こどもと日本画とカレンダー。 | 日本画いろは 川村愛

日本画いろは 川村愛

福岡在住の日本画家 川村 愛 の【 ことのは帳 】です。
絵のこと。日々のこと。綴ってまいります。

今年初めのみんな芸術家クラブ。

鳥の子紙のカレンダーが手に入ったので、日本画の絵具を使って絵を描いてみました。

うちは福岡で日本画の絵具を扱える唯一の子ども絵画教室です(o^^o)
みな慣れたもので、水干絵具を指で押して潰し、膠を混ぜて、水を入れて、と自分で絵具を溶いていきます。
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鳥の子紙はどうさがいりません。
タマゴ色をしてるので『鳥の子』紙。
表面がとても滑らかで、木版画にも使われます。

とにかく好きな色を溶いてみる子もいれば、鉛筆で下描きをして描き始める子もいます。
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Mちゃんはとにかく青が好き。
群青と新橋と白群を溶いて、まずさっとぬってみる。
形を描くのは苦手でいつもぬるだけで終わるのですが、
「青は何に見える?」とたずねると、
『空とか海とか…。』
そしたら「鳥とか魚とか描いてみる?」とまた聞くと、
『うん…でも描けん…。』と言うので、
「じゃあ先生と一緒に描こう!」と
手を取って一緒に描きました。

「どんな魚があるかな?」『金魚とかは?』
「鳥は?」『鶴とかは?』
『アヒルもいいんじゃない?』「黄色を使ってみようか。」『いいよ。』「じゃあ口と目と足と羽を墨で描いてみて」
「舟とか描いてみる?」『三角は描けるよ。』『海賊の船とか!』
『もう一個描く!』
対話をしながら進めると、最後はひとりで墨で描けました。

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『先生描けたよー。』
と、クマだけを描いてきたので、
「このクマはどこにいるの?森かな?」と聞くと、木を描いて、チョウチョと花を描いてきてくれました。
クマの足元のブルーは自分で入れたもの。年長さんのセンスに驚かされます。
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同じ子です。
カレンダーに入る前、半紙で筆の練習をしたもの。大胆な筆づかいがとてもかっこよかったです。

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『先生、この色よくな〜い?』って
小学生になると混色もひとりで調整できます。
満開の桜と優しい色の花畑。
春が待ち遠しいですね。

このブログを読んでいただいてる方はおなじみのペンギンくん。
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ますます磨きがかかってますね!
ちょんまげに着物着て刀を持ってブーツ履き!坂本龍馬のようです!
木の表現なども素晴らしいです。→私、何にも手伝ってないですよ。
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練習の時には裃かみしも‼︎
日本ブームなのかな?(*´艸`*)

絵馬も用意していました。
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これも日本画の絵具と墨です。
木の上にも筆で上手に描けました。
幼稚園生が漢字を読めないので
『なんて書いてるとー?』って聞いてるのが微笑ましかったです(^-^)

『昔の人は筆で書いてたんだから!』と
和筆や墨、日本画の絵具で描くことがこの教室の子達には当たり前になってきています。
日本人なんだからこれが普通…と、もっとたくさんの子ども達に触れてもらいたいです。

今年も楽しくいろんな絵を描きましょうね!





🔥若冲を描く日本画いろはワークショップ
第6回「動植綵絵」より鳳凰
2月21日(火)11:00〜12:30
*問合せ・お申込み
博多養生処(博多リバレインモール地下2階)TEL092-282-6001



*作品を展示中*
 〒810-0041 福岡市中央区大名1丁目2-9
                   大名セレブロビル2F 

     TEL 092 -401-3988 

     営業時間:11:00~20:00

     年末年始休み12/26〜1/9


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