安保法、女性106人提訴 「違憲で精神的苦痛」
東京新聞:2016年8月15日 20時49分
違憲な安全保障関連法が成立したことで精神的苦痛を受けたとして、16都道府県の女性106人が、国に1人当たり10万円の損害賠償を求める訴訟を15日、東京地裁に起こした。各地で起こしている集団訴訟の一環で、全国で9件目。
提訴後に記者会見した原告の関千枝子さん(84)は「戦時中、広島への原爆投下で、級友は皆死んでしまった。安保法によって戦後の平和が脅かされるのは許せない」と憤った。
訴状によると、集団的自衛権による武力行使などを許容する規定が憲法9条に違反しており、原告をテロや戦争の危険にさらしたとしている。
(共同)