“the snake head interviews -part the end-” | ワールズエンド・ツアー

ワールズエンド・ツアー

田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!

ねえ、その好奇と恐怖に揺れる視線を受けたことって、そんな気分は君には分かる?

分かるはずないんだよ、なぜなら僕は神なんだ、そう、神様って言われるもの。
死の直後に再生する、いや、違うな、死を前に再生が始まる。

僕は生まれたときはごく普通の、ごく当たり前の子供だった、話したよね、生まれた村のこと、それから初めて恋をした女の子のこと。

僕は……蛇を受け継いだんだ、その女の子から神様を引き継いだ。
意味はもう分かるよね?
僕は、僕らの神は世代と人種と性別を超えて存在し続ける。
理由はひとつさ。
死なないんじゃない、死ねないから生まれ変わりを続けてる。

この体……名前はもう忘れたな、もはや名前など必要ですらない、この今の痩せた少年の体は朽ちかけていて、僕は新たな宿主を探してた。

僕。
そう僕だ、君はもう気づいたろ、僕はもう痩せて衰え、その形態を維持させるすらままならない、単なる入れ物でしかない、かつて彼女を利用したように、この少年もすでに無価値なものでしかない、そこに、君が現れた、それだけなんだ。

君はヒトだ、たかがヒトに過ぎないモノだ、代替品ならいくらだっているだろう? 人類はずっとそんなふうに殺し合ってきたんじゃないか。

“さあ、君は再び神の子として再生するんだ”


呼吸さえままならない。
全身を縛り付けられ、一切の自由を失う感覚。
自由?
そんなものを手にしたことがたったの一度でもあっただろうか?

いま、僕はそれをこの体中に浴びている。
もはや体なんて不要に過ぎない、単なる意思の入れ物に過ぎないようにさえ思う。
意識と知恵とあらゆる力を、すべてをカミに捧げよう。
虚無から離れてゆく全知の感覚だけがある。

話し声が聞こえてくる。
誰かが誰かと話す声。
その声は、どうやら、かつての僕の声のようだ。かろうじて取り留めた自我が消えてゆく。

そう僕は虚無に包まれゼロに還る。
神になる。
そうか、そういうことだった。
吐き気がする。すべてを吐き出し楽になろう。

ほら、夜が始まる。
明日を待たない永遠の夜が僕を待つ。

ねえ。
ねえ、君はまだこんなふうに夜を見たことはないだろう?
さあ、また、終わりが始まるんだ。

JACKPOT DAYS!! -reading poetrical beat punk--110120_213415.jpg


“the snake head interviews ”

THE END.

ALL TEXT AND ILLUST BY BILLY.


(ねえ……。
ねえ、これ、オチたって君は思うかい?)