今月は、スケッチ遠足の予定でしたが、
九州での地震発生に伴い、万が一を考えて延期という苦渋の選択。
子ども達には、教室で安心して描いたり作ったりしてもらいたいと思います(o^^o)
画用紙、紙粘土、アクリル絵具、パステル、クレパス、色鉛筆を用意しました。
テーマはあってないような、
『いま、おもっていること』
たのしい、びっくり、かなしい、こわ～～い、大すき、大きらい、なんでも。
地震のことは率直に聞きました。
「どうだった？」
寝ていた子は「全然起きなかったよ！」
「こわくないよ！」
そっかぁ。良かったね。
じゃあ、好きな色を選んで描いてみようか。
すぐ色鉛筆をとって描き始めたのは、
その時の空気や感じたものが表されています。
口では大丈夫と言っても、
心の中にあるものを表に出すだけで、不安や嫌な思いを消化できます。
そしてこの子が次に作ったのは、粘土の船。
よく見てください。
ペンギンが載っています！
そう！これは南極観測船‼︎
前出のペンギンくんを描いた子です。
ペンギン達を助けに行ったのかな…。いろんなストーリーが想像できます。
あまり筆が進まなかったお友達とは、一緒に描きました。
パステルを茶こしで粉にして手でこすり、
花や『いっぱい描いて！』と言われたチョウは私がクレパスで書いています。
「ぼくもする～」と3人がかりで描きました。
パステルのように 手で直接色を作り出せる画材は、優しい色と触覚で癒しの効果があると言われています。
子ども達も大好きな画材です。
そこにパステルがついた指をペタペタ。
すると、「いいことおもいついたー！」と
目をつぶって適当に絵の具箱から絵の具を選び始めました。
それをパレットに出して…
ちょん！
次はぐちゃぐちゃになったパレットをペタン！
ぐるぐるぐるぐる！
パステルと同じように、直感的に絵の具に直接触れることで、テクニックとか構図とかから開放されます。
これを描いている時の子ども達は、本当に活き活きしていました。
パレットも作品のようですd(^_^o)↓
この日、
お天気はすごく良くて、
地震の速報はありませんでした。
楽しみにしていた予定を変更し、
「遠足行きたかったなぁ～～」という子もいましたが、
最後は笑顔で帰ってくれてホッとしています。
今、熊本や大分の子ども達も不安で緊張していると思います。
まだ混乱の中、すぐには難しいと思いますが、
スケッチブックとクレパスを届けてあげたい。
心の中を少し外に出して、少しでも重荷を取り除けたらと思っています。
少しでも早く平穏な日常を取り戻せますように。
＊展覧会のご案内＊
韓中日作家 慶州を描く
한국,중국,일본 작가 경주 를 그리다
4月8日～20日
羅友ギャラリー
（韓国・慶州市 慶州アートセンター内 ）
#82-54-772-9556
http://www.rowgallery.co.kr
＊ワークショップのご案内＊
活動情報・作品のアーカイブがご覧いただけます。
作品を委託しています。福岡在住作家の良品をインターネットでお買い物できます。
