風を呼ぶ人「風を呼ぶ人」風を呼ぶ人、彼女は今日も、小さな種を集めた缶をその手にもって、白く儚い月の光の、街を見下ろす丘に立つ、焼かれた森の焦げた葉は、散り散りながら風に流れて、街の隙間を縫うように、走る風たち、麻のストールなびかせて、進む季節と金の稲穂と、風を呼ぶ人、彼女は今日も、オペラグラスでミドリ眺めて、未来探してボーダー越える、越境者の背中を見てる、 あの夏、ぼくらは流れ星になにを願ったんだろう…… 流星ツアー(表題作を含む短編小説集) あの人への想いに綴るうた