というニュースが福岡の美術好きを震撼させています(>_<)
が、財団の事業再編の一環で、久留米市の美術館運営から撤退。
財団が管理している作品全てを東京へ移管するということです。
青木繁「わたつみのいろこの宮」、藤島武二の「黒扇」などはいつ観てもうっとりしますし、趣向をこらした企画展も魅力でした。
美術館前のバラ園や公園は整備されていて、そこで過ごす時間はとてもゆったりしています。
それでも美術館経営は難しい…。
あのバラ達に会いに行く機会も減るでしょうね。
憧れの人が遠くに行ってしまうような、焦りとさみしさがあるような気がします。
良い作品をより多くの人に観てもらうことは重要です。
でも地方にいて良いものに身近で触れられることもとても大事。
特に地元出身作家ならなおのこと。
知人に、青木繁の親戚や、坂本繁二郎の教え子だった、など身近に過ごした人がいます。その人達の想いはより強いのではないでしょうか。
せめて1点だけでも残して欲しい…という市民の署名活動も始まりました。
私も署名したいと思います。
宮崎で過ごした私は、大きな展覧会はなかなか来ず、失礼だけど、当時いいと思える地元出身作家のものがあるわけでもなく、名品を間近に観る機会が少なかったので、良い作品、良い美術館が近くにあるのはとてもうらやましい話です。
宮崎県立美術館が出来たのは私が宮崎を離れてから。
高校の時に黒田清輝展が巡回してとても感動したのを覚えています。
その図録は今もたまに眺めます。
久留米市だけのことでなく、全国の地方美術館のことを考える良い機会だと思います。