よく似たタイトルですが、以前作成していた 75MK2 の
今回は 150MK2 の世代のまとめです。 ↓75MK2
S-150Mk2は最近購入し始めたところなので世代をまとめられるほどの
情報は持ち合わせていませんが、最近幾つかの変更が見られたので
記録として残す事にしました。 Thomann S-150MK2について
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第1世代型
時期:
2012年~
特徴:
・初期モデル。
・節電機能をON/OFFできる「ERPスイッチ」が無い。
故に、静かな曲で音が出なくなる、曲の冒頭が音が出ない問題を抱える。
・100Vではリレーのチャタリングが発生して不安定?115Vへの昇圧が必要。
・CROWN D45 よりも大きな残留雑音か?
・片chから音が出なくなる,ノイズが出るトラブルが頻出
原因は、悪名高い GOODSKY製 パワーリレー
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第2世代型
時期:
2015年~
特徴:
・節電機能をON/OFFできる「ERPスイッチ」が搭載された。
・100Vでも使えるようになったっぽい?
・まだ残留雑音の問題がある?フロントのボリューム基板の辺りからハム
を拾っているらしい?
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第3世代型
時期:
2018年~
特徴:
・ERPスイッチは当然ある。
・100Vでも問題なく使える。
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第4世代型
時期:
2020年~
特徴:
・ERPスイッチは当然ある。
・100Vでも問題なく使える。
・バズ(ハム音)の問題は微妙にある。能率108dBのスピーカーではちと気になる。
能率88dB程度だとスピーカーに耳を近付けるとジーーと聞こえる。CH2の方が大きめ。
・S-75Mk2と違って、アイドリング電流がある程度流されている。
・スピーカープロテクション リレーは GOODSKY から HF社製になっている。
ある時期から故障機や ジャンク品の件数がめっきり減ったの で このリレーは
第2世代くらいにはもう GOODSKY から HF社製に 置き換わっていたのではないか?
と、想像されます。
図:HF社製パワーリレー (スピーカープロテクションリレー)
●第4世代 Rev.A ~2021/04
基板 が 「2031」のS-150MK2
Rev.A の アイドリング電流 約 52mA。 既に十分なアイドリング電流!!
S-75MK2と違って、アイドリング電流増量のための抵抗器交換調整必要なし。
Rev.A の 省電力基板 には、かつての悪名高い 青い GOODSKY製 リレーが まだ鎮座している。
ただし、パワーリレー(スピーカープロテクションリレー)と違って 電流容量が大きくないので
これの不良を聞く機会はなかったです。 大容量の汎用リレーを、スピーカー用に使うと・・・
ダメになりやすいみたいです。Thoman S-150MK2の第一世代に使われいたパワーリレーは
通電容量が10Aかそれ以上?じゃないかと思われます。現行のHF社製のは10Aだからです。
一般のアンプなら4A前後の接点容量があれば家庭用途では足りる?のではないかと
思っています。(自分のアンプの場合は3Aでも良しとしています)
余談ですが、
リレーに関しては、大は小を兼ねない。
小信号には小さいリレー、大信号には大きなリレー。
スピーカーには滅多に大きな電圧が印加されないので悪くなりやすい。
接点表面にできる酸化膜の破壊(セルフウクリーニング)働かないからかも。
●第4世代 Rev.B ~2021/04
基板 が 「2045」のS-150MK2
Rev.B では 一気にアイドリング電流が減らされた?
Rev.A の アイドリング電流 約 17mA。 物足りないなアイドリング電流!!
とはいえ可変抵抗を回すだけで 50mAまで増量可能なのでOK。
●第4世代 Rev.C ~2021/10
基板 が 「2110」のS-150MK2。いつ見ても「P3」はコネクタ挿し忘れに見える。でも、周囲に遊んでいるコネクタは無い。
Rev.C では アイドリング電流の調整が見直されてバラつきが
少なくなっているような気配があります。
Rev.Cの アイドリング電流 約 25mA。 もう一息なアイドリング電流!!
