ようこそ！
『 日 本 語 を 楽 し も う !! 』 へ
また、読みに来てくれたんですね…！
………。
昔から好きな
季語があります。
……………。
別に
俳句をやる人ではないんですが
季語というのは
思いもよらぬ面白さ
というのか
聞きなれぬ言葉の
オンパレードですから
知れば知るほど
面白くなってきます。
……………。
“土瓶割”
この季語
好きですね。
“どびんわり”
と読みますが
なんのこっちゃ？
…という
疑問だらけの
季語ですね。
……………。
陶芸家が
失敗作を
秋の終わりごろに
まとめて割っていく…
とか
松茸の土瓶蒸しを
少し
熱燗で割って…
いやいや…
少々
クンフーに覚えのある人が
素手で
土瓶を割っていくのが
秋の終わりの
哀愁に満ちて…
とか
…ではありません。
……………。
なんで
こんな季語があるんだろうと
思ってましたね。
昔の
日本人は
感性豊かというか
こういう
ちょっとしたことを
面白おかしく
楽しめたんですね。
……………。
よくまあ
こんな
とぼけた季語が
生まれたもんです。
エダシャク
の幼虫
尺取虫ですね。
シャクガ科の
蛾の幼虫
のことです。
夏の季語です。
尺取虫が
木の枝に
見事に化けているので
木こりが
枝と間違えて
温かいお茶の入った
土瓶のつるを引っ掛けたら
へにゃっとなって
土瓶は
落ちて割れた。
…てな感じ？
お見事です。
この感性が好きです。
みんな
こんなこと考えて
遊んでたんですかね。
頭の中だけで
考えたことなんでしょうか？
実際に
そんなことで割ってしまった人が
沢山いたとは
思えませんが…
この季語を
頭の中だけで
思い付いたとするならば…
…差詰め
今なら
頭の中だけで
理論を組み立てる
そんな
理論物理学者が考え出した
想像を絶する宇宙理論に
匹敵しますか？…
しかし
これほど
ユニークな発想は
ないでしょう。
この季語
好きです。
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