スモーク
煙の色は紫がかった灰色だった、
塵を焼いては消えてゆく、
唇色のフィルターが、混ざる灰皿、木屑も焼いた、
立ち込める部屋の中、
燻る何かは憂鬱そうで、
どこかしら悲鳴まで聞こえてる、
また誰かが泣いてるんだろ、
麻薬をやり続けてる、終わる男は女を探す、
虚勢された雄イヌみたいだ、いっそ捨ててしまえば気楽だろうに、
火を点けたいね、もうこんな世界に飽きた、
ロマンは架空にしかないものらしい、
海賊たちももういない、
灰だらけの映画スター、
いまさら喫煙キラッてる、
そのしかめっツラにはいくらかかった?
カネを積まれりゃ生き方なんてないんだろう、
くわえタバコのロックスター、
イカシてるのはイカレたふりをしてるから、
その場限りの虚構もいいね、
タバコを吸い続けてる、終わる女が男を漁る、
眠るベッドが欲しいだけだろ、
いっそ捨ててしまえば気楽だろうに、
太陽で火を点けろ、もうこんな世界に飽きた、
太陽に火を点ける、フィクションには用がない、
ロマンは架空にしかないものらしい、
海賊たちももういない、
ほら耳を澄ませてみなよ、
今日もどこかでタバコに火が点く音が鳴る、
誕生祝いの灯火かもしれないし、
煙になった誰かへの、祈りか鎮魂かもしれない、
今日もどこかでタバコに火が点く音が鳴る、
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⇒〝joe〟
⇒咆哮は群青で
⇒小さな背中
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