もう一台のRev.C (↑の2110と番号近くて2122,この2台は造りに違いが見られません。それ故、どちらもRev.Cです。)
基板 が 「2122」のS-150MK2 ,いつ見ても「P3」はコネクタ挿し忘れに見える。左右のスピーカーからのリターン電流はスピーカーターミナル基板で一つにされて黒ケーブルを通じて「P4」に戻ってくる。黒ケーブルは、あからさまに左右chで共通インピーダンスとなるので、左chのリターンは「P3」へ、右chのリターンは「P4」へと、左右を分離して共通インピーダンスを作らない方が良い気がします。
↓2122では出力段がまだ TOSHIBA SC5200/2SA1943
こちらのRev.Cの アイドリング電流 約 22mA。 もう一息なアイドリング電流!!
25mAとの違いはまぁ誤差みたいなもの。
個体間の差が小さいように? よく 調整されています。
つい最近まで、倍ほど違いましたからね(^^;
第4世代 Rev.C の特徴情報にはまだ続きがあります。
Rev.Bとの差異です。 外見では UKCA マーキング。
差異①:本体後部に Rev.Bまでに無かった「UKCAマーキング」 が 新たに追加になっています
ちなみに Thomann S-75mk2のRev.Cにはまだ「UKCAマーキング」がありません。
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UKCAマーキング制度概要
2020年1月31日にイギリスはEUから正式に離脱した。
イギリス政府が公開している情報によると、UKCAマーキング制度の概要は以下の通り。
EU離脱後の移行期間が終了した後の2021年1月1日以降、
製品を英国(Great Britain)市場に投入するためにはUKCAマーキング制度に従う必要がある。
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S-150MK2を見たとき、UKCA があれば 新しいロットだ!!と言えます。
差異②:ヒューズ(FU101と102)のエレメントが極太タイプに!! 以前は普通に細かった気がします。
太いと電源がよく流れそうで気分がいいですね(^^。特に降圧してなおさら大電流になっていればなおさら。
※逆に真空管アンプみたく400Vオーバーだと、電流はそうでもないので細くてOK。
車は12Vで電流凄いのでブースターケーブルは100Vの家庭用ケーブルに比べてアフォみたいに太い。
拡大 (Rev.A では F10AL250Vでした。 Fが付く事から速断型であったことが分かりますが、Rev.C では F 無しの 10AL。 )
差異③:省電力基板から 青い GOODSKY リレーが無くなって 黒いのに置換された。黒いの、この品番は秋月電子で見たことある気がします。HF社は知らなかったですが、こっちのは割と有名。
↓比較用に Rev.Aの省電力電力基板 このときはまだ 青い GOODSKY
Thomann S-75MK2のRev.Cも、青いリレーが無くなってこれと同じっぽい黒いリレーになっていました。
というか、そういうやつを Rev.C と呼ぶことにしたのですがね。
イジワルな使いかたですけれども、この最新の Rev.C 「2122」でも
能率108dBという超高能率スピーカーを接続すると ブーーー と聞こえます。
普通の残留ノイズ「シャーーー」だったらなら不可抗力なので全然許せるのですが(むしろシャーーを消すと音が死ぬ)
ブーーンはなんとか消してやろうとう気になります。
低能率スピーカーでもツイーターに耳当てたらブーーと聞こえます。 え?そんな事するなって?
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第5世代型
時期:
2021年12月~
特徴:
・ファイナルのトランジスタ変更
TOSHIBA 2SC5200/2SA1943 → DYN1521/DYP1521
詳細:
分かりますかね?
出力段のトランジスタがTOSHIBAから別の何かに変更になって、
ヒートシンクに取り付けられた出力段のトランジスタの外観は小さくなりました。
↓2144で出力段が DYN1521/DYP1521 になっていた!!
(ちなみにこの4桁の数値は最初の2桁が製造年、次の2桁がその年の第〇週を示すらしいです。
2144 は 2021年の第44週 の 製造ロットで それには DYN1521/DYP1521 が使われていた。
2122 は 2021年の第22週、この頃はまだ TOSHIBA 2SC5200/2SA1943。)
第4世代までの出力段はTOSHIBA 2SC5200/2SA1943。
やや特徴的な形状なので分かり易いものでした。
写真:2SA1943
第5世代からは下図↓のような形状のトランジスタに変更されました。
写真:2SD2390
DYN1521/DYP1521
↓↓↓
TOSHIBA 2SC5200/2SA1943 に置き換わるかたちで
使われ始めました・・・
DYN1521/DYP1521 の詳細は現時点では不明です。
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