「ペシミスティック」
炎上するパイプラインを、見てる子供はなぜだかクスクス笑ってる、
〝暴力を、咎めるオトナたちだって、
旗持ち暴れて騒いでるよな〟
届いてこない行進の、張り裂け声は悲しいくらい響かない、
それ見て嗤う者たちは、人でなしだと殴られた、
そのすべての光景は、悲しいくらいに滑稽だった、
繰り広げらる、見慣れてしまった現実は、
苛烈だらけで孤独ばかりが先走る、
悲しむだけで何も変わらず、立ち尽くす最終線、
嗚呼、そしてまぶたに描く果ての虹、
永遠の雨になる、もう二度とはやまないそれが、
卑劣なる手を使わせようと、間近で舌をちらつかす、
永遠の雨がふる、冷えてしまった太陽は、
溶け出しながら西の終わりへ逃げてゆく、
それ見て悲しむ者たちは、オプティミストと嗤われる、
映るすべての光景は、悲しいくらいに滑稽だった、
終わりの季節が始まって、そいつに背を向け見ないふりさえ、
タバコにつけるはずだった、火を探そうにも凍える体、
ナイフになって空を裂く、カラスがどうにも目障りで、
きっと汚れた言葉しか、吐けなくなった岬にて、
無駄とうそぶく虚勢の背中、
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