刑事コロンボをご存知であろうか?


1968年から1978年、少し間をおき、1989年から2003年まで放送された、ミステリーの代名詞のような作品だ。


賛否両論はあるかもしれないが、視聴者に犯人を公表しておいて、コロンボがどうやって犯人を追い詰めていくかを見せるミステリー作品である。


これは、ドフトエフスキーの罪と罰の予審判事が、主人公を追い詰める方法である。


犯人を、小さい疑問からネチネチと指摘していきながら事件を暴いていくのである。

読者や視聴者は、犯人がどのようなトリックを使っているか知っているから、犯人と同じ気分になる。


のちに、三谷幸喜が、この手法を用いて大ヒットドラマを作る。そう、田村正和が警部補を演じる古畑任三郎である。



コロンボは、イタリア系のマイノリティで学歴もあるわけではない、対する犯人たちは、

将軍、ミステリー作家、画商、建築家

とにかく知的である

そのインテリたちと、ひたすら頭脳戦を繰り返すのである。


僕は、ロサンゼルスの街に、トレードマークのヨレヨレレインコートを着て、喫いかけの葉巻持ちながら、オンボロのプジョーに乗っている、このなんとも言えない刑事ドラマに、いつしかハマってしまっていたのであった


僕は、アメリカで育ったわけではないから、

金曜洋画劇場で、放送されているのを観ているわけである。

葉巻をプカプカやりながら、うちのカミさんがねと言う吹き替えを、小池朝雄がやっていて、小池朝雄が亡くなった後は、その吹き替えを、石田太郎が引き継いだ。



日本で言うと、相棒の杉下右京みたいな感じが、頭がいいと刑事となるのだろうか。

そうなると、設定は、東京大学出身ということになる。


ところで、僕ら世代で東大で、仕事もできて、影響力もあるとなると、通称ホリエモンこと、堀江貴文さんということになる。


1972年生まれの彼は、僕よりは1学年上である。東京大学を、確か現役で合格して、在学中に起業している。オンザエッジというライブドアの前身の会社である。


ご存知のとおり、ライブドアという会社は、上場まで果たし、その後は、プロ野球の球団を買うとか、放送局を買うとか、いろいろとマスコミを賑わした。

今でも、やはりマスコミを賑わすのだから、やはり実力者なんだと思う。


従って、とてつもなく頭が良いひとだと思う。


そんなホリエモンが、また何やらバチバチとやりあった的な内容がネットニュースの記事を賑わしている。


記事の要約としては、12年間働いる会社から手取りが14万円しか貰えない。こんな日本という国は終わってるとのとの投稿に対して、ホリエモンが、終わってるのは日本ではなく、お前だよ!と応じたようである。


くだんの投稿者が、なぜ、14万の手取りしか貰えない状況になったのかは、わからない。


だから、14万の手取りしかないと訴えられて、そんな日本は終わってると言われてもなんとも応えようがない


例えば、日本の法律で、どんなに頑張っても、貰える給与は手取り14万までとするとなっているのであれば、それは終わっていると思う。

しかし、日本には、そんな法律は存在しない。となると、14万の手取りしか貰えない状況とわかっているのに、何故努力して、その状況を打開しないのだろうかと、ホリエモンは考えたのではないだろうか。


事実、頭脳のスペックが一般的な僕でも、転職するか、スキルアップすれば?と思うのである。


そうなると、日本が終わっているという理屈はあまりにも他責で、何もしないでグズグズと人のせいにしている自分に問題があるのではないかと考えてしまうのだ。


何でもかんでも、政府や政治のせいにしたりしても、変わらないと思う。

今ある条件の中で、最善の策を考えろとホリエモンは、言っているのだと思う。

また、僕ですら、そうするべきだと思ってしまう。


僕が思うに、頭の良いひとと頭の悪いひとのコミニュケーションの取り方には、特徴がある。それは、説明がわかりにくいとうことだ。


後者は関わらないようにするとして、頭の良いひとは、ホリエモンのように、「お前が終わってるんだよ」としか言わない。


それが理解できなければ、それでいいのだ。だから、余計な説明は、基本的にはしない。


それを、一般人である僕などは、なんて厳しい言い方なんだろうと、感じてしまう。


ところで、ホリエモンは、なぜ手取り14万の彼を挑発するような事をしたんだろうか?


はっきり言う。

僕みたいな一般的な人は、人が14万の手取りしか貰っておらず、日本ってダメだねと言ったところで、興味がないから、返信すらしないと思う。


ホリエモンは、返信し、自分でもっと考えろと言っているのである。


これは、ホリエモンなりの、優しさではないだろうか


話を刑事コロンボに戻す。


コロンボが、ある犯人と向き合い、犯人であることを、立証した後に、言ったことがある。


あたしは、学ぶ機会は軍隊だけでした。でも軍隊にも、おっそろしく頭の良い奴がいましたこりゃ敵わないなとでもね、あたしは、考えたんです。時間をかけて注意深く本を読んで、考えれば、ものになるんじゃないかってね結果、なりました。


僕らも、注意深く時間をかけて、どうすればよいか、じっくり考えれば、ホリエモンまではいかないかもしれないが、ある程度までは行けるのではないだろうか