2020/10/31:誤字修正(バイアス電流→アイドリング電流)

2020/10/31:2026の画像追加

2020/06/09:基板、高精細画像の開き方を追記

2021/10/23:2112の画像を追加

2022/02/17:省電力(ERP)基板から青いリレーが廃止されたものを第4世代の Rev.C と命名

2022/02/20:外見から第2世代とそれ以降を見分ける方法(シリアル番号の貼り付け位置)を追加

       (ノイズが気になった世代では、シリアル番号のシールは3Pインレット横左,現在は天板)

2016年は3Pインレット左横,2018年は不明,2020年以降は天板

2022/04/xx:UKCA認証マーク付与

2022/05/30:2139の画像を追加 第5世代の登場!!

2022/06/01:先代 T.Amp S75 の画像を冒頭に追加

2022/08/19:2208の画像を追加

2023/03/08:天板による簡易識別方法を追加

2024/06/14:天板と底面板による識別方法を追加 第6世代の登場!!

図:HIFI-FURUM.DE より 先代S-75の画像 (MKⅡになる前)

 

 

先日、アイドリング電流を増やしてルンルン気分だったので

Thomann S-75mk2をドイツから新規に取り寄せしてみました。

バイアス回路のパターンが少し変更になってチップコンデンサーが追加され

私が先日触ったバイアス回路の固定抵抗値が変更されてました(゚∀゚*)

するとですよ・・・なんだか少し暖かいんです。ヒートシンクが(爆)

(↑歪み率を測定するために全開運転したりしたからでした(自爆))

※固定抵抗値変更されるもアイドリング電流増えず

 

そこでThomann S-75mk2を世代分けしてみようと思います。

時期はテキトーです!!

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第1世代型

時期:

  2012年~

特徴:

  ・初期モデル。

  ・節電機能をON/OFFできる「ERPスイッチ」が無い。

   故に、静かな曲で音が出なくなる、曲の冒頭が音が出ない問題を抱える。

  ・100Vではリレーのチャタリングが発生して不安定?115Vへの昇圧が必要。

  ・CROWN D45 よりも大きな残留雑音。2m離れれば気にならない*1とのこと。

====================================================================

第2世代型

時期:

  2015年~

特徴:

  ・節電機能をON/OFFできる「ERPスイッチ」が搭載された。

  ・100Vでも使えるようになったっぽい?

  ・まだ残留雑音の問題がある?フロントのボリューム基板の辺りからハム

   を拾っているらしいので節電回路に繋がるコネクタを引っこ抜けば改善。

   これをやって、ヤフオクで「低ノイズ仕様」として出品する人も。

  ・スピーカーターミナルの六角ナットに緩み止めが金属を腐食させる?  

 

錆のように見えますし、実際に錆びているのかもしれませんが

もともとは緩み止め防止剤だったようです。↓は2020年購入新品の状態

====================================================================

第3世代型

時期:

  2018年~

特徴:

  ・ERPスイッチは当然ある。

  ・100Vでも問題なく使える。

  ・残留雑音の問題が解消されている。ケーブル抜いても誤差程度の違いしかない。

   ※108dB(1W/1m)の超高能率スピーカーに耳を近付けて少し聞こえる程度

   

    図:供試の高能率スピーカー(UNI-PEX CK-231/10)

   ※2020年4月現在でもヤフオクで「低ノイズ仕様」を謳って出品している人がいますが

       第3世代以降は意味がありません。

  ・発熱しない。出力段のアイドリング電流が小さい。

   CH1

   

   CH2

   

====================================================================

第4世代型

時期:

  2020年~

特徴:

  ・ERPスイッチは当然ある。

  ・100Vでも問題なく使える。

  ・残留雑音の問題は全くない。

 ・ アイドリング電流ちゃんと流れるので少し暖かい。 

   (アイドリング電流が増えたというのは 誤報で、負荷試験したときの熱が残っていただけ?だったのを勘違いしました m(_ _)m)

   バイアス回路の抵抗定数変更。シルク印刷で「CR01」「LR01」コンデンサ追加されている。

   (私は先の記事でR142とR242の固定抵抗値小さくしましたが、この世代でThomann社は反対側のR141とR241を小さくしました。)

   CH1

   

   CH2

   

   空き地に上手にコンデンサーを追加しています。

  ・スピーカーターミナルの六角ナットに緩み止め 

   (第2世代はナットを侵したように見えたが・・・これはどうなるか)

 

 

第5世代型 4桁の数値2137以降(情報提供o様)

時期:

  2022年01月~ (情報提供o様)

特徴:●UKCA認証マークの付与●

  ・①プロテクションリレーの変更 (青GOODSKY → 黒Hongfa)

  ・②出力段の変更 (2SC5200/2SA1943 →  DYP1521/DYN1521)

  ・③省電力(ERP)基板の変更

 

第6世代型 4桁の数値23xx以降

時期:

