増木重夫 様
東京近代史研究所 代表 落合道夫
以下ご参考まで。
記
フランスのピケッティ教授が、資本主義は所得格差を拡大するので金持ちに重税をかけて財産を没収し、再配分すべき、と述べたというので、反日リベラルが飛びついて宣伝している。民主党も所得格差論を政治運動にしようとしている。しかしこれは左翼政権がかつてやってきたことで格別目新しいことではない。その結果はどうなったか。共産主義や社会主義は資本主義社会など及びもつかない格差社会を作った。先般失脚した中共幹部の財産は2兆円という。他の党幹部も巨額の私財を米国に預けている。
平等(格差反対)は人間に訴えるが、実際は妄想である。全員社長、同一賃金とすれば瞬時に社会活動は停止する。平等を主張するピケッティ教授自身が勘弁してくれと言い出すだろう。社会は役割分担で出来ているのだ。そして平等運動の幹部は隠れて美味しい生活をする。このリベラルの詐欺のカラクリはソ連崩壊や中共の実態でよく知られている。ピケッティ教授自身高額な印税で大喜びだ。踊らされてはならない。
ピケッティ教授の主張は、富を作り出すのではなく、他人の富を奪う(課税)という思想である。平等化の名目さえつければ他人の財産を没収してよい、という発想はフランス革命伝統の暴力革命の思想である。これは、私有財産は神聖であるという人類不変の原則を否定しているから必ず裏切られる。私有財産とは人間が政府が滅びても生き抜くための原資なのだ。飢饉に備える備蓄倉庫と同じだ。
私財の運用:富の偏在と言うがアラブの大金持ちの莫大な資産は金庫に保管されているのだろうか。そうではない。国際金融機関を通じて世界中に投資され消費されている。金の社会経済的な機能は誰が持とうと関係がないのだ。
すると結局残るのは個人生活だ。たしかに金持ちの生活は美衣美食に満ちているよう見える。しかし人間の飲食の量は限られている。金持ちだからといって上寿司を十人前食べる事が出来るわけではない。そしてもっと重要なのは人生の自由な持ち時間だ。これは資産の有無にかかわらず平等だ。むしろ金持ちは忙しいので自由な時間が少ないのだ。しかし人間はないものを求めるという悪癖がある。そして昨今は欲望本位の物欲報道が多いから、手持ちの宝に気付かず不満を持つ人が出てくる。
なお経済学の仮説というのは前提を作りそこに都合のよいデータを集めて、結論を作る作業だ。だから自然科学とは違い主観的で恣意的だ。マルクスも革命必然論のために資本論を作ったが未完に終わっている。だからピケッティ教授の仮説も別のデータを集めれば結論は簡単に変わるだろう。統計ほど大きなウソはないのだ。
反日リベラルがピケッティ教授を持ち出した狙いは日本国民の分裂であるが、あいにく今日本は危機感が高まっている。イスラムテロの無差別爆弾テロの前には人間はまさに平等だ。貧富の差に関係なく粉みじんに吹き飛ばされるからだ。
ということでピケッティ教授の説は略奪の煽動だけで何も富を生み出さないから早々に忘れ去られてしまうだろう。
以上
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
■ 平成27年度会費納入のお願い
新しい年を迎え、もうすぐ平成27年度になります。
順次27年度の会費をご案内させていただきます。よろしくよろしくご協力ください。
情報交換、メール受信は弊会の会員であることが原則です。入会の手続きが
お済でない方は速やかに下記入会フォームより手続きを賜りますようお願い申し上げます。
◎1~2ケ月は試用期間。ご自由にご覧ください。
平成27年1月8日 NPO法人百人の会 事務局
入会、会費納入案内フォーム http://www1.ocn.ne.jp/~h100prs/formbox/npo-100prs/top.html