「三菱重工業勤労挺身隊」の実態を証言
ハンギョレ新聞 7月9日(木)7時36分配信
1944年、三菱重工業の朝鮮女子勤労挺身隊として動員され強制労働をさせられたヤン・クムドクさんが 8日、東京千代田区の参議院議員会館で当時の状況を証言している。 彼女は「私が強制労働させられたのでなければ何だと言うのか」と問うた=キル・ユンヒョン特派員
84歳のヤン・クムドクさん 「小学6年で連れて行かれ殴られながら働かされた これが強制労働でなければ何だ」
「1944年5月30日、コンドウという校長先生が教室に来て『日本に仕事をしに行けば学校に行かせてくれる。お金もたくさん稼ぐことができる』と言いました。 それで両親に黙って印鑑を持ち出しました。でも怖くなってじっとしていると、そんなことをすればお父さんやお母さんを警察署に連れて行くといいました」
8日、東京千代田区の参議院議員会館地下1階で開かれた「三菱重工業6・24朝鮮女子勤労挺身隊訴訟」 報告会に参加したヤン・クムドクさん(84)は、「皆さん、ありがとうございます」と落ち着いた声で証言を始めた。 しかし、70年間こらえてきた恨みのためか、すぐに声が大きくなった。 彼女は「(私のように) 国民学校6年生の子供を連れて行って1年8カ月間にわたって仕事が下手だと蹴ったり殴ったりしました。 当時の日本は自分たちの国が世界で一番立派で正直な国だと教えました。 それではなぜ私たちに給料も払わず補償もしないのか理解できません」。彼女は証言の最後にはついに涙を流した。