長瀞観光 | 椰子の風に吹かれて  

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中国海南島 海南師範大学日本語教師 海口市での独り暮らしの生活を終えて日本に帰国、無職になって悠々自適?な暮らしをお伝えします。

 

 

 

 今日は長瀞観光。長瀞は私の故郷、実家にはしょっちゅう行くのだが、誰かを案内するのは久しぶりだった。 

 

 

 

 

長瀞までのドライブ中、山に満開と思われる桜がポツポツと見える。道路脇にも満開の桜が見える。私の記憶によれば、我が故郷の桜は東京の桜に遅れること1週間ほどで満開になった気がするのだが、どうなっているのだろう。途中の深谷ではまだ一部咲きだったのに。などと言いながら、車を走らせること1時間、うららかな日差しの長瀞に到着した。

 

 

 

 

先ずは、宝登山神社を参拝する。昨日は伊香保神社を参拝しているので、学生たちにとっては、またかという気持ちになるかもしれないが、やはりまずは神様にご挨拶は大切だ。いつ来ても、この神社は凛として、厳かで、神々しい。

 

 

 

 

参拝を終えると、神社から、宝登山に登るロープウェイへの山道を歩く。前回この道を歩いたのは、いったいいつのことだっただろうか?もしかしたら、まだ幼い子供の頃かもしれない。ロープウェイには何度も乗っている。しかし、いつもはロープウェイ乗り場の下の駐車場に車を停めるので、この道を通ることがないのだ。人気のない山道を、息を切らせながら登り、ロープウェイ駅に着いた。このロープウェイに乗るのは10年ぶりくらいになる。前回も中国海南島からの友人を案内したのだということを思い出した。

 

 山頂からは、秩父盆地の景色を眺めることが出来た。久しぶりに見る我が故郷は、こぢんまりと眼下に佇んでいた。

 

 

 
 

 
 

 

ロープウェイ駅の横を降りていくと、大きな桜の木があった。まさに満開だった。その桜の樹の下まで行ってみると、そよそよと風が吹き、時々花びらを散らせている。まるで映画のシーンのような光景だった。

 

 

 

 

宝登山を降りて、荒川に降りる。途中駅前の蕎麦屋で昼食、ざるそばとかき揚げを頼んだ。中国の学生欧陽さんは「ざるそば」が大好きだという。 「中国には蕎麦はないの?」と聞くと「中国には冷たい麺がないんです。」と言った。そうかもしれない。中国の人は「冷たいもの」をあまり口にしないから、冷たい蕎麦はないのだろうと納得がいった。

 

 

 

 
 

 
 
昼食を終えると、長瀞の川下り。実は今は亡き父が「長瀞ライン下り」の船頭をしていたので、若かりし頃は友達を連れて来ては顔パスで乗せてもらっていた。チケット売り場の人は父が働いていたことからの人だったので、ちょっとだけ割引してもらった。そして何人かの船頭さんに「章さん(父の名前)には長い間お世話になりました。」と挨拶をしてくださった。まだ父のことを覚えてくださっている方がいると思うと嬉しかった。久しぶりの川下りだったが、水量が少ないので迫力にはかけたが、二人の学生がとても喜んでくれたので、私も満足だった。

 

 

 

こうして、長瀞旅行を終えて、彼女たちを深谷駅まで送った。9月までの留学だというが、もう一度来てほしい。そして、この子たちを皮切りに、たくさんの留学生に遊びに来てくれたらいいなあという思いを胸に、彼女たちに別れを告げた。