  2023年10月頃~

特徴:●天面と底面の通風孔にパンチングメタルが内側から貼り付けられた●

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まとめると・・・・

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第1世代:ERPスイッチが無い。

第2世代:無音再生時にノイズが気になる。

第3世代:100Vで普通に使えるけど冷たい。

第4世代:バイアス回路の定数変更。コンデンサー追加。

      (アイドリング電流自体は第3世代と変わらないか少し少な目)

第5世代:UKCA認証マークの付与

     プロテクションリレー変更,出力段トランジスタ変更,省電力(ERP)基板変更

第6世代:通風孔にパンチングメタル追加

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お願いだから MK3 とか MK4 とか名前変えて下さいよThomannさん・・・

 

 

2020/05/12追記:

第4世代型には細かく2つの基板パターン(僅かな差異)があることが確認されました。

仮に

それらを「Rev.A」「Rev.B」と呼びます。ドイツからの直販で先月4機購入しましたが

「Rev.B」が3台、

「Rev.A」が1台、

 という内訳でした。2

Rev.A  3573x1925 高精細画像 を閲覧するには↓の画像を「右クリック」して「画像アドレスをコピー」して「ブラウザのアドレス欄に貼り付けポンです。あ、アドレスの記述の最後の「?caw=800」は削ってからポンです。

 

Rev.B  3883x2013 高精細画像 を閲覧するには↓の画像を「右クリック」して「画像アドレスをコピー」して「ブラウザのアドレス欄に貼り付けポンです。あ、アドレスの記述の最後の「?caw=800」は削ってからポンです。

 

Rev.A と Rev.Bの比較を拡大 ①

 

Rev.A と Rev.Bの比較を拡大 ②

 

Rev.A と Rev.Bの比較を拡大 ③

他にも違いはありますが、パッと見て気が付く点は以上です。

ほとんど音質に関係ない・・・趣味の世界のような違いです。

 

 

2020/05/13追記:

メイン基板のプロテクションリレー横に、

基板のバージョンらしきものがありましたので紹介します。

●第2世代型? (2016年に1台購入)

1610  AVSQF4141-01A/A2

 

●第4世代型 Rev.A (2020年4月に4台購入のうち1台)

1930  AVSQF4141-01A/A3

 

●第4世代型 Rev.B (2020年4月に4台購入のうち3台)

1947  AVSQF4141-01A/A3

AVSQF4141-01A のあと / に続く A2 や A3

4桁の数字 が 世代を知る上でのポイントかもしれません。

J17 や Z19 は世代ではなくて製造工場?かもしれません。

2020/05/13追記ここまで

 

2020/10/3追記ここから

またThomann S-75mk2を取り寄せてみました。

中身は同じく第4世代 Rev.B で先の4桁の数字は・・・・

2026  でした。

2020/10/3追記ここまで

2020/10/31 2026の画像追加

2020/10/31 ここまで

 

 

2021/10/23 追記ここから

またThomann S-75mk2を取り寄せてみました。

2112 でした。 バイアス回路は第4世代型 Rev.B のまま。

2021/10/23 ここまで

 

2022/02/12 追記ここから

先の2112問題がありました

電源投入後、普通はリレーがカチッと鳴って使用できる状態になりますが

パワーランプが 赤点灯 して 使用できる状態に移行しません。 正常時は 緑点灯 です。

時間帯により、カチッと言って電源が入り、緑点灯。 一度そうなれば電源を切るまでは通常通り使えます。

しかしダメなときはいくら電源スイッチONしても、赤点灯のままリレーがカチッと言わないです。

写真:不気味な赤点灯

これは、省電力基板の 「電源トランス」 と 「リレー」 が 仕様変更された事によって

コンセントの電圧が100Vでは、電源OFF(省電力)から復帰できなくなった事に

よるものです。 日本の100Vでは、電源がONしない問題が発生する可能性大。

 

解決方法は2種類あります。

-----------------------------------------------------

案1.昇圧トランス噛まして、供給電圧を106V以上に昇圧(本来は115V)すればONして使用可能。 

案2.省電力回路のリレーを除去してショートさせる。

-----------------------------------------------------

※後日、この個体特有の問題だったと判明しました。

  別個体2機は、供給電圧95Vくらいから問題なく使用可能でした。

   ロットの問題ではありません。 個体固有。

2022/02/12 ここまで

 

2022/02/17 追記ここから

↓↓↓

↓↓↓ 2021年10月頃から、青いリレーは黒いリレーに置換 されました

↓↓↓ 黒いリレーに置換された後の 第4世代 を Rev.C と命名する事にします。

↓↓↓

 

S-150MK2 の Rev.C記事も書いてみました↓

2022/02/17ここまで 

 

 

