検定中教科書に係る不都合の件 | 日本世論の会 本部

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(世論の会投稿)

            H28.1.23 篠田 亮

「検定中教科書に係る不都合の件」

23日付産経新聞によると、検定中教科書を教委、教員などに開示し、金品の謝礼を供した事あるを報じている。教科書出版社の自己点検の結果の由。教科書出版22社のうち10社について、4千人程の収受が認められるとのこと。

まず、残る12社は点検したのか、点検自体又は公開を拒否したのか不明。とは言え、同工異曲が優に推測されるので、収受者は8千人規模と見てよかろう。教科書採択が教委を単位としているから、採択事務所掌部門に各2人宛程謝礼収受者ありと云えよう。

この収受を贈収賄として立件できるか、法的論議に全く不安内だが倫理的には明らかに不都合。教育長や教委委員長は、公職者で明白な権能者の筈で捜査対象であるべきだ。自治体の長や就学生やその保護者が告発できると思うが如何か。

ついては、採択事務所掌者の職・氏名・在任中の採択事務経歴、採択経緯・結果を公表するか、文科省直轄の調査機関を創設して、解明と譴責、告訴などに当らせるべきだ。このままではある種政治思想の砦の一つ、文科省内でウヤムヤになるだろう。

不祥事多発の対象となった教科が何かもその内訳ぐらいは公表を要する。出版元の意図・背景を推測する重要手掛り。なお本件と離れるが、「教師用指導書」というセンセイの“虎の巻”があり、教科書出版社が無償配布している。これも立派な贈収賄。

産経新聞社のフカボリ努力を期待する。      以上