきなり結論を引いてしまった・・・。

もともとは本町に本店があり、「高野団子(こうやだんご)」という屋号で、

その本店が最初にきんぴらだんごを作ったとか。今は山の下に分店だけが残っています。

 

 

中央区礎町通4ノ町 上野屋本店


礎町のクロスパル新潟の先にある、上野屋本店。

団子の他におにぎりも売られています。

 

五目だんご140円。
具はごぼう、にんじん、ひじき。三目ではなく五目です。

生地は薄く、ひじき入りのきんぴらがぎっしり詰まっています。

 

中央区本町通7番町 角田屋


メインストリート・柾谷小路の東側、本町のすぐ近くにある小さな団子屋さん。

土地柄、上品なマダムが横付けされた旦那さんのクラウンから降りてきて買い物、

という姿が見られます。
 

五目だんご140円。

こちらもひじき入りきんぴら。ひじきが入ると「五目」になるようです。
味は先ほどの上野屋本店さんよりも甘め。


中央区夕栄町 さわ山


新潟島のシモと呼ばれる地区にある老舗。いつ行ってもお客さんでにぎわっています。

あまりにも有名すぎて近年駐車場が増えました。

それでも路駐が絶えません(入れにくい・出しにくいナナメ入れの駐車場のためと思われる)。
 

ごぼうだんご140円。

ごぼう、にんじんが他店よりも薄く切られているので、食べやすいです。
皮のモチ感・しっとり感は新潟市内で一番かもしれません。


中央区柳島町 田中屋本店


新潟市内のショッピングセンターにもテナントを置く田中屋本店のフラッグシップストアー、

みなと工房。餅菓子、大福の他、どらやきやおこわ、おにぎりも売られています。

ソフトクリームもあり、甘味処としても機能しています。
 

きんぴら団子140円。

生地は厚く、きんぴらもさわ山に比べれば力強い大きさ。

ご近所のお年寄りよりも、若者向けに食べ応えを求めたチューニングと思われます。



きんぴらだんごは、旧新潟市以外では三条市、長岡市あたりでも食べられているようです。

地理的に間にある、西蒲区岩室の団子屋さんにはありませんでした。

きんぴら団子の販売店探しについて、私の力でできるのはここまでです。

あとは興味を持った皆さんが、あるいはどなたかが、やっていただければありがたいです。




(野菜ソムリエプロ 青年部主任 本間)

 

 

薄紙敷の上野屋本店、ラップ包みの高野屋分店、フードパック入れの角田屋。

 

ともにフードパックに入れて持ち帰りだったさわ山、田中屋本店。