ようこそ！
『 日 本 語 を 楽 し も う !! 』 へ
また、読みに来てくれたんですね…！
………。
知らなかったんですが
『知床旅情』
という曲は
俳優の
森繁久彌さんが
作詞・作曲した曲
なんですね。
シンガーソングライター
ですよね。
1960年の曲だということ
ですから
もう
かなり前ですが
しかし
もっともっと前からある
古い曲かと
思っていました。
………。
“ハマナス”
という植物は
“浜茄子”
と書いて
バラ科の落葉低木です。
中国では
“赤い美石”
を意味する
“玫瑰”
(ﾊﾞｲｶｲ)
と書きます。
花も実も
赤く色付くところから
付けられたものですね。
………。
ハマナスは
元は
“ハマナシ”
だったといわれています。
海岸の砂地に生息し
実が
味も形も梨に似ている
ところから
“浜梨”
と名付けられた
ということですね。
一般に
いわれているのは…
野生のハマナスが
北海道や東北など
北の方で多く
見られるので
“ハマナシ”が
東北の訛りで
“ハマナス”になり
それが
全国的に定着した
とする説です。
………。
つまり
ハマナスは
“茄子”
には関係ない
ということです。
確かに
実の色は赤くて
梨にも茄子にも
関係なさそうですが
茄子の様に
長細くなく
親指ほどの大きさの
小さな球形の実は
完熟すると
梨の味がする
といわれています。
………。
実は
一般に
健康食品用に
栽培されている
“ドッグローズ”の実
と同じく
“ローズヒップ”
として
加工して
ローズヒップ・ティーや
ジャムなどに
使われています。
（花を使うと
メイクイ茶・薔薇茶・浜茄子茶
といいます。）
………。
ちょっと
実の説明が
長くなりましたが…
………。
東北の訛りで
“ハマナス”
になったとする説は
殆どの人が
疑いなく
信じているようですが…。
………。
次に
紹介したいのは
上の語源説にも
ちょっと関係しているのですが…
云わば
“流布説”
です。
…ここで
最初に書いた
『知床旅情』
が出て来るんですが…
………。
…やっとここまで
話を持って来ましたが
ふぅーっ…
ﾃﾍｯ
………。
『知床旅情』は
1960年に発表されてから
森繁久彌さんが
自ら歌い
のちに
多くの人がカバーしています。
『知床の岬に はまなすの咲くころ
思い出しておくれ 俺たちのことを…』
この歌が
多くの人に受け継がれて
歌われたために
ハマナスという
花の名前は
全国的に流布したと
いっている人が
多いのです。
つまり
“ハマナシ”
という名前は
忘れられてしまったと…
………。
さて
ハマナスの語源ですが…
元から
“浜茄子”であって
茄子に関係しているのだ
といっている人もいます。
………。
最初から
“ハマナス”で
“茄子”に関係している
と異説を唱える人は…
“ハマナス”
という言葉は
かなり古くから
文献に出て来るもので
“ハマナシ”
は殆ど出てこない。
茄子は
長細いものよりも
球形のものが好まれる地域は
かなりある。
北国以外の
海岸沿いでも
栽培されていたので
東北訛りが
拡まったとするのには
無理がある。
茄子は代表的な
野菜で
トマトを
“赤茄子”
といったように
譬えには
よく使われるが
梨を譬えに使うものは
少ない。
…などの理由から
“ハマナス”
は元から
“浜の茄子”
の意だと
いっているらしいのです。
………。
一体全体
元は
“梨”
なんでしょうか？
“茄子”
なんでしょうか？
………。
辞書や
百科事典には
大抵
“ハマナス”
と載っているのですが…
何故か
広辞苑には
“ハマナシ”
で載っていて
そこに
詳しい解説が
書いてあります。
ただ
広辞苑には
“はまなす”
と引くと
“ハマナシの訛り”
と載っています。
語源辞典 植物編
東京堂出版
日本の花
[ 柳宗民 ]
日本哀歌集 知床旅情
[ 加藤登紀子 ]
ハマナス 苗木
樹高30cm前後
紅紫色の花が咲きます♪
【あす楽対応_九州】
ＴＯＰ・・・・・・＞ 日 本 語 を 楽 し も う !!・・・・・・・・・
美しい日本語を面白おかしく楽しもう!!
季語や漢字も楽しんじゃぇ!!
・・・・・・・・・・・・・クイズにも挑戦だ!! ＞・・・・・ＨＯＭＥ