新聞「アイデンティティ」の葛目です。
□日本にとってなくてはならない新聞、産経新聞の経営に赤信号が灯っている。
反日『朝日新聞』が発行部数、百万落ちたと保守支持者が喝采しているが、足元
の『産経』が揺らいでいる。
読者の活字離れはは新聞業界全般の宿痾だが、その原因はSNSで手軽に新聞記
事が読めるからだ。
なかには、新聞取らんいいいよ、ネットで見れるからと言う人もいるが、産経潰
したらもとも子をない。
□このSNS「百人の会」会員の皆様。ネットで他紙を読むのはいいとして、
『産経』や『フジ』の記事は購読料払って活字媒体で読んで戴きたい。(既に産
経の購読者の皆様にはご免なさい)
それから、私の新聞、「アイデンティティ」(隔月刊年間三千円)も宜しく。
□以下は、月刊『Hanada』編集長花田紀凱氏のブログから
□産経が心配だ。赤字幅は前期の4倍以上。
花田紀凱 | 月刊『Hanada』編集長、元『will』『週刊文春』編集長
6/3(月) 0:19
□経営的には危機と言ってもいい状態にある。5月14日、夏期賞与決定に際して、
飯塚社長は30年度決算について社内に公表。それによると、売上高は前期比4・
9%減、東日本大震災直後の23年3月期以来の大幅な減少。会社の実態を映し出す
管理損益は10億8400万円の赤字。前期は2億5700万円の赤字だったから、赤字幅
が4倍位以上に膨らんだことになる。本業の儲けを示す営業損益は30年ぶりに赤字。
□昨年から希望退職を募っていたが、180人の募集に対し200人を超す応募があっ
たという。ぼくが親しい永田町の黒シャツこと石橋文登政治部長もやめてしまっ
た。現役の政治部長が希望退職なんて前例があるまい。
経営陣の奮起を期待するしかないが、ぼくが心配なのは紙面のことだ。
ぼくはもちろん家でも取っているが、産経を一部でも増やさなくてはと、毎朝、
青葉台駅の売店で買っている(そのほか息子と娘のところにもとどけてもらって
いる)。
それを神保町までの45分で読むわけだが、これまでは読みきれなかった。ところ
が、このところ、渋谷に着くまでに(約30分)読み終わってしまうのだ。ページが
減ったこともあるが、中身が薄いというか、読むべき記事が少ない。
産経の特徴であり、読者が期待しているのは、情報の分析であり、主張、批評な
のだ。特に政治に関する。最近、それがめっきり減った気がする。産経が朝日や
読売に対抗できるとしたら、産経独自の主張であり、批評であり、分析ではないか。
ついでに書くと、一面で読者投稿の「朝晴れエッセイ」なるものを載せるように
なったが、所詮は素人の作文。朝から一面で読まなくてもいい。
□産経は日本にとってなくてはならない新聞だ。頑張ってほしい。