加西の造り酒屋「富久錦」の新酒まつりが11月23日、25日、26日に行われました。

 

11月23日は蔵見学もできるのでその日に行きたかったのですが、仕事の都合上、25日に伺いました。

 

神戸電鉄粟生駅から北条鉄道に乗って、法華口駅に向かいます。

 

北条鉄道ですが、鉄オタ垂涎のキハ40という車両が走っています。

 


私自身は鉄道にそれほど興味はありませんが、ノスタルジックで面白い体験ができました。

 

下車した法華口駅も味があります。

昔の駅舎がそのまま残っているようで、今も残っているのがなんだか嬉しいです。



その駅舎にはホットドック屋さんがあり、せっかくなのでミックスサンドを食べてみました。

試飲の前の腹ごしらえで頂きましたが、ジューシーで美味しくいただきました。 



 

法華口駅近くからバスが出ているということで、スマホで探してバス停を見つけたのですが、1時間1本もなく、あきらめて徒歩で。

 

遠いなあと思いましたが、よく考えてみれば灘五郷の蔵開きも1~2時間歩くのは当たり前なので、それほど大差もないかもしれません。

 

30分弱程歩いて、富久錦酒造に到着。

早速、蔵開き会場へ向かいます。



 

会場は販売も行ってて非常に綺麗で整っています。



通常はイベントスペースに使われているところが純米酒BARとなっており、18種類の日本酒、甘酒、日本酒由来の果樹酒などが試飲できるようになっています。

 

結局、すべて飲んだのですが、その中で印象の残ったものを紹介していきます。

 

まずは富久錦のスタンダード、「純米」と「純米しぼりたて」について。

 

酒米ではなく、炊飯用の「キヌヒカリ」を使用しているので、酒米とは異なる味わいです。

 

具体的にはレビューで紹介していますが、やはりこの2品の違いは生か、火入れしているかの違いです。

 

生はくっきりしててクリアですが、火入れすると、ぼやけて個性が消えていました。

 

あまり比べる機会がなかったのですが、これほど違いがあるとは。

 

おすすめは期間限定ですが、純米しぼりたての方です。

 

 

次の紹介するのが、IWC2023 金賞受賞の純米スパークリング「祝泡(SHU-WA)」。

 

こちらのスパークリング日本酒はこういうタイプでは珍しく甘くありません。

辛口でシャープな味わいが印象的でした。

 

こちらの蔵で一番の売れ筋が、「Fu」です。

何度かパッケージは見たことはあるのですが、初めて飲みました。

 

アルコール度数10%未満で、非常に甘く白ワインのような日本酒です。

海外にも多く輸出されているそうで、その中でもフランスで多くのまれていると杜氏の方が言われていました。

 

日本酒が苦手な方でも、飲みやすい新たな提案の日本酒だと思います。

 

最後に純青シリーズについてお話しします。

 

私自身も初めて知ったのですが、1年1口12,000円で資金を募って、これまでの富久錦とは異なる日本酒にチャレンジするプロジェクトが行われています。

 

「富久錦 純青 山田錦 生酛 特別純米」を試飲しましたが、これまで試飲と全く異なるアプローチで非常に感銘を受けました。

 

 

その中でも、「純青 愛山 ギャラクシーラベル 生酛純米吟醸おりがらみ生」は非常に華やかで楽しめる日本酒でした。

 

限定酒のためこちらは売っていませんでしたが、来年はぜひ購入してみたいです。

 

純青サポーター制度に1口入ることにしました。

こちらに入ると年3回、1回2本の日本酒と酒粕やオリジナルの陶器などが貰えるそうです。

 

また到着しましたら、紹介したいと思います。

 

純青サポーター制度については硬式ホームページのリンクを張りますので、興味のある方は是非ご確認を。

 

 

最後にまとめ。

 

灘五郷の蔵開きは人数が多く、イベントや試飲にたどり着くのも大変ですが、富久錦酒造の新酒まつりでは試飲も存分に楽しめ、蔵人たちとのお話もいっぱいできて満足しました。

 

交通便が悪く、行くのは大変ですが、普段いかない酒蔵へ行く醍醐味を感じました。

今後も開拓していきたいと思います!