(世論の会投稿)
H24.7.9 篠田 亮
フジTV「新報道2001」7/8放送分 生活保護シューについて、
下記意見を送信しました。お目にかけます。
記
大阪、就く愛隣地区における実例などを挙げて、現状の生活保護
の問題を取上げていた。
先ず、この問題の存在は多くの人が知っていたことで、なぜ今、
照明が当たるに至ったかを考えねばならない。
順不同で云えば、TVなど媒体が報じなければ存在しないのと同
じということがある。媒体の意図でどうにでも動かされる世間と
いうことに恐ろしさを感じる。古くはナチ宣伝相ゲッベルスの例
あるが、ダツゲンパツfashion にも見られる社会自壊の萌芽でもあ
る。古今東西、大衆の賢明なんぞは青い鳥。
媒体業界は、何故今まで取り上げなかったことを率直に反省し、
シャカイホショウの再考を訴え、具体策を論ずべきです。
長妻氏が憲法第25条を躊躇の気配すらなく口にしていたが、この
社会化なるものが、浅薄な人間観又は魂胆あっての虚偽のいずれ?
卑近なことを言えば、欧州の社会民主政の破綻がギリシャで露呈
したことを知るべし(社会化は公共部門従事員増を招く。彼らは
財の増を任務としない)。
25条を生存権と呼ぶは左翼思想蔓延の結果で、長く幸福追求権で
あった。生存権なら自然権で、人為である法律如きが規定すべき
でない。
世人大方の“権利・人権”解釈,即ち“クニから得る利権”ならば、
国・国民の責務規定とすべきものであり。“生存権”規定ならば
自衛権こそその筆頭。
自治体を食い物にしてきた自治省出身を棚に上げた、元鳥取県知
事の物言いは鉄面皮(自治体幹部出向者数無数だけでなく、地方
交付金17兆円の差配は彼らの加減 基準財政需要額-交付金査定
の基準―も意のまま)。
この問題の根底の1つに、役所の体制がある。最前線を善意の民
間人、役所との橋渡し権限しかない民生委員に頼っていて、とき
に暴力まで運用する手合・徒党に対抗して、適正を実現すること
などできる筈ない。
自らは公費を以て警護員を身辺に配置せる首長の太平楽や、行政
のプロたるべき自治官僚の怠惰・無為の剔抉を、電波に守られた
卿らの使命と考えよ。
この件は自治体行政、60数年の液状化の一側面でしかない。地方
首長を、大統領制などと持上げるノー天気の弊なり。直接間接の
人事権を背景に全般指揮を執る首長の牽制機能たるべき議会が、
黍団子をネダル家来となっている。議会・議員に決算検査能力な
く、監査委員会も首長が編成した実質配下。トンデモ首長が行政
支出を私物化したときの歯止がない。米国会計検査院が議会直属
にうには人材不足だろうが、監査体制の改革こそ世論になるべき
だろう。本件をモグラ叩きにしない肝要事なり。
余談:国の実務吏員の職務適正の最大歯止めは会計実地検査。検
査院は薩長藩閥政府の暗黒部によって刑死させられた江藤新平
の怨みを体した大隈重信の創設。その怨念・正義感は消えてな
いだろう。
地方公務員の給与が全く話題にならない。ラスパイレス指数を
再論すべし。少なくとも基準財政需要額における人件費と対比
してみよ。
なお“地域主権”論者に、シャカイホショウ全ての地方事業化
を質すべし。消費税は自治体財源と云っているのだから。(了)