鶴保沖縄相、「土人」差別と断定できず=野党批判、辞任要求も
時事通信:2016/11/08 18:32
鶴保庸介沖縄担当相は8日の参院内閣委員会で、沖縄県の米軍施設建設現場周辺で警備に当たっていた機動隊員が抗議活動中の住民らに「土人」などと発言した問題に関し、
「『土人である』と言うことが差別であるとは断定できない」と述べた。
鶴保氏は「言論の自由はどなたにもある」とした上で、
「現在、差別用語とされるようなものでも、過去には流布していたものがたくさんある」と指摘した。共産党の田村智子氏への答弁。
これに関し、菅義偉官房長官は8日の記者会見で、「人権問題として捉えるかも含め、個別の事案をつぶさに注視していくことが重要だと思う。鶴保氏もそのような趣旨で述べているのではないか」と語った。
一方、民進党の福山哲郎幹事長代理は記者団に「沖縄県民の心情を踏みにじり、沖縄の歴史を理解しない発言だ」と批判し、鶴保氏を国会で追及していく考えを示した。
社民党の又市征治幹事長は会見で
「そういう認識の人が閣僚でいることが問題だ。辞めてもらいたい」と求めた。