決意表明。 | 日本画いろは 川村愛

日本画いろは 川村愛

福岡在住の日本画家 川村 愛 の【 ことのは帳 】です。
絵のこと。日々のこと。綴ってまいります。

とうとうSNSの職業欄を 「日本画家」 と変更してしまいました。
自分なりの決意の表れ、とでも言いましょうか…。

ブログでは画家としていましたが、
親しい人への気恥ずかしさやそこまで言う自信のなさもあり
なんとなく勤務先だけにしていました。

しかし最近いろんな作り手と話す中で、

「『いい趣味持ってますねぇ』 と言われるとがっかりする。
こんなにやってるのにまだダメなのか。
趣味ならこんなに苦しい思いをして作る意味があるのか。」と。。。

多くの絵描き、ものつくりが 同じジレンマを抱えていると思います。

私は福岡の大学を卒業してから、 もう一度美大で勉強したくて受験を試みました。

その時父を説得するのに、
「趣味ではいけないのか?   絵は鉛筆と紙さえあれば描けるだろう?」 と言われました。

父も若い時は絵描きになりたかった人です。どれくらいの事かはわかって言っています。

「もっともっとうまくなりたい。     絵を描く以外の事はしたくない。」

その時の私はそんな事しかしか言えず、うまくは説得出来ませんでしたし、結果、合格も果たせませんでした。

それは自分に甘かったからだと思います。

今、 やっと遠回りしてスタートラインに立った気持ちです。

描いている時は、スポーツをする時のように 汗をかき、息は乱れ、どこかしらに痛みを抱える。 夜も眠れず、食事を取らないこともある。

楽しみながらも、うまくいかず苦しんで、悩んで、泣きそうになりながら画面に向かいます。

構図の一ミリにも神経をすり減らし、 締め切りまでの一秒を惜しみます。

描き上げても納得出来ず落胆もする。

よく出来たと思っても人に認められなくてはまたがっかりする。

それでもやめられない。 やめてはいけない。

あきらめが悪くてここまで来たと思っています。

生徒さんには『楽しんで描くのが1番ですよ。』と言いつつ、
先生である私は『チクショー!』と思いながら描いています。

愚痴だかなんだかわからなくなりましたが、
画家と名乗る以上、 志を高く持って。