2003年11月 | こんにちは!加藤早苗です。〜Ameba版〜

こんにちは!加藤早苗です。〜Ameba版〜

インターカルト日本語学校のHP内に掲載しているブログです。
日本語、日本語教師、日本語教育とその周辺について、日々綴ります。

11月28日(金)
 何だかとても寒いです。チャクチャクと音をたててやって来た冬はもうここに到着しています。みんな忙しそうに仕事中。これからピザとチキンをとってみんなで食べます。今月のこのページは今日が最後ですね。2003年しめくくりの12月が、みんなにとっていい毎日になりますように!


11月27日(木)
 冬が苦手なのは厚着が嫌いというのも大きな要因です。セーターなどの下に着たものの袖が腕首のところまできていなくて途中でぞろぞろ?ずるずる?しているのを、私が生まれ育った北関東の地では「たごまってる」と言います。この、たごまった状態がイヤで厚着をしない、それで寒く、すなわち冬が嫌いという構図です。寒い日は熱いお風呂に入るに限ります。ぬるまったいお湯はダメ。この「ぬるまったい」も一般には使わないそうですね。「あした」「あさって」の次は「しあさって」ではなく「やなあさって(=やのあさって)」、その次に「しあさって」がきます。大学に入るために東京に来てすぐ、友達との約束で失敗しました。「しあさって」と言った時、友達は3日後を、私は4日後を指していたからです。(注:『大辞林』にはちゃんと~「しあさって」①あさっての翌日。②(東京の一部、関東甲信越で)あさっての翌々日。~とあります。) さて、「バーカ カーバ チンドンヤ オマエノ カアサン・・・」・・・この後、何て言いますか? 普通は「デベソ」らしいですが、うちの方では「アカデベソ」です。


11月26日(水)
 週末に買ったカード型の携帯ラジオ、電車の中でべちゃくちゃと喋りまくる人の声を遮るためのものだったはずなのに、ラジオから聞こえてくる喋り声の方がよっぽどうるさくて、かえってイライラしました。というわけで、計画は失敗に終わりました。
 今(実は25日の午後11時過ぎです)、ジャズを聴いています。ピアノを弾いているのは、かつてインターカルトの台湾やマレーシアに駐在していたKu氏。上海で出したというCDです。私は今までジャズにはとんと縁がなかったのでよくわからないのですが、通(つう)のMやMに言わせると、ピアニストが前面に出すぎている演奏が多い中、Ku氏のピアノはVery good!だそうです。心に安寧をもたらす演奏は、“無理のない自然体”。「無理しないでね。自然体でいいんだから。」今日(25日)は3人の人にこの台詞を言い、そして今ここで言い、5回目は自分に向かって言いたいと思います。ふぅーっ。


11月25日(火)
 クリスマスまであと1ヶ月。数年前に同僚のDa先生のと一緒に買った“踊るサンタクロース”を始めとするクリスマス軍団を出して飾りました。寒いのでホットカーペットを敷きました。朝の通勤電車の中でどうでもいいことを喋っている人の声が気になってイライラするので、耳をふさぐためのカード型の携帯ラジオを買いました。今月の初めから休日になると見かける七五三。そのお母さんの着物姿を見て、洋服以上に似合う、似合わないがあるということに気づきました。サンタクロース様にお願い。品物はいりませんから、日本語学校に安定をください。SARSにお願い。来ないでください。


11月21日(金)
 入学式に出席するために会場に来た新任の若い男の先生が新入生に間違えられ、「クラスはどこですか?」と受付のスタッフに声をかけられたということがありました。彼はしょげていましたが、私の場合はインターカルトに入った28才の時、学生に「いくつに見える?」と聞き22とか23とか言われては喜んでいました。昨日のインタビューのクラスで将来のことを聞かれ、「58になったら・・・」と言ったのに学生たちは私が今58才だと勘違いし、「えー?見えませーん!」と叫び声を上げられてしまったのはそれはそれでショックでした。だって明らかに25歳にしか見えない人が「私は58才」と言うのを聞いて「58には見えない」とは言わないでしょ。インタビューのクラスの担当は新入生のようだった先生。しっかり先生らしくなっていました。


