ようこそ！
『 日 本 語 を 楽 し も う !! 』 へ
また、読みに来てくれたんですね…！
………。
小林正樹監督が
初めて
時代劇を撮った…
という映画に
『切腹』（1962.S37）
があります。
カンヌで特別賞を取って
主演の仲代達矢さんも
ブルーリボンで
賞を取った映画ですが…
この映画好きです。
全編
ぴりぴりしているというか
厳格な雰囲気が
漂っているというか…
さらに
“切腹”という
一種のタブーといえるものを
題材にしている
ということもあって…
もう厳しくて
気を引き締められる
凄い映画です。
白黒の画面が
さらに
張り詰めた雰囲気を
作り上げています。
………………。
この映画…
津雲半四郎（仲代達矢）
と
沢潟彦九郎（丹波哲郎）
が
剣を交えるシークエンスが
あるんですが
この撮影は
話によると…
摸造ではなく
本身…
真剣を使って
行われたそうですね。
文字通り
“真剣勝負”だった
ということです。
………………。
スポーツでよく使う言葉ですが
“真剣勝負”のことを
“がちんこ”
といいます。
この言葉は…
今日から始まる
相撲の世界から
出た言葉のようです。
仕切りをしてから
始まってすぐ
行き成り
頭と頭や
肩と肩が
ぶつかるスポーツ…
いや
無理にぶつけるスポーツは
相撲だけではないか
といわれるようですが…
この
頭と頭がぶつかる時の
音からきていると
いわれています。
「ガチン」
という感じでしょうか？
…だから
“がちんこ”
というようです。
………………。
15日間の熱戦が
始まりますが
始まりと終わりは
音で知らせます。
もちろん
次何をするかも
音で知らせます。
“木が入る”
といいますが
正確には
“柝が入る”
と書きます。
非常に硬い
樫で作られた
拍子木で
決まったリズム
決まった数の
音を打ち鳴らします。
………………。
“柝”(ﾀｸ)
という字は
見たことがあるような
気がしますが
ほとんど使わない漢字です。
“柝く”は
“さく”と読んで
“叩き割る”
“裂く”
という意味です。
木を裂いて作ったもの
という意味があるようです。
訓読みでは
き
さく
ひらく
という読みがあります。
一文字で
“ひょうしぎ”と読ます
場合もあります。
“偃柝”
と書いて
エンタクとも読めますが
“たくをふす”
と読んで
世の中が
平穏無事であること
という意味になります。
当然元は
夜回りで使う拍子木を
使わないで置いておく
という意味で
転じて
平穏無事という
意味になったということですね。
………………。
近所の高校生が
間違ったことを言っていたので
書きますが…
中入り後の幕内力士の
土俵入りや
横綱の土俵入りの時の
行司さんが行う
“先導”というのは
決して
“先頭”ではありません。
先を導くという意味ですね。
………………。
幕ノ内土俵入り…
始めに
東方、幕ノ内土俵入り。
先導は
木村正直
続いて玉鷲…
代って
西方、幕ノ内土俵入り。
先導は
式守勘太夫
続いて千代大龍…
横綱土俵入り…
東方より
横綱白鵬土俵入りであります。
横綱、白鵬
露払い、旭天鵬
太刀持ち、魁聖
行司は
木村庄之助であります。
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