2022/02/20 追記ここから

よくみると CE マークの位置など 全体的にラベリングが左に移動していることも わかります。

後で分かりましたが、シリアル番号のシールが天板にある 第3世代もあります。つまり、第3世代には、シリアル番号のシールが3Pインレット横のものと天板の2パターン存在していて、(UKCAマークが無くて)天板にシリアル番号のシールがある場合には外見から第3世代か第4世代かを判別できません。蓋を開けてバイアス回路を見ないと。

2022/02/20ここまで 

 

2022/04/xx:UKCA認証マーク付与

 

2022/05/30追記ここから

4月に届いていたUKCA認証のThomann S-75mk2です。

例の4桁は 2139  でした。 

ここで大きな変更がありましたので、第5世代と呼びます。

①プロテクションリレーが、青かったGOODSKY製からS-150MK2で定評のあるHongfa製のJQXシリーズに変更されました。色が青から黒に変わっているので分かり易いです。GOODSKYはS-150MK2で片chから音が出なくなる、音が小さい、又はノイズが出なくなる原因の犯人として有名でしたので嫌われていたものでした。

 

②出力段が、東芝2SC5200/2SA1943コンプリメンタリペアから

 DYP1521/DYN1521ペアに変更されました。

 これは現在、メーカーやDatasheetなどは不明なトランジスタです。

(ドライバ段は2SA940/2SC2073のまま変わらず、Fairchild から OnSemi へ変更。)

参考までに、過去の東芝トランジスタ↓

 

③省電力(ERP)基板の変更

参考までに、第4世代Rev.C、ほんの数か月前の省電力(ERP)基板↓

小電力(ERP)側の部品点数の増え方が異常ですね。

いったい何があったのでしょう? イギリス向けにはまた違った制約があったのかもしれませんですね。UKCA絡みで?

2022年4月頃、UKCA認証と同時期に

Thomann S-75MK2は第5世代に突入しました。

----------------------第5世代------------------------------

①プロテクションリレーの変更 (青 → 黒)

②出力段の変更 (2SC5200/2SA1943 →  DYP1521/DYN1521)

③省電力(ERP)基板の変更

-------------------------------------------------------------

今のところバイアス回路に変更は見当たりません。

2022年01月には出力段変更(第5世代改修)が在り、その4桁の数値は2137であったそうです。情報提供のo様、有り難うございましたm(_ _)m

ちなみに、4桁の数値は最初の2桁が製造年、次の2桁がその年の第〇週を示すらしいです。

ひとつ前に見た個体は 2112 だったので

2021年の第12週 の 製造ロットでは このときまだ 2SC5200/2SA1943。

今回見た個体は 2139 だったので、

2021年の第39週 の 製造ロットでは 出力段が DYP1521/DYN1521が使われた

と、言えそうです。Thomann本家に聞いた訳ではないので分かりませんが。

 

2022/08/19追記:

S-75MK2の四桁の数値 「2208」

前2桁が [製造年] 、後ろ2桁が [製造週] らしいです。

この個体の場合は2022年の2月13日~19日の週に製造された製品という事になります。

 

 

2023年3月08日追記:ここから

天板の印字やラベルによる簡易識別方法

第1世代の特徴:印字が3種類のみ「Caution」「CEマークなど」「白枠 PERSONAL ONLY!」

        シリアル番号が3Pインレット横 ERPスイッチ無し

 

第2世代の特徴:印字が右側に「Made in China」増えて4種類になった

        これに伴い「CEマークなど」が少し左に移動した

        「Caution」が目立つように白背景白抜き画像に変更された

        シリアル番号はまだ3Pインレット横 ERPスイッチ装備した

 

第3/4世代の特徴:シリアル番号が天板に移動してきた

         これに伴い「CEマークなど」が更に左に移動した

 

第5世代の特徴:UKCA認証マークが追加された

 

第6世代の特徴:天面と底面の通風孔にパンチグメタルが内側から貼り付けらた

 

 

ERPスイッチが無い、あるいは、天板の印字が3種類しかない個体は

第1世代で確定。

 

天板にシリアル番号のシールがあるものは第3世代後期~のもの。

残留ノイズの改善と 100V使用が可能になっている様子です。

※調査数が少なくて正直分かりません。

第3世代には、シリアル番号のシールが3Pインレット横のものと天板の2パターン存在していて、シール場所が天板にあって しかもUKCAマークが無い場合は、第3世代か第4世代か外見からは分かりません。蓋を開けてバイアス回路を見ないと。

 

第5世代ではトランジスタ変更という大きな変化がありましたが、

意外にも第4世代以降はずっと音質変化を感じる事はありませんでした。※個人の感想です

第5世代のポイントはUKCAマークの有無なので判別が楽です。

2023年3月08日追記:ここまで

 

 

参照:

*1:「正確無比なパワーアンプ thomann S-75mk2」

  https://ch.nicovideo.jp/komataku/blomaga/ar143459

  ↑リンクが切れていたので修正 2023/3/9