11月20日(木)
 高円寺校で、先日インタビューを受けた中級クラスの学生たちから新聞をもらいました。記事の後の一人一人の私へのコメントは、終始笑顔、とてもしなやか、おもしろい、太陽のよう、昔会ったことがある感じ・・・ありがとうございました。今日もまた別のクラスでインタビューを受けました。担当の先生方、またぜひ声をかけてください。・・・今日は一日中雨です。冬がすぐそこまできている感じです。


11月19日(水)
 日本語教育学会の「オンライン研修コース」。その受講資格を得たホーチミンのN先生から、研修が始まったというメールが今朝届きました。国際交流基金の「海外日本語教師研修プログラム」。ジャカルタのK先生は、それに参加するため今朝成田に到着しました。以上、ここでこうしている私の今朝の2大NEWS。彼女も彼女も私もみんな、自分自身で選んだ道。
 佐々木先生のページができました。このページの左下、「萩原あっちこっち」が私と佐々木さんとの間にはさまれて幸せそうに見えます。


11月18日(火)
 昨日、デパートの地下の韓国食品を扱う店のキムチを見ていたら、「先生!」とチマチョゴリを着た店員さんに声をかけられました。見ると、去年の高円寺校の卒業生。白菜キムチとオイキムチを買ったらチヂミを1パック「どうぞ」と包んでくれました。ありがとうございました。とても嬉しかったので記念に写真を撮りました。成田はもちろん、ソウルや台北の空港でもよく「先生!」と声をかけられます。嬉しいことは嬉しいのですが、ある意味、芸能人の気持ちに通じるような少々複雑な心理状況も働くため、プライベートの旅行の時は、サングラスをかけ帽子をかぶります。
 話は変わって、東京国際女子マラソン。実況中継を見ていなかったのでよくわからないのですが、Qちゃんこと高橋尚子さん、失速して2着に終わったとか。テレビでも新聞でもそのことをとても大きく報じていました。常に完璧を求められるって辛いですよね。けれどレース後の高橋さんはいつもと変わらぬ笑顔でインタビューに答えていました。脱帽です。

11月17日(月)
 あの、佐賀県の歌をうたっている彼は、T学園の「お笑いタレント科」の出身だそうです。お笑いタレント科という科があるというのも驚きでしたが、お笑いタレントになるために学校でその勉強をするというのが一番びっくりでした。この学校からはほかにもたくさんの現役お笑いタレントを輩出しているそうです。そういう時代なんですね。サッカーの専門学校というのもあるそうです。学校でサッカー選手になる方法を教えてもらう…? 試行錯誤(しこうさくご)し、切磋琢磨(せっさたくま)しながら人のいい所をいい意味で盗み、そこから自分自身のオリジナリティー(originality)を編み出し、そして何よりも苦しみながら考えに考える過程が非常に重要…というのが、何かを成し遂げる時、新しいことを始める時の醍醐味(だいごみ)であり、面白さ、楽しさでもあると思うのですが。古い人間なんでしょうか、私は。でも、一昨日聞いた前出の彼のガッツ石松の歌もおもしろく、テレビの前で笑わせてもらったので、結果がよければいいのかなぁ・・・とも。



11月14日(金)
 姪(めい)が水疱瘡(みずぼうそう)だそうです。私の左の目頭にある直径5ミリ程の茶色い丸は、子供の頃にした水疱瘡の痕(あと)です。大人になるにしたがって顔の面積も広くなり、その分皮が伸びて色が薄くなったのとお化粧のおかげとで、今では自分でもほとんどその存在を意識していません。けれど、忘れもしない小学校の図工(=図画工作)の時間、友達の絵を描くという日があって、何人かが描いた私の顔の目の横には皆、ぐりぐりっと大きな黒い丸がありました。茶色ではなく、なぜか黒。何ていうんでしょうか、物でも事でも、この場合は私の顔ですが、ある小さな範囲だけを見ているとその中で目立つ部分にだけ目がいき、本当はそれほどでもない物や事が、とんでもない程の物や事に見えてしまうっていうこと、ないでしょうか。今、日本語学校や外国人学生たちを取り巻く状況、そしてそれに対する上の方からの施策も、これとは同じ論理ではないのですが、でもちょっと何だか何かが違うと思うのです。うまく言えませんが。
 今日は快晴、小春日和(こはるびより)です。朝起きたら、南西の空の向こうに富士山がとてもきれいに見えました。その写真をここに載せたかったのですが、カメラを家に置いてきてしまいました。ですので来週・・・。



