言葉のように漢字も変遷するのか?“鼻”は“自分”のこと?「私ですか?」と鼻を指す?! | 日本語を楽しもう!!

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ようこそ!
日 本 語 を 楽 し も う !! 』 
また、読みに来てくれたんですね…!




………。




言葉は
変化します。

変遷します。






例えば

一昔前の映画で

「ヤバイぜ!
兄貴!」

といえば

間違いなく
死が訪れるかもしれない程
ヤバイ”ことなのですが…







今では
可也
常識のありそうな人でさえ


途轍もなく
美味しい
という意味で

料理に対して
ヤバイ”と言ったりします。





………。





すみません。
ちょっと
例えが悪かったですかね…。






………。






漢字は

古くに出来あがった
ものだという
認識がありますから



それぞれの
文字に

誕生のズレがあるとか

出来上がった時期に
ズレがある

時間差がある


ということは
頭にない…

あまり意識していない
ですよね。






………。







『…ある漢字が

元々
Aという意味であったのに


Bという
別の意味で
使われるようになり

Bの意味で
使う頻度が高くなり


Bという意味の漢字だという

認識を持つ人の方が
多くなってしまったので


別の漢字
を付け加えて

または

漢字の一部を
取り去って



新たに

元のAという意味を
持つ漢字を
作ることになった…』


というパターンは
案外あるんですね。






………。






“メリヤス”ってフリーサイズですか?
“莫大”や“勿論”とも関係してくる?

という

記事の中で…






”が

元々
暮れる
という意味だったのに

無い
という意味で
使われることが
多くなってしまったので

新たに

下に“”を付けて

”が作られた…





…という
話をしましたが…





………。





この
パターンの話を
もう少し…





………。






“持つ”という漢字に

何故“”が
付いているのでしょうか?





………。





古代の
象形文字を見ると

”は

上の“土”の部分が
”の形で

下の“寸”の部分が
”の形に
なっています。






つまり
”は

手で持ちとどめる

また更に

手足を動かして
とどめた人を
接待する

という意味として
成り立っています。






………。






更に
意味が転じて

接待雑用を行う役所
という意味に
なって行きます。





………。





“てら”は

僧や尼が住み
仏像があって
教えを説くところです。



元々

“寺”は
役人が駐在するところ

役所
という意味で
使われていました。







その後
仏教が伝わり


西から来た
外国人である

僧侶


その時の
外国人接待所”であった

鴻臚寺 (コウロジ)
外務省といえるもの…

に留め置き


この中に

白馬寺という
宿泊所”を建てた
といわれていて



これが
中国最初
てら”だと
言われています。





………。





それ以降
”は
“役所”ではなく


今いう
お坊さんのいる

てら”として
使われ始めたんですね。





………。





役所”という意味でも
永く使われていた訳ですが


てら”という意味で
使われ始めると

その意味で使われることが
多くなり






本来の
手に“もつ
という意味の漢字で

通用する漢字が
なくなってしまったんですね。





そこで

元々
“もつ”という意味を
持っていますが


“寺”に
手偏を付けて


”という
新たな漢字を

もつ”という意味の漢字として
作ったという訳です。





………。



………。






自分”を
表すには…


相手に

特に“自分が
ということを

身振り手振り
判らせるには

どうしますか?





ヨーロッパの人は
利き手の手の平で
胸を触る仕草
のようですね。






手話では

胸か顔を
人差し指
指し示します。






顔の中心に
があるので

自分の顔を
自分で指し示すときは
鼻を指すんですね。






どうも
東洋人

「今、呼んだのは
私ですか?」

などというときは
自分の鼻
指し示すようです。





………。





古代の
象形文字を見ると…



自分の“”という漢字は

鼻の形”になっています。





…実際に見れば判るのですが…


鼻梁
…鼻筋・鼻柱…

描かれていますし


鼻の穴
もしくは
小鼻らしきものも
描かれています。





つまり
元々
“自”は
はな”を意味する文字です。





………。





最初に仕草のことを書きましたが

自分を示すのに
鼻を示すところから

”が
自分を表す漢字
へと変わっていったと
いわれています。





………。





また

生れ出て来るときに
鼻から先に出て来る

とか

鼻が身体の真ん前にある
一番先にある

というところから

みずから
おのずから

という意味を持つようになったと
言われています。





………。





”が
はな”という意味で
使われなくなったために


下に
音を表す
”(ヒ)
を付けて
はな”を表す

”という漢字を
新たに作ったということですね。






………。














象形文字入門


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