焼緑青を作る。 | 日本画いろは 川村愛

日本画いろは 川村愛

福岡在住の日本画家 川村 愛 の【 ことのは帳 】です。
絵のこと。日々のこと。綴ってまいります。

群青と同じ要領で、
緑青を焼きます♪

音を消す方法がわからないので会話が入ってます^_^; ご注意ください!


群青より変化が早いように思います。
余熱でもどんどん変化が進みます。

出来上がり♪
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焼く前は左です^_^;  少なっ(笑)
これまた渋みのある緑になりました!

いいところで火からおろせば自分好みの色が作れます。

合わせて群緑も焼いてみました。
群緑とは、群青と緑青を混ぜた岩絵具です。


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青みが減って鮮やかな緑になりました!
このまま焼くとどんどん黒くなっていきます。


緑青の化学式は、Cu2(CO3)(OH)2

群青は、Cu3(CO3)2(OH)2

緑青の原料のマラカイト(孔雀石)と群青の原料のアズライト(藍銅鉱)はいっしょに採れるそうです。
成分・性質は似ていますが、こんなに色の違いがあるというのも不思議です。

同じ名の岩絵具でも、原料が天然だからこそ、その質や焼き加減などによって色味は違いますし、各メーカーさんでも違う事があります。

ま、油や水彩絵具だって同じ色名でもメーカーさんによって違いますもんね。

だから、昔の作家が使ってた色が今はないということもあるんですよ(。-_-。)

だからこそ一筆ひと塗りを大事にしたいですね。

『どこどこの絵具屋のこの色がいい』
って言えるほど試してみたいなぁ(^-^)
学生の時に言われた『絵具は湯水のごとく使え。』がいまだ抜けず、もったいない絵を描いています…。

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