11月13日(木)
 ファッションのつもりで買ったメガネのチェーンが、最近は飾り物ではなくなってきました。近くの小さい文字が読みにくくなってきたので、そういう時は外したメガネをチェーンで首からぶらさげていると便利です。目が悪くなったのは就職してからで、常時かけるようになったのはインターカルトに入って数年たった30を過ぎてからです。それでも、もう10年以上になるのですが、メガネが顔の一部になったからなのか、なっていないからなのか、今でも時々メガネをかけたまま顔を洗ってしまいます。目の中に異物を入れるなんて冗談じゃないと思うので、コンタクトレンズは使えません。



11月12日(水)
 今日は一日中、高円寺校にいます。中級クラスに、日本人にインタビューをして新聞を作るという授業があります。午前中はそのインタビューを受けました。「どうして日本語の先生になったんですか」「どういう学生が教えやすいですか、教えにくいですか」「学生に腹が立ったことがありますか」「昔の学生と今の学生とどこが違いますか」などの質問に答えました。ああ、私は日本語の先生だったんだなと思いました。楽しいひと時でした。私と一緒に別のグループのインタビューを受けていたのは、コジマさんという学校の委託業者の方でした。インタビューはもう4回目だとか。とても慣れた様子で学生たちを笑わせていました。このインタビューでは、学校の隣の居酒屋のマスターや、角のコンビニの方にもご協力いただいているそうです。有難いお話です。地域の方々に学校や学生を知っていただくためにも、そのような場がもっともっとできたらいいと思います。


11月11日(火)
 1が4本並ぶっていうのは、何となく気持ちがいいものですね。好きな数字は5ですが、1も好きです。0と1との差は大きいと思います。0のものを1にするのはとても大変だけれど、1が2になり、3になるのはそれほど難しくありません。まずは初めの一歩。この一歩を踏み出した時の気分というのは、なんとも爽快。新しいことを始めるのはとてもわくわくして、いくつになってもやめられません。攻守どちらが好きかと聞かれたら、それはもちろん「攻」です。でも、攻めることに気をとられすぎて、守ることを忘れないようにしなければと思っています。♪あ~あ、川の流れのように穏やかにこの身を任せていたい♪ いつかそんな日がくるのを願いながら、攻めたり守ったり・・・。
 12月中旬の気温だそうです。昨日の晩、寝る前にお風呂に入ろうとふたをあけたら水でした。スイッチを入れたと思っていたのに・・・。さらにとても寒い思いをしました。皆様、天候不順の折柄、風邪などおひきになりませんよう。


11月10日(月)
 昔、ドリフターズの番組で「もしもシリーズ」というのがありました。「もしも、こんな~がいたら・・・」というシリーズです。昨日乗ったタクシーの運転手さんは「もしも、自分では決められない運転手がいたら・・・」に出てきそうな感じの人でした。以下、U:運転手さん、W:私。U「お客さ~ん、どっちの道も混んでると思うんですけど、真っ直ぐ行ったほうがいいでしょうかねえ、曲がったほうがいいでしょうかねえ」。W「どっちでもお任せしますよ。私わかりませんから・・・(Uが真剣に悩んでいるので)じゃ、まっすぐ行ってみましょ」。(まっすぐ行ったら混んでいた。)U「すみません。やっぱり曲がったほうがよかったみたいですねえ、お客さ~ん」。W「いいんですよ。結果論ですから。今の時間、どの道も混んでるんですよ。急いでいませんから」。U「お客さ~ん」「お客さ~ん」。東京は午後から雨でした。「お客さ~ん、中途半端な雨でイヤですねえ。私はしとしと降ってる雨っていうのが大嫌いなんです」。なぜか、この台詞だけはスバッと言っていました。
 土曜日の公開講座の講師をしてくださった大島武先生のお話は、すっきり、はっきり、わかりやすくて、おもしろくて、私もこんな風に講義ができるようになったらいいなと心から思いました。「もしも日本語の先生が皆、大島先生のおっしゃったような授業ができたら・・・」、きっと、いいですよね、お客さん。


