ようこそ！
『 日 本 語 を 楽 し も う !! 』 へ
また、読みに来てくれたんですね…！
………。
行き成り
行きます！
二字熟語の
問題です。
次の文章の
“ ”内の熟語を
読んでください。
A
あの“髫齔”が
貴国の君主の継嗣 (ｹｲｼ)として
すでに決定しているというのですか？
B
研究半ばの
あの高名な化学者が
“溘焉”として逝ってしまうとは…。
C
その本には
熟語の
正に“儁傑”達が
網羅されている。
D
まさかあの女帝が
“懐孕”しているとは
思いもしない。
E
年端も行かぬ若君の
我儘で“偃蹇”な振る舞いに
下臣達は手を焼いていた。
………。
………。
Thinking Time です…。
………。
………。
答えです。
A 髫齔 ちょうしん
幼児。
七・八歳の子供。
垂れ髪をして
歯の抜け替わる頃。
“髫”
（チョウ・ジョウ・うない）
うなじの辺りまで垂れ下がった子供の髪型。
垂れ髪をした子供。
“うない”は
うなじの辺りで
切り揃えた、子供の垂れ髪のことで
“髫”または“髫髪”
と書き、
“うない髪”とも言います。
昔の３～８歳の髪型。
“齔”
（シン・おさない）
歯が抜け替わる。
７～８歳の頃に歯が抜け替わる。
抜け替わる前の歯。
乳歯。
歯の抜け替わる頃の子供。
………。
B 溘焉 こうえん
俄 (ﾆﾜｶ)な様。
急な様。
“溘”
（コウ・たちまち）
たちまち。
にわかに。
“焉”
（エン・いずくんぞ・いずれ・これより）
状態を表す助字。
………。
C 儁傑 しゅんけつ
才知などが際立って優れた人。
俊傑。
“儁”
（シュン・すぐれる）
一際目立つ優れた人。
人に優っている様。
辞書によっては
“俊”と同字という
説明になっています。
“傑”
（ケツ・ゲチ）
優れていて高く人々の上に抜け出る。
一際高く抜きん出た優れた人物。
………。
D 懐孕 かいよう
身籠る。
懐妊。
“孕”
（ヨウ・はらむ）
胎内にに子を宿す。
解字は
“乃＋子”となり
“乃”は
柔らかいものが垂れる様。
従って
“孕”は
子をはらんで、腹が柔らかく垂れる様。
また
身体の前に子種を抱き込んだ様。
………。
E 偃蹇 えんけん
傲り高ぶる。
思い上がって
高慢な態度をとる。
“偃”は
低く伏せる
“蹇”は
動かないの意で
どちらも転じて
“他人の意に従わない”意となり
熟語として
“傲り高ぶる”の意味となる。
“偃”
（エン・オン・ふせる・たおれる・やすめる）
身体を低くして伏せる。
傲り高ぶる。
“蹇”
（ケン・コン・あしなえ・かかげる）
とどこおる。
動きが悪い。
素直でない。
傲り高ぶる。
………。
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