11月7日(金)
 ここ数日の東京は雨続き。けれど寒いわけではなく10月中旬の気候だそうです。私の長袖のジャケットの下は半袖で、ちょっと歩くと汗が出てくるような陽気です。暑い国から何人かまとめてやって来たり帰って来たりしています。この方々にとっては、暑いとはいってもやはり寒いようで、皆さん鼻をぐずぐずさせています。学校の人たちはというと、アジア選手権野球の台湾、韓国、中国、日本それぞれの対戦で一喜一憂しているようです。私は、今日は一日中高円寺校にいます。学校は信濃町と高円寺と二つあるのに、ここのところ高円寺にはとんとご無沙汰でしたので少々反省して。


11月6日(木)
 先週研修のために名古屋に行っていた先生のお土産が、高円寺校の教務室にありました。「味噌(みそ)カツせんべい」。カツの衣がついたようなおせんべいに、八丁味噌で作ったというソースが別についていました。昨日一つもらって帰ったのを今朝食べたのですが、おいしかったです。私は本物の味噌カツを食べるために、今までに何度か新幹線に乗って名古屋まで行ったことがあります。本物はもっともっと美味。ガイドブックに載っている有名なお店のよりも、駅構内にあるベタベタっとした喫茶店のようなところで出てくる味噌カツのほうが確実においしいと思っています。


11月5日(水)
 「○○さんは欠席ですね」と韓国人の新入生がいるクラスでいきなり言わないようにしましょう。「ケッセキ」は韓国語で非常に悪い言葉、日本に慣れた学生たちによると「バカ」よりももっとずっとひどい意味なんだそうです。インドネシア校の私の後任の後任は「スダススム」さんだったのですが、「スダ」「スス」「ム」と言うと、インドネシア語ではこれがちょっと恥ずかしい意味になり、彼には気の毒な国への赴任でした(が、彼は後にインドネシアの人と結婚し、今も「スダススム」としてインドネシア在住です)。最近、コンピューターでの自動翻訳というのを活用しています。まさに隔世の感。本当に便利です。韓国語や中国語で書かれたものが数秒で日本語に訳されて出てくるのです。完璧な翻訳ではありません。でもいいんです、だいたいの意味がわかればいいのですから。では、問題です。「インターカルト」の中国語名が「草苑」であることは以前(4月2日に)書きましたが、台湾のホームページにあった「草苑日本語学校」、何て出てきたと思います? 何だこりゃ?・・・と原文を見たら、何と私たちの学校名が自動翻訳にかけられた末の姿。答えは「粗雑な公園の日本言葉学校」! 

11月4日(火)
 ホームレスについて~2題~。①「うらやましい」:長時間かけて通勤している人が、帰りが遅くなった晩に新宿駅地下構内のダンボールの家に寝ている人たちを見て。自分はこれから2時間近くもかけて家に帰らなければならないのに・・・。②「私たちの部屋よりたくさん物があるんです」:インターカルトの上級クラスの学生の言葉。これも、うらやましいということでしょうか。
 さて、話変わって。今週の土曜日、11月8日に日本語教員養成研究所主催の「公開講座」があります。講師は、「授業力」を競った大会で最優秀賞を受賞した大島武先生。『授業はプレゼンテーション』という題目で、“学生を集中させるには、どのような授業を行えばよいか”ということについてお話ししてくださいます。たくさんの方々に聴きに来ていただきたいと思っていたら、参加申し込みをしてくださった方160名、もう定員いっぱいだそうです、すみません。ちょっと先の話ですが、来年の1月24日には修了生による「研究発表会」があります。今、ノリにノッてる日本語教員養